枯葉

　毎日、枯葉の掃除に追われていますが、ホウキで枯葉をはきながら頭の中はいつもこの曲が流れています。

　ジャズのピアニストはあまり知らないという人でも、名前を聞いたことはあるというほど有名なビル・エヴァンスです。ここではもちろんビル・エヴァンスのピアノが素晴らしいのですが、それ以上にベースを弾いているスコット・ラファロの評価が高いのがこの演奏です。ジャズでピアノトリオというと一般的にはピアノ、ベース、ドラムスという組み合わせになり、一般的にはベースとドラムスはピアノの演奏を引き立てるためのバックを勤めることになり、印象に残らないことが多いのですが、ここでのベースはひどく表に出てきており、ピアノと対等の立場で演奏をしていることが誰の耳にもわかると思います。

　1959年にこの歴史的演奏が録音されたあと、その才能に大きな期待をされていたスコット・ラファロはこのあと短期間だけビル・エヴァンスとともに演奏をして数少ないレコードを残して、2年後に最後のライブ録音を残し、2日後に交通事故で亡くなってしまうという、天才の死亡事故の多いジャズの世界でも強烈なインパクトを残した一人です。

　その後には彼に負けないテクニックをもったベーシストが次々と登場して、結果的には彼の切り拓いた新しいベースの演奏への参加の仕方は受け継がれることになってはいるのですが、彼が生き続けていたらまた想像もできないような演奏を聞かせてくれたかもしれないと思うと、それはやはり惜しい人を亡くしたという気持ちは拭えません。

　とまあ、この季節には枯葉を見ながら毎年彼らのことを思い出してこの曲を聞き返すのですが、もう60年以上も前に録音されたこの演奏がいまだにまったく古さを感じさせないのは、聞くたびにスゴイと思っています。

　さて、こちらは今朝の南の空です。

　太陽は画面のずっと左側にあるのですが、厚い雲の向こうにあるのでどこにあるのかわかりません。南の空の地平線あたりがやたらとまぶしいのが目立つ朝でした。

　この後、特に雨が降ったりはしなかったのですが、空にはずっと雲があり、時々雲の隙間から太陽が見えたりはするものの、薄ら寒い一日となりました。

　雨雲レーダーを見ても雲はほとんど映らないのですが、空を見るとたくさんの雲がある一日でした。

　特に撮るものもないので、3時半ころに雲の写真を撮ってみました。

　こちらは北西の空（丘珠空港の方向）です。

　こちらは南を走る札樽道の方向の空です。

　そして、こちらは北東の空。

　どこを見ても雲雲雲でした。

　明日も曇りの予報ですが、昼ころ一時雨になるようです。雪が降る雰囲気はまだないですね。