2021年 06月 19日
世界は点でできている
初めて見た絵ですが、すぐにこの絵を思い出しました。
中学校の頃の美術で習ったスーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」です。
上の絵の説明ではテオ・ファン・レイセルベルヘという画家がスーラのこの絵を見てショックを受けて、画風が変わった後に描いたのが上の絵「7月の朝」だそうです。
これほどまでに影響を受けたということを隠しもせずに描かれると、純粋に尊敬しているという気持ちが伝わってきて、「真似た」とか「剽窃」という言葉が意味を持たなくなるという気がします。
ついでにゴッホの「星月夜」も思い出したのですが、こちらもスーラの絵よりも後に描かれているので、影響を受けていることは間違いなさそうです。
さらに山下清の貼り絵「長岡の花火」も思い出しました。
こちらはスーラの絵よりも半世紀以上も後の作品ですので、逆に直接の影響があったのかどうかは定かではありませんが、日本のゴッホとも呼ばれるようになった彼がスーラから始まった(?)点描画の系譜で見事は貼り絵の作品を作り上げたことになんとも深い感慨を覚えたのでした。
絵心のない私も点描画にあこがれを感じて昨日見た西日のタニウツギを点描画風にコンピューター処理をしてみました。
色があるとノイズを乗せることで点描画風に見えなくもないものです。
ところが今朝の空のようにどんよりと色のない景色は点描画にはならないことがわかりました。
こちらが元の写真です。
点描画を目指してノイズを乗せてみたのがこちらです。
ダメですね。ただ汚くなってしまいました。
逆に点描画には多色の環境が必要だということがわかってきたような気もしました。
ゲージュツは奥が深いです(笑)。
by STOCHINAI
| 2021-06-19 22:12
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