5号館を出て

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雨に咲く花

 札幌はぐずついた寒い日が続いており、風邪をひいている人も多いようです。そう言えば、なぜか札幌と沖縄で季節はずれのインフルエンザが流行しており学級閉鎖をしているところもあると聞きました。

 確かに寒いのですが、数日前の朝のラジオでラジオ・カーの女性が工事をしている人にインタビューをして「寒いですねえ」と言ったときに、「冬に比べると、こんな寒さはなんでもない」ときわめて当たり前の受け応えをしたのがなぜかおかしく、ひとりで大笑いしてしまいました。

 そうです。寒いといっても雪が降るわけではありません。単に20℃に届かない日が続いているだけです。それにしても、この春は雨が多いような気がします。雨が降って水が下水に流れ込むのを見ていると、なんとも無駄な感じがするものですから、雨がふると、ついつい持っている限りのバケツや桶を持ち出して、カーポートやベランダの雨どいから出てくる水を集めてしまうのですが、この春になってから庭の植物にやる水はほとんどこの雨水だけで足りているのです。

 1週間に1回くらい、本格的な雨が降っているのだと思います。そして、ここ数日はいつもの3回分くらいの雨が続いています。そろそろ、止んで欲しいものです。

 雨でも冷夏でも春から夏にかけての花はどんどん咲いています。
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 小さな白いアヤメ(と思われる花)です。雨がとても似合いますね。
雨に咲く花_c0025115_20504189.jpg
 こちらはちょっと増えすぎてひんしゅくものになりかけているミヤコワスレです。さすがに薄紫色が清楚に美しいです。

 こうした雨が似合う花に対して、赤やピンクのルピナスも満開なのですが、こちらはカーッと照りつける太陽を欲しがっているようにも見えます。
雨に咲く花_c0025115_2052173.jpg
 明日こそ太陽の顔が見られることを期待しています。

 さて、「雨に咲く花」というタイトルを見て、井上ひろしという歌手の名前を思い出した方は、私と同年代以上だと思います。はやったのは1960年だそうです。ところが、実はこの歌は戦前(昭和10年頃)にはやったもののカバーだったのだそうで、そちらを知っている方は80代以上になっておられるかもしれません。

 さて、この歌には苦い思い出があるため、私は今でも「雨に咲く花」の歌詞を鮮明に覚えています。

およばぬことと あきらめました

だけどこいしい あのひとよ

ままになるなら いまいちど

ひとめだけでも あいたいの
 当時、小学生だった私にはこの歌詞の意味は良く分からなかったのですが、なんとなく失恋の歌だとは感じていました。しかし、そのあと何年も(十何年も?)歌詞の意味を取り違えていたことを思い出すと、今でも冷や汗が出ます。

 3行目は「儘になるなら いま一度」ということなのですが、そこのところを子供の私は「ママになるなら いま一度」と思いこんでおり、「振られた彼女に子供ができてママになりそうになったので、子供が生まれる前にもう一度会いたい」という意味だと信じ切っていたのでした。

 かわいいものですね(^^;)。
Commented at 2006-06-24 14:11 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ハニーm at 2006-06-25 02:49 x
都忘れを、母は大事にしていました。濃い紫は古風で粋、薄紫は増えやすく、
淡いピンクは可憐です。切り花にしても、ごく小さな蕾まで必ず咲き終えます。
市販のスプレー菊は、花が萎れるとき立派な蕾が残っていることが多く、
不自然です。技術の力で見栄えを良くしているからでしょうか。
いっとき飾るための花…。そういえば伊藤静雄の詩、「水中花」は人工の花を
うたいながらも叙情的で鋭い感覚です。
Commented by stochinai at 2006-06-25 17:35
 わが家のものは薄紫なので、ものすごい繁殖力です。申し訳ないと思いながらも、少しずつ減らすこともせざるを得ません。
by stochinai | 2006-06-23 21:12 | スマイル | Comments(3)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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