5号館を出て

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ミジンコ・ミニシンポジウム

 札幌は今、サクラとウメとエゾムラサキツツジとレンギョウとスイセンが満開です。すべてが一度に来るのが北国の春の素晴らしさです。これは、昨日会議があった図書館から出たところで出会った風景です。左手に見えるのはクラーク会館という学生会館です。手前にある切り株は2年前の台風で倒れた巨木のものですが、それがなくなったことでサクラが一段ときれいに咲くようになったと思われます。
ミジンコ・ミニシンポジウム_c0025115_23102963.jpg

 今日は、午後から地球環境科学研究科のM浦研と合同で、ミジンコのミニ・シンポジウムをやりました。私達の研究室でもミジンコの研究は3年前から始まったばかりですが、M浦研はさらに新しく、去年からミジンコの研究を開始したばかりです。

 それでも、今年は両研究室合わせて4人の大学院生がミジンコの研究に取り組んでいるので、お互いに情報交換をしながら研究をしましょうということで、今回ミニ・シンポジウムを開くことしました。

 みんな若い大学院生ばかりですが、それぞれに熱意をもって、また楽しげに研究に取り組んでいるところがとても気持ちの良いものでした。

 結論としては、ミジンコの研究についての過去の報告は必ずしもきちんと実験されているわけではないものも多いので、すべてをきちんと追試しなければならず、何をやっても新しい発見になる可能性が高いことも確認され、大変ではありますがこの研究分野が宝の山であることを再確認しました。

 3時から始めて、4人の発表が終わったのが6時半過ぎ、そのあとM浦研の動物たち、フトアゴヒゲトカゲ、カブトムシ、シロアリ、クロアリ、ヒゲナガアブラムシ、ミジンコなどなどを見せてもらっているうちに、7時から宴会の予約をとってあるので急いでくださいという幹事のI井さんにせかされて、札幌駅ガード下の居酒屋へ。

 飲み放題付きの3000円の2時間のコースもあっという間に時間が尽きてしまう中で、次回のシンポジウムの話が決まる前に、両研究室の合コンをしましょうという話の方が先に決まってしまいました。

 というわけで、次回はいつかどこかで北大の動物飼育大好き研究室の合同コンパが行われることになりました。

 研究も楽しいですが、もちろん飲み会は楽しいものです。

 能天気な春が来た札幌からお送りしました。

【追記】
 こちらにも「ミジンコ研究会」の報告があります。試験もかねて、トラックバックを送ります。
Commented by おくの at 2006-05-13 14:40
初めまして。
ミジンコの研究に興味を持っています。
ミニシンポといわず、日本のミジンコ研究者を集めてのシンポを
やってほしいです。
環境研、基生研、甲南大、東京薬科大、早稲田、東大海洋研など
最近増えてきているので期待しています。
Commented by polyphenism at 2006-05-13 15:06
昨日はお越し頂きありがとうございました.大変有意義な議論ができたかと思います.おっしゃるとおり,まだまだ分かっていないことが多いですが,その分やりがいがある材料(現象)ですね.またこのような機会を作りましょう.もちろん合コンも楽しみにしています.
Commented by stochinai at 2006-05-13 16:22
 おくのさん、コメント並びに情報をありがとうございました。我々はミジンコ研究では新参者なので、シンポ主宰というところまではまだまだだと思いますが、確かに最近ミジンコ研究者が急激に増えているような印象は感じております。楽しくなりそうです。
 今後ともよろしくお願いします。
Commented by stochinai at 2006-05-13 16:26
 ハンドル名は始めて知りましたが、polyphenismさん、昨日は大変にお世話になりました。

 学生の時から、よその研究室を見せてもらうことは好きだったのですが、最近は最新機器を見せてもらうことが多く、正直「退屈」することが多いのですが、M浦研にはたくさんの生きた動物がおり、心から楽しませていただきました。実は動物学研究のもっとも重要なノウハウは「飼育」にあると思っていますので、そこを見せていただくけるのは、大変に光栄で有益なのです。今後とも、よろしくお願いいたします。
by stochinai | 2006-05-12 23:35 | 大学・高等教育 | Comments(4)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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