5号館を出て

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大地震

 今年は(日本で)地震が多いのかな、とか思っていたら、とてつもない巨大地震がインドネシアのスマトラ島沖で勃発してしまいました。死者1万4千人超とのことです。

 マグニチュード9というエネルギーは、想像することすらできませんが、遥かアフリカまで津波が押し寄せ、ソマリアやケニアでも死者がでているという話を聞くと、なんとなく恐ろしさはわかります。

 遠いところの地震による津波被害というと、我々の年代ならすぐにチリ地震津波というものを思い出します。

 チリ地震津波についてというページを見てみると、1960年に起こったチリ沿岸の地震は、モーメントマグニチュードが9.5と今回よりも大きいことがわかりますし、そのページにある図をみるとスマトラとアフリカが意外と近いことと、太平洋を軽々と越えてに日本に大被害を及ぼしたそのすごさが想像できます。

 ちょうど、年末年始の旅行シーズンですから、津波が襲った日本人お気に入りのリゾート地(タイのプーケット島、ピピ島、カオラック島周辺)やモルディブ、スリランカなどには、たくさんの日本人ツアー客もいたようです。

 日本だと、小さな地震でも数分以内に津波情報が出されますが、今回の地域ではそのようなことはなかったに違いありません。

 それより何より、明るくなってビーチに出ていたらたとえ警報が放送されたとしても見聞きすることもできなかったでしょう。

 こんな時こそ、日本の海外協力が必要とされるのではないでしょうか。

 まず、イラクのサマワにいる自衛隊を全員、被災地へ派遣してはどうでしょう。少なくとも、サマワにいるより役にも立つし感謝もされると思います。

 つぎに、日本の地震ごの緊急警報システムを世界中に技術提供しましょう。

 ODAでも何でもいいですが、あるいはリーズナブルな値段ならお金を取っても良いでしょうが、日本にいる我々だけが地震と津波の警報システムに守られているというは、世界平和から見るとなんとも落ち着かないものを感じます。

 アメリカが動き出さないと日本は動けないのでしょうか。

 サマワから兵を引くことができないというのなら、次の派遣部隊を前倒しして被災地へ派遣してください。世界平和への貢献というのは、そういうことだと思います。
by stochinai | 2004-12-27 00:00 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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