5号館を出て

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秋の気配

 昨日から大通りビヤガーデンが始まり、一ヶ月にもおよぶさっぽろ夏まつりが開幕したのですが、例年通りそろそろ秋風が吹き始めた気がする札幌です。

 我が家の庭にもなんとなく秋の気配がただよってきています。つい5日前に見たホオズキの花が、なんともはや小さなホオズキへと変身していました。
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 袋の先に枯れた花がぶら下がっているところを見ると、この袋は萼(がく)が発達したものと思われます。不思議ですね。前に花を見たときには気がつかなかったのですが、下のほうに大きなホオズキもぶら下がっています。
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 赤くなったらもう秋ですね。

 さて、こちらは記憶は定かではないのですが10年ほど前に北海道開拓の村で拾ってきたおそらくミズナラと思われるドングリを植えて、出てきた芽を石づきにして盆栽風に育てています。雪で折れたり、いろいろと苦難を乗り越えてきた木ですが、何気なくみてみると、なんとどうやらドングリの赤ちゃんと思われるものが付いていました。
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 ドングリにまでなってくれるかどうか楽しみです。

 うちの庭で撮した写真はいつも植物ばかりなのですが、なかなか写真に適した動物と出会うことが少ないのは事実です。今日は久々に撮してくださいとばかりにポーズを取るおそらくセマダラコガネと思われる甲虫が、ノウゼンカズラの葉の上でひなたぼっこをしていました。
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 実をいうと私は昆虫の名前などはぜんぜんわからないのですが、そんな私の心強い見方がこの本、北大出版会から出た「札幌の昆虫」です。この虫の名前も数分で見つけました。札幌に住むならば、まさに「一家に一冊」あってよい、おすすめの本です。
Commented by もも at 2006-07-22 18:49 x
南国は、いまお盆に向けて鬼灯の出荷が盛んです。先日TVで、出荷する前に薬品をかけて色づけすると知り、ショックでした。なんの薬品か聞き逃しましたが、見る見る赤くなるのが不気味でした。
Commented by さなえ at 2006-07-23 07:17 x
都内5階にある我が家のベランダには昨日、どこから来たのかトンボの大群がやってきました。赤とんぼではなくかなり大型種でした。デジカメを振り回したのですが、空しか写っていませんでした(涙)。夏もないまま秋に突入かと、穀物の生育がちょっと不安になりました。
Commented by stochinai at 2006-07-23 18:01
 さなえさんのエントリーを読んで、高齢化の進む農村では農薬使用がどんどん増えているというところにえらく納得しました。うちの近所でも、高齢化の進んだご家庭では庭の草取りに除草剤を使っています。我々にはそれほどなんでもないことでも、負担が大きいのでしょうね。雑草も自然の一部だという気持ちになれれば、放置しても良いのでしょうが、気持ちとしてそれもできないということならば化学薬品は「便利な」ものです。

 農薬を使わないという選択に至るためには、かなり高度な自然の理解が必要です。便利だから使うという意味では、携帯電話を使っている人間が農薬を使っている農家の人を無知だと笑えないと思いました。我々は携帯電話(生産から利用まで)が地球に及ぼしている影響をどのくらい理解しているというのでしょう。
Commented by stochinai at 2006-07-23 18:06
 ももさん、コメントありがとうございました。ホオズキは文脈によって夏を示したり、秋の季語になったり不思議な存在のようですね。鬼灯と書いてしまうと、なかなかあの可憐なホオズキが思い浮かびません。英語だとground cherryだそうで、こっちのほうが日常感覚にしっくりいくような気がします。
by stochinai | 2006-07-22 18:10 | 趣味 | Comments(4)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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