2006年 07月 23日
週末DVD劇場:ダコタ・ファニング特集
特にものすごく見たかったというわけでもないのですが、脳が疲れていることもあり娯楽作ということで「宇宙戦争 WAR OF THE WORLDS」と、ダコタ・ファニングつながりで「マイ・ボディガード MAN ON FIRE」を借りてきました。
「宇宙戦争」は予想どおりのつまらなさで、半世紀も前のSFを現代によみがえらせようというのであれば、その間の科学の進歩を大々的に取り込んでいかなければ、とても鑑賞に堪えうるものにはならないと思うのですが、そのブラッシュアップを怠ったとしか考えようのないひどい脚本でした。
そのひどい脚本に、信じられなようなお金をつぎ込んだ、お金をドブに捨てたとしか言いようのない映画でした。トム・クルーズが大根役者であるというのは周知のことで、それはそれで良いのですが、ダコタ・ファニングもせっかくの才能を生かす場面がなく、ひたすらに叫んでいただけなのでした。とはいえ、アメリカの女優が成功する資質として、素晴らしい叫び声が必要であるという(私が作った)法則があるので、これくらい叫びまくれる彼女はおそらく大成するであろうということは印象に残りました。
1000円あげるからもう一回見てくれと言われても、お断りしたい映画です。
この映画を見た後ならば、どんな映画でもマシに見えるだろうと思いますし、マイ・ボディガードはデンゼル・ワシントンが共演ですから、まさか駄作ではないと思っていたのですが、ちょっと残念という感想です。
ダコタ・ファニングに、金持ちのお嬢さんで誘拐される役をやらせたら、あまりにもはまりすぎておもしろみがないと思ったのか、残念ながら出てくる場面が少なすぎました。もちろん、出ている間はさすがになかなかの演技を見せてくれて楽しめたのですが、彼女が出なくなってからはB級映画と言われても仕方がないものになってしまいます。
そもそも、デンゼル・ワシントンに暗殺テロ部隊上がりの軍人や、非情な復讐鬼の役は似合いません。ミスキャストでした。R15指定と言えば、日本だと成人映画に近い扱いだと思いますが、そこまでやるかという残酷シーンの必然性もあまり感じられず、やたらと映像処理に凝ったコントラストの強すぎる画面作りも好感が持てません。
ネタバレになってしまうので書きませんが、ラストが完全に失敗してます。
実は悪い人ではないのだけれども、とんでもない理不尽な被害(この場合は、依頼人の女の子の誘拐および殺害?)に打ちのめされた主人公には、どんな手段を使ってでも復讐する権利があるのだと思わせて実行させるという筋書きは、日本のヤクザ映画を代表に復讐ものでは常套的なものなのですが、それだけでは単なるカタルシス・エンターテインメント映画になってしまいます。
この映画も、最初からその手のものであると覚悟して見れば、「まあ、こんなもんか」という感想になるのかもしれませんが、それならデンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングを使う必然性がまったくありません。というか、この程度の映画を作るのにこの二人を使うのはもったいないというのが正直な感想です。
デンゼル・ワシントンに、今までになかった役柄を演じさせてみようという意欲があったと思えるフシもあるのですが、残念ながら成功したとは言い難です。せっかくのチャレンジならら、ダコタ・ファニングにも冒険をさせて欲しかったところです。
ダコタ・ファニングは、将来間違いなく大物の女優になる資質を持っていますし、デンゼル・ワシントンもまだまだこれから本当の代表作を出すことになるはずですので、この映画は過去のエピソードとして語られる一編になるだろうということで、私の映画評ということにします。
「宇宙戦争」は予想どおりのつまらなさで、半世紀も前のSFを現代によみがえらせようというのであれば、その間の科学の進歩を大々的に取り込んでいかなければ、とても鑑賞に堪えうるものにはならないと思うのですが、そのブラッシュアップを怠ったとしか考えようのないひどい脚本でした。
そのひどい脚本に、信じられなようなお金をつぎ込んだ、お金をドブに捨てたとしか言いようのない映画でした。トム・クルーズが大根役者であるというのは周知のことで、それはそれで良いのですが、ダコタ・ファニングもせっかくの才能を生かす場面がなく、ひたすらに叫んでいただけなのでした。とはいえ、アメリカの女優が成功する資質として、素晴らしい叫び声が必要であるという(私が作った)法則があるので、これくらい叫びまくれる彼女はおそらく大成するであろうということは印象に残りました。
