5号館を出て

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パトカー急襲

 炎天下の昼下がり、突然わが家の向かい右隣の家に何事かが起こったらしく、ミニパトを含めなんと6台ものパトカーが集結、数人の私服警官と思われる人が首をすくめながら家のまわりをまわりながら中のようすをうかがうなど、まさに白昼の大捕物の雰囲気でした。
パトカー急襲_c0025115_23543331.jpg
 どうやらこのお宅は留守だったようで、警察官も家のまわりをまわりながらも突入するでもなく、それほど緊張感が感じられるものではありませんでした。

 パトカーに囲まれた中央に見える白い自動車はSECOMの自動車です。画面の左端のガレージの上の壁(ほとんど画面から切れそうなところです)に赤いものが見えるかもしれませんが、それが点滅していました