5号館を出て

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キツネのいない朝

 私が戻ってきたからかどうかははっきりしませんが、今日は我が家の庭にはキツネがやってこなかったようです。

 その代わりというわけではありませんが、モクレンの開花が始まりました。

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 モクレンは開花すると同時に花びらが散り始めるので、どこがピークなのかなかなか見定められません。

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 いずれにしても、地面にはすでに花びらが落ちはじめていました。

 キツネがいなくなったせいなのかどうかははっきりしませんが、スズメがたくさんやってきてエサに群がっていました。

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 この時期はどこにでも咲いていて、珍しくもありませんがスイセンはやはり春の定番です。

 オーソドックスな黄色のスイセン(昔は八重咲きのスイセンが多かったので、これはラッパズイセンと呼ばれでいたような気がします。)。

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 白っぽい方がよりエレガントに見えます。

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 あまり自己主張しないので、ついつい見逃してしまうのですが、原種チューリップが咲きはじめていました。

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 これから咲こうというところでしょうか。

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 ほぼ全開して、あとは花びらを伸ばすだけというところです。

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 地味な花ですが、「原種」と言われるだけあっていかにも「花らしい花」という感じもします。

 先日もご紹介したかもしれませんが、ゲッチョ先生の渾身の3部作の最終板、「植物の描き方」を札幌市電子図書館から借りています。

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 自分もこのくらい描けたらとは思いますが、それはとても無理なのはわかります。とはいえ、見ているだけでもいい気持ちになれます。

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 ガジュマルは自分でも長いこと育てていますが、小さな鉢植えでも上の絵にあるような「絞め殺しの根」が発達するところは見られます。こうした、生き物の「性格」を理解して表現できるのがスケッチのすごさで、それは写真ではなかなか難しいことだと思います。そう考えると、スケッチはすでに「自然に対する解釈」だということもわかります。スケッチのすごさとともに、その難しさもわかってきたような気がします。

 自然の理解を表現する方法として、わかりやすくパワフルなもののひとつだと納得しています。

 科学論文におけるスケッチの力を過小評価すべきではないと再確認させられました。












by STOCHINAI | 2022-04-23 21:21 | 札幌・北海道 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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