2021年 07月 20日
真夏日に届かないというだけで涼しく感じる一日
朝の雲を見るとホッとする今日このごろです。
予報でも、朝のうちは「昨日ほどではありませんが、最高気温は30℃にはなりそうです」と言っていて、昼になって30℃にならないことがはっきりした時点でも「31℃」と高い方を強調していました。
でも、結局10時14分に記録された29.9℃以上に気温が上がることはなく真夏日にもなりませんでした。
昨日36℃を記録した東区ですが、今日はせいぜい28℃か29℃だったのではないでしょうか。風もあって、昨日を思うと爽やかな一日でした。
考えてみれば、8℃も下がればそれはかなり涼しく感じるはずです。夜になってから、一日の気温の変動グラフを見て「なるほど、これなら」と今日の涼しさを改めて納得しましたものです。
左の高い山が昨日の気温推移で、右の高いところが削り取られた山が今日です。これなら涼しいわけだ。
夜になると窓を開けていると寒いくらいになってきました。
これこそが「北海道の夏」です。
さて、この気候だと水さえたっぷりやっていればほとんどの植物は「上機嫌」です。
このアイビーゼラニウムは室内で冬を越して、外に出てきたときにも花芽を3つほど着けていて「元気に冬を越した」と思っていたのですが、外に出したとたんに狂ったように枝を増やし、次々に花を咲かせて驚かされました。
何が気に入ったのかわかりませんが、あまり大きく育ってしまうと、また秋に室内に取り込む時に大々的に剪定して小さくしなければならないと、今から心配になるほどの急成長です。
他のゼラニウムも冬越しから順調に回復して、花をつけ始めました。
さて、普通のアジサイは札幌といえどもそろそろ終わりになってきています。
変わってガクアジサイが盛りになってきました。
こちらは鉢植えのガクアジサイです。
まわりの「額縁」にあたる装飾花が完全に開き、中央の「本当の花」も咲き始めています。
この鉢植えは地植えのガクアジサイから挿し木をしたものですが、その元の木も今が真っ盛りで開花しています。
最初の頃は剪定に失敗して花の数が激減することも多かったのですが、「来年咲く花芽を切らない」というコツがわかってからは毎年たくさんの花が咲くようになりました。
このガクアジサイは同じ株から生えてきているのにもかかわらず、それぞれの花(の集団)の色や形は様々で、隣に咲いている花ですらずいぶん違うのでとてもおもしろいです。
いくつか並べてみます。
これは上の鉢植えのものと似た色合いの花ですが、よく見ると鉢植えのものは一重なのにこちらは八重です。
つぎは青色の濃いものです。
同じ株なので根は共通のはずですが、こんなに違う色の花が隣り合って咲いています。
こちらは一重で、色も淡いものです。
どちらかというと、これあたりが平均的な花なのかもしれません。
同じから株でもこれだけ多様な花が咲くのは、原種に近いということでまだ遺伝的に安定していないということなのかもしれません。
挿し木で簡単に増えますが、もとの枝ごとに異なる性質を持っているのだとすると、同じ株からとった挿し木のクローンでもいろんな性質の株がとれるということになり、それはそれでとてもおもしろいと思います。
私は生物学者としては動物が専門ですが、趣味で育てている植物を見ていると、いつも植物のほうが動物よりも「能力が高い」かもしれないとしばしば思わされます。
まあ、どちらもおもしろいのですけどね(笑)。
by STOCHINAI
| 2021-07-20 21:58
| 札幌・北海道
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