2006年 07月 16日
ペンギンカフェ第2回
昨日はペンギンカフェでした。CoSTEP修了生であるこ~すてっぱ~が中心になってやっているだけあって、会の運営はそこそこ手慣れたもので、主催者側のひとりである私としては安心して見守っていられるわけです。
このカフェの良いところのひとつが、ブログによる報告が手厚いということだと思うのですが、早速主催者側から3つ、お客さん側から2つのエントリーが出てきています。このエントリーをいれると、主催者側4つに参加者2つということになります。
主催者側からのエントリー
ペンギンカフェ2回目(科学技術コミュニケーターってなんだろう)
『聞く事』を学ぶカフェ(追記するかも)(M姫の科技コミし放題!)
2回目のペンギンカフェ(cony diary)
参加者からのエントリー
初訪問です、ペンギンカフェ!(リエゾンマンのつぶやき)
凍土のはなしーSさんー(Catch Our Breath)
この5つのエントリーを読んでいただければ、もはや私が付け足すことなどほとんどありません。主催者側からは、開催までの不安感や、進行上の反省や、今後に対する改善点などが出てきておりますので、次回はさらに改善されたものになることでしょう。
さて、もはや我々の共通認識になってきておりますが、サイエンスカフェも持続することによってのみ、目標とする科学技術コミュニケーションの場となるのだという考えがあります。まだ2回目ではありますが、昨日私はなんとなくそのことが実感できた気がしています。
永久凍土は、北海道に住む人間ならばなんどかは耳にしたことがある言葉だと思いますが、その内容について理解している人は私を含めてほとんどいないと思います。また、我々の生活と直接関係があるわけではない永久凍土に関して、科学者が一般の人にわかるような話をする機会なども極めて限られたものだろうと思います。生物学でも、人間生活にほとんどまったく関係のない動物を採集して分類している研究などと似ています。
そうしたテーマを専門用語と専門的なコアなデータとともに語られる学術講演会などは、おそらくほんの一握りの関係者以外を除くと、誰も聞きに行こうなどと思わないと思います。ところが、ペンギンカフェではもちろんどんな研究をしているかという話も聞かせていただくのですが、研究テーマを通して研究者という人間とコミュニケートする(わかりあう)ということの比重が大きくなっているように思えます。
科学者もそれぞれが個性を持った普通の人間であることが発見できると、その人がこんなにおもしろがっていることはきっとおもしろいに違いないと思えてくるから不思議なものです。そして、その人が語るテーマについて日常会話のようなやりとりができてしまうと、なんだか今まで距離をおいていたことでずいぶん損をしていたような気がします。逆にいうと、M姫さんがおっしゃるようにすごく得をした気分になれます。これこそが、サイエンスカフェが目指していることのひとつだと思います。
また、最初に持続することの大切さを書きましたが、この調子であらゆる分野のサイエンティストとコミュニケートすることができたら、参加する人々の世界観が変わると思ったのです。人々の世界観が変われば世界が変わります。
科学技術という存在が、普通の人々の日常にとけ込む存在になるまで、カフェを主催したりするコミュニケーターが必要とされるということでしょう。
このカフェの良いところのひとつが、ブログによる報告が手厚いということだと思うのですが、早速主催者側から3つ、お客さん側から2つのエントリーが出てきています。このエントリーをいれると、主催者側4つに参加者2つということになります。
主催者側からのエントリー
ペンギンカフェ2回目(科学技術コミュニケーターってなんだろう)
『聞く事』を学ぶカフェ(追記するかも)(M姫の科技コミし放題!)
2回目のペンギンカフェ(cony diary)
参加者からのエントリー
初訪問です、ペンギンカフェ!(リエゾンマンのつぶやき)
凍土のはなしーSさんー(Catch Our Breath)
この5つのエントリーを読んでいただければ、もはや私が付け足すことなどほとんどありません。主催者側からは、開催までの不安感や、進行上の反省や、今後に対する改善点などが出てきておりますので、次回はさらに改善されたものになることでしょう。
さて、もはや我々の共通認識になってきておりますが、サイエンスカフェも持続することによってのみ、目標とする科学技術コミュニケーションの場となるのだという考えがあります。まだ2回目ではありますが、昨日私はなんとなくそのことが実感できた気がしています。
永久凍土は、北海道に住む人間ならばなんどかは耳にしたことがある言葉だと思いますが、その内容について理解している人は私を含めてほとんどいないと思います。また、我々の生活と直接関係があるわけではない永久凍土に関して、科学者が一般の人にわかるような話をする機会なども極めて限られたものだろうと思います。生物学でも、人間生活にほとんどまったく関係のない動物を採集して分類している研究などと似ています。
そうしたテーマを専門用語と専門的なコアなデータとともに語られる学術講演会などは、おそらくほんの一握りの関係者以外を除くと、誰も聞きに行こうなどと思わないと思います。ところが、ペンギンカフェではもちろんどんな研究をしているかという話も聞かせていただくのですが、研究テーマを通して研究者という人間とコミュニケートする(わかりあう)ということの比重が大きくなっているように思えます。
科学者もそれぞれが個性を持った普通の人間であることが発見できると、その人がこんなにおもしろがっていることはきっとおもしろいに違いないと思えてくるから不思議なものです。そして、その人が語るテーマについて日常会話のようなやりとりができてしまうと、なんだか今まで距離をおいていたことでずいぶん損をしていたような気がします。逆にいうと、M姫さんがおっしゃるようにすごく得をした気分になれます。これこそが、サイエンスカフェが目指していることのひとつだと思います。
また、最初に持続することの大切さを書きましたが、この調子であらゆる分野のサイエンティストとコミュニケートすることができたら、参加する人々の世界観が変わると思ったのです。人々の世界観が変われば世界が変わります。
科学技術という存在が、普通の人々の日常にとけ込む存在になるまで、カフェを主催したりするコミュニケーターが必要とされるということでしょう。
ペンギンカフェ、名前もたのしそうですね。ぜひ札幌名物に育て上げてください!
私も所内でランチタイムセミナーなるものをやっています。13回を数えてくると講演者も聴衆層も固定してきて、ちょっとマンネリに… 企画力が問われ続けますね。がんばります。
私も所内でランチタイムセミナーなるものをやっています。13回を数えてくると講演者も聴衆層も固定してきて、ちょっとマンネリに… 企画力が問われ続けますね。がんばります。
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13回とはすごいですね。凍土は一夏越すと永久凍土と呼ばれるのだそうです。持続させるためにはいかに無理せず日常化するかというところがミソでしょうか。
ペンギンカフェ自体は札幌名物になると困る(規模を大きくできないので)のですが、似たようなカフェが雨後の竹の子のように増えて、サイエンス・シティ・サッポロになることは目指したいところです。
お互いに(気楽に)がんばりましょう(^^)V。
ペンギンカフェ自体は札幌名物になると困る(規模を大きくできないので)のですが、似たようなカフェが雨後の竹の子のように増えて、サイエンス・シティ・サッポロになることは目指したいところです。
お互いに(気楽に)がんばりましょう(^^)V。
13回っていっても、所内でのお遊びセミナーですし、参加者の7~8割は研究者ですしね、たいしたことないです。とはいえ開始から約2年。スケジュールもろくに決めず気楽に手軽にやらせていただいてることと、一緒にセミナー運営している有志のおかげですね。
継続は力なりです。追いかけていきます。
by stochinai
| 2006-07-16 23:48
| CoSTEP
|
Comments(4)