5号館を出て

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平成遠友夜学校

 今日は自分が発表の番でした。今までさんざん、人の発表の批評()をしていた手前、恥ずかしい発表をするわけにもいかず、またお客さんに知的社会人の方が多いことも知っておりましたので、昨日・今日と二日間をかけて準備をしました。

 夕日を背にしながら、お客さんの顔がしっかり見える状態での講演は、それなりの緊張感もありましたがなかなか楽しいものでした。

 CoSTEP関係者や、地球環境研関係者の皆さんにもわざわざお越しいただきました。ありがとうございました。

 専門分野の話だけで終わらせるわけにもいかず、科学者であると同時に社会人・市民として、自分はどのように考えるかという、ある意味で科学者としては「危険行為」とも取られかねない話もさせていただきました。

 講義室では、ほとんど話すことのない部分が半分くらあったと思いますが、話してみると意外と楽しかったことも事実です。

 話し終わったところで、校長先生のFさんが口上を発せられて「都ぞ弥生」の一番と五番を合唱。素面で「都ぞ弥生」歌うのは40年ぶりくらいだったかもしれません。

 そして、お茶とお菓子の懇談会。そこでのディスカッションもなかなかおもしろかったです。

 久しぶりに歌った「都ぞ弥生」の1番と5番を転載して、今日の締めとします。

都ぞ弥生(明治四十五年寮歌)
横山芳介君作歌
赤木顕次君作曲



都ぞ弥生の雲紫に 花の香漂ふ宴遊(うたげ)の筵(むしろ)

尽きせぬ奢に濃き紅や その春暮ては移らふ色の

夢こそ一時青き繁みに 燃えなん我胸想ひを載せて

星影冴かに光れる北を

人の世の 清き国ぞとあこがれぬ



朝雲流れて金色(こんじき)に照り 平原果てなき東(ひんがし)の際(きわ)

連なる山脈(やまなみ)冷瓏として 今しも輝く紫紺の雪に

自然の藝術(たくみ)を懐(なつかし)みつつ 高鳴る血潮のほとばしりもて

貴(たふ)とき野心の訓(をし)へ培ひ

栄え行く 我等が寮を誇らずや

Commented by ぜのぱす at 2006-06-14 00:34 x
ぅぅぅう、懐かしぃ。
明治45年ですかぁ。90数年前ですか。ほぼ一世紀。昨今の北大(に限らず日本の大学)の状況はそんな歴史の重みを感じさせないですねぇ。これから一世紀後にはどうなっているんでしょう。
Commented by ぢゅにあ at 2006-06-14 12:00 x
今でも前口上を含め、寮歌を口ずさむことがありますが、一緒に歌う仲間がいての寮歌なんだなあとつくづく思います(一人で歌っても寂しい…)。
Commented by stochinai at 2006-06-14 22:31
 昔から私はちょっと苦手だったんですけど、人の後に隠れて歌っていても、大声に囲まれて自分も歌っていると確かに気分は良いものです。
 でもまあね、お酒と一緒で、強制してはいけませんよね(^^;)。
Commented by ハニーm at 2006-06-17 10:09 x
ah!残念でした。ぬけられない用事がありました。すみません。4段落目に書かれたお話、特に拝聴したかったです。ぜひ、また機会が訪れますようにねがっております。
 あることから、札幌市立高校の「コズモサイエンス科※」に関心を持ちました。来春、初めての卒業生です。進路探求学習の一環で高大連携もなされているようですが、非公式でも交流がなされたらいいなぁと思いました。 平成遠友夜学校、CoSTEP応援団…
 
  ※札幌市立開成高等学校 コズモサイエンス科
  http://www.kaisei-h.sapporo-c.ed.jp/
    同 高大連携など
  http://www.kaisei-h.sapporo-c.ed.jp/
Commented by ハニーm at 2006-06-17 10:12 x
HP重複すみません。高校名は「北海道札幌開成高等学校」です。
Commented by stochinai at 2006-06-17 14:17
 実は、私の母校なんです。私が聞いている限りの情報では、昔の「理数科」と何が違うのかわかりませんでした。余談ですが、私には何の相談もありません(^^;)。
Commented by alchemist at 2006-06-17 14:51 x
そういえば、昔、鳴り物入りのエリートコースとして設立されて、そのうち普通科の滑り止めになってしまって10年ほどで廃止された理数科というものがありました。お金をかけずに安上がりで理科教育の振興をやろうとすると、ああなるのでしょう。お金をかけないということではゆとり教育も同じですが。
1988年に創立50周年を迎えたブロンクス科学高校はしっかりお金をかけて実験とかやらせているようで、卒業生からは6人のノーベル賞受賞者と5人のピュリッツアー賞受賞者が出ており、National Academy of Scienceの会員、各大学の学長などに至っては枚挙に暇がないと宣伝しているのを目にしたことがあります。
Commented by stochinai at 2006-06-18 02:19
 そう言えば、最近聞かなくなりましたが、理数科というものはもうないのですか。「お金をかけずに安上がりで理科教育の振興」というのは、いまだに続いている日本の伝統のようにも聞こえますが、お金をかけなくても出てくる一握りの優秀な若者の存在が、お金をかけることをためらわせているのかもしれませんね。
 大学でも「お金をかけずに安上がりで」教育や研究の質をあげるような要求が毎日のように来ますが、優秀な大学の先生はかなりの程度その要求に応えています。しかし、応えれば応えるほど、さらに要求が増えるというスパイラルはどこかで破綻することは間違いありません。

 いつ、どこでそれが来るのでしょうか?
by stochinai | 2006-06-13 21:56 | 大学・高等教育 | Comments(8)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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