5号館を出て

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生協食堂の食い放題パス

 「生協の白石さん」のおかげで、今年は生協への就職を希望する学生が多いのだそうですが、どうせ就職するなら職場も楽しい方が良いに決まっています。

 大学の大衆化とともに、生協も昔のように「学生の生活を守ります」みたいな質素で地味な存在ではなく、そこそこ明るく楽しい大学内のサービスステーションというふうに脱皮してきているように感じることもあります。

 そんな生協の食堂が、今までありそうでなかった年間パスポート「ミールカード」の発売を開始しました。

 「ミールカードとは食堂年間利用定期券です」ということですから、要するに食い放題パスのようです。聞いた時の第一印象は、食堂で一年中バイキングでも提供するのかな、でした。

 説明を読んでみるとちょっと違うようです。

 ミールカードには、税込み14万円のものと16万円の2種類があり、14万円タイプのものでは1日の利用限度額が800円までで、16万円タイプのものはそれが1000円ということです。生協食堂で販売しているものであるならばなんでも買えるとのことですが、1000円では1日の全食事をまかなうのはちょっと足りないかもしれません。

 しかし、限度額を越えた場合には現金等(生協ではプリペイド・カードやクレジット・カードが利用できます)で払えるということですので、毎日生協食堂で800円あるいは1000円を越える食事を取っている学生(さすがに教職員では、そこまで生協に依存している人は少ないでしょう)だったら、もとを取るのは簡単だと思います。

 もちろん、年間パスといっても生協食堂は年中無休で365日営業しているわけではありませんので、365,000円分が160,000円で買えるわけではありません。しかし、生協食堂の年間営業計画は290日ということですので、29万円分の食事が16万円になる可能性があります。ということで、これは文句なくお得です。

 しかも、退学などで北海道大学を離れる場合には、残月分を返却してくれるそうですし、なんらかの理由で途中解約したいという場合にも、残金をある程度返してくれる制度もあります。特に最初の2ヶ月は、お試し期間ということか、利用金額を引いて全額を返却してくれるそうですから、とりあえず現金を用意できる人は申し込んでおくのがお勧めです。

 さらに、毎月利用レポートが届けられ、何を食べたのか、利用した食事の中の栄養価が知らされるというサービスはおもしろそうです。

 別に私は生協の回し者ではないのですが、このサービスは本当にお買い得だと思いました。しかし、逆の見方をすると、もしもほとんどの利用者が一所懸命毎日のリミットまで使うことに励んだりすると、このサービスを維持するのは生協としてはかなり苦しいことになるのではないかと心配にもなりました。

 チラシをよく見てみると、今回の募集が「第1期お申込受付」となっているのは、そうした生協側の心配の反映なのかと思ったりしております。

 ともかく、生協にも学生にもメリットが生まれて永続的に続いてくれるといいなと思わせてくれる、楽しい企画だと思いました。
Commented by さなえ at 2006-03-13 08:00 x
>何を食べたのか、利用した食事の中の栄養価が知らされるというサービス<は素晴らしいですね。最近極端な偏食の人がふえているということなので、タイミングも良いし、食事を見直すきっかけにもなりますね。味さえ良ければ健康管理としてせっせと通いたいくらいです。
Commented by こめつぶ at 2006-03-13 15:28 x
初めまして、このサービスは北大生協だけなのですか?
私も某大学の学生ですが、新しく生協がそのようなサービスをするというのは初めて知りました。
Commented by stochinai at 2006-03-13 16:01
 さなえさん、こめつぶさん、コメントありがとうございます。
 私も初めて聞いたサービスです。学生側にメリットがあるのは間違いないと思うのですが、問題は生協側で帳尻が合うかどうかというところだと思います。うまくいったら、全国に広がることは間違いないと思いますので、是非ともうまくいって欲しいと思っています。
Commented by 生協専務理事  at 2006-03-16 19:55 x
ちょっとおじゃまします。私自身は「学生が『いちばん節約したいのは食費』といって毎年どんどん食費を減らしているのを何とかしたい」という気持ちでこの制度をスタートさせました。利用が増えると原材料費はほぼ比例して増えますが、人件費・水光熱費等は比例して増えるわけではありません。16万円お支払いいただいて19万円ご利用いただいた方の中には、ミールカードを申し込まなかったとすれば食費に(あるいは生協食堂では)12万円しか使わなかったはずの方もおいでです。生協食堂にとっては「16万円の収入か、12万円の収入か」です。「ミールカードでたくさんご利用いただいたおかげで経営も改善し、もっといいサービスができるようになった」といえるようにしたいですね。このミールカード、東北地方や関西から西の地方では2年前からはじまっています。売店でも買えるパン・飲みものなどは対象外。目新しく見えますが、食事つきの寮などで暮らす欧米の大学などでは「1年分の生活費を払ったら、あとは自由に食べなさい」という形で古くから存在するしくみでもあります。
Commented by stochinai at 2006-03-16 20:09
 直接の関係者の方からコメントおよび的確な補足情報をいただき、恐縮です。そうですよね。もちろん、単なる持ち出しサービスだとは思っていませんでしたが、生協さんの側もきっちりとペイしていただいて、学生も生協もハッピーになっていただければうれしいです。
 私が学生のころにこの制度があったら確実に利用させていただいていたと思います。心から成功を願っております。
by stochinai | 2006-03-12 23:59 | 大学・高等教育 | Comments(5)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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