2022年 03月 21日
朝から刃傷沙汰
今朝はほんの少しだけ雪が積もっているなあ、とのんびり起き出しました。
ウッドデッキにはうっすらと雪が積もって、まさに汚れなき雪だったのですが、事件はこの後に起こりました。
新聞を読んでいたら、窓の外に大きな影が急降下してきたのを感じ、あせって見に行ったら、なんと見たこともない猛禽類が小さな獲物を捕まえてウッドデッキに降り立ったところでした。
急いでカメラを取りにいったのですが、猛禽はすぐに獲物を抱えたまま飛び立ってしまいました。
その跡がこちらです。
左の2つの跡が猛禽類が飛び立ったときに羽で叩いてできた跡で、右側にあるものが(おそらく小鳥と思われる)犠牲者の跡です。拡大してみると血痕もあって、かなり生々しいものでした。
猛禽類はほとんど見たことがないので、私には種の同定などはできそうもないのですが、図鑑を頼りに見てみると、カラスよりは小さく、ヒヨドリよりは大きいものだったようなので、色なども考えてとりあえずこのハイタカ属(Accipiter)ではないかと思われました。
最初は直感でツミかなとも思ったのですが、冷静に思い出してみるとオオタカだったのかもしれません。もう二度と出会うことはないと思われるのが残念ですが、ちょっと興奮しました(笑)。
さて、今日は月曜日ですが休日になっています。なんと春分の日がもう来てしまったのでした。
テレビのニュースでは例年の2倍も雪が積もっている墓地でお墓を雪から掘り出している映像などを流していましたが、こんな年に無理をして墓参する必要などないとおっしゃっていたお坊さんの言葉に、まったくそのとおりだと感動しました。
しばらく前に買って、塩漬けにしてあったKindle本を数日かけて、本日読了しました。
土は好きなのですが、地学になると耳慣れない「何とかカイト」というような土の名前が次々と出てくるので、なかなか読めずにいたのですが、この本の中にも何度も登場する、世界の穀倉地帯のウクライナが最近ひどいことになっているので思い出し、読み直してみました。
あいかわらず土や鉱物の名前は訳がわからないのですが、「世界の土は12種類しかない」と断言する著者の勢いに負けて一気に読みました。
これが12種類の土の標本だそうで、それが分布する世界地図がこちらです。ウクライナはチェルノーゼムというなんとなく、それらしい響きの土でできている肥沃な地域です。
いずれにしても、世界は意外とシンプルにできている気がしました。
それよりも、我々の身体が土の成分でできているという説明に妙に納得してしまいました。
我々の身体が食べたものでできているというのは生物学者としては納得していたことなのですが、我々が食べているものが土からできているということは初めて理解できました。世界的貿易がない限りは、我々は住んでいるところの土から作られた産物なのでした。なるほど~です。
この本の中で唯一引っかかった図がこちらです。
「ラン藻」は目に見えるほどのサイズではないはずで、この写真に写っているのはおそらく「アカウキクサ」だと思いますが、実はアカウキクサのほとんどはラン藻と共生しているので、そう考えるとこの本に書かれている内容に間違いはなく、まあいいかという感じになりました。いずれにしても、地学が生態学とつながっていることを教えてくれるとても良い教科書だと思いました。相変わらず土や鉱物の名前には馴染めませんでしたが、話の中味はとてもよく理解できた気がします。おもしろかったです。
ここ数日は気温も低く、雪はあまりとけていないのですが、それでも東区の積雪深は85センチを切ってきました。
さすがに札幌では雪が積もるほどは降らなかったのですが、北海道全体でみるとかなりの積雪になったところもあり、北海道は広いと思わせられる一日でした。
それでも札幌は午後にはきれいな青空がひろがり、明日からの春を予感させられます。
なぜか、夕方には西ではなく東の空の雲が赤くなっていました。
明日からはまた少し暖かくなってくれそうです。
by STOCHINAI
| 2022-03-21 21:13
| 札幌・北海道
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