5号館を出て

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どんよりとちょっと涼しく

 朝はどんよりと明けました。

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 撮るものがない朝は空を撮るしかありません。

 それでも時折、日がさす時間帯もあり、昨夜咲いたコーヒーの花がいい匂いを漂わせていました。

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 隣では次の花芽がふくらんで、開く寸前の風船のように見えます。

 庭に出てみると、とても小さいものの見慣れないかわいく美しい花が咲いていました。まず、植物の全体像を撮って屋内に戻って検索してみました。

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 ちょっとシダに似た葉の植物で、上の写真では右端に小さなピンクの花が咲いています。

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 どうやらヒメフウロという花に似ています。絶滅も心配される希少なものだということになっていますが、それによく似たアメリカフウロというものが園芸品種として輸入されて北海道などで野生化しているという記述もあり、どうやらそちらがあたっているように思えます。

 その近くでは、スイカズラにからまれてハンゲ(カラスビシャク)の花も咲いていました。

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 夏至の頃に咲くハンゲは「半夏生 はんげしょうず」という七十二候のひとつになっている夏を代表する花(?)です。

 まわりをスイカズラに覆われて、首を絞められて舌を出した蛇のようなおもしろい姿だったので撮ってみました。

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 黒く見えるのが襟のような仏炎苞から伸びた蛇の舌のような花序だそうです。

 ヒメフウロにしろ、カラスビシャクにしろ、庭では「雑草」と認識され駆除されることが多い草ですが、私は温存して眺めて楽しんでいます。

 ヒメフウロのことを調べていると、食卓の上にクモがやってきました。

 小さな小さなクモですが、ハエトリグモの一種でしょうか。かわいいので撮影してあげました。

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 先日、夏になっても咲いているクンシランに驚いて報告したと思いますが、今日はまた新しい花が咲いているのを見つけました。

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 右手に枯れた花殻が見えると思いますが、半年以上も咲き続けるのには驚かされます。

 最後にDailyArtで数日前に配信されてきたスーラのコンテと今日配信されてきたルノワールの初期の作品をご紹介しておきます。

 こちらがスーラの絵コンテ作品「カフェ・コンサート」。

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 そして、ルノワールの「陽の降りそそぐ丘で日傘をさす女と子供」です。

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 どちらも作家は有名なので名前だけは知っていましたが、どちらの作品もはじめて見ました。

 この世の中はまだまだ知らないことばかりで満ち溢れていることを思い知らされた一日でした。










by STOCHINAI | 2021-07-10 22:44 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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