1000円あげるからもう一回見てくれと言われても、お断りしたい映画です。
この映画を見た後ならば、どんな映画でもマシに見えるだろうと思いますし、マイ・ボディガードはデンゼル・ワシントンが共演ですから、まさか駄作ではないと思っていたのですが、ちょっと残念という感想です。
ダコタ・ファニングに、金持ちのお嬢さんで誘拐される役をやらせたら、あまりにもはまりすぎておもしろみがないと思ったのか、残念ながら出てくる場面が少なすぎました。もちろん、出ている間はさすがになかなかの演技を見せてくれて楽しめたのですが、彼女が出なくなってからはB級映画と言われても仕方がないものになってしまいます。
そもそも、デンゼル・ワシントンに暗殺テロ部隊上がりの軍人や、非情な復讐鬼の役は似合いません。ミスキャストでした。R15指定と言えば、日本だと成人映画に近い扱いだと思いますが、そこまでやるかという残酷シーンの必然性もあまり感じられず、やたらと映像処理に凝ったコントラストの強すぎる画面作りも好感が持てません。
ネタバレになってしまうので書きませんが、ラストが完全に失敗してます。
実は悪い人ではないのだけれども、とんでもない理不尽な被害(この場合は、依頼人の女の子の誘拐および殺害?)に打ちのめされた主人公には、どんな手段を使ってでも復讐する権利があるのだと思わせて実行させるという筋書きは、日本のヤクザ映画を代表に復讐ものでは常套的なものなのですが、それだけでは単なるカタルシス・エンターテインメント映画になってしまいます。
この映画も、最初からその手のものであると覚悟して見れば、「まあ、こんなもんか」という感想になるのかもしれませんが、それならデンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングを使う必然性がまったくありません。というか、この程度の映画を作るのにこの二人を使うのはもったいないというのが正直な感想です。
デンゼル・ワシントンに、今までになかった役柄を演じさせてみようという意欲があったと思えるフシもあるのですが、残念ながら成功したとは言い難です。せっかくのチャレンジならら、ダコタ・ファニングにも冒険をさせて欲しかったところです。
ダコタ・ファニングは、将来間違いなく大物の女優になる資質を持っていますし、デンゼル・ワシントンもまだまだこれから本当の代表作を出すことになるはずですので、この映画は過去のエピソードとして語られる一編になるだろうということで、私の映画評ということにします。

しかも、スピルバーグですよぉ! > 「宇宙戦争 WAR OF THE WORLDS」
私、原作がアレだと気づかず観に行って、ん? んん? んんんん? はぁ〜 って感じでした。ちょうどスターワォーズの最新作と上映時期が重なっていたんで、勝手にソノ手のものだと思ってたんです。
アノ娘の名前がダコタ・ファニングと云うのですね。確かに存在感ありました。と云うかアノ娘しか印象に残らない映画でした。
私、原作がアレだと気づかず観に行って、ん? んん? んんんん? はぁ〜 って感じでした。ちょうどスターワォーズの最新作と上映時期が重なっていたんで、勝手にソノ手のものだと思ってたんです。
アノ娘の名前がダコタ・ファニングと云うのですね。確かに存在感ありました。と云うかアノ娘しか印象に残らない映画でした。
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映画って不思議なメディアですね。何十億円とか何百億円とかかけたものよりも、数千万円場合によっては数百万円で作られた作品がずっと多くの人に感動を与えることが珍しくありません。
研究も似たようなところがあると思います。何億円もお金をかけてデータを取った論文と一緒に、下宿で熱帯魚を飼育・観察しただけでできあがった論文が一緒に並ぶことがあるのも、Natureのおもしろさですね。
我々も、良い前例があるのですからチャレンジしていきたいものです。
研究も似たようなところがあると思います。何億円もお金をかけてデータを取った論文と一緒に、下宿で熱帯魚を飼育・観察しただけでできあがった論文が一緒に並ぶことがあるのも、Natureのおもしろさですね。
我々も、良い前例があるのですからチャレンジしていきたいものです。
by stochinai
| 2006-07-23 23:44
| 趣味
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Comments(2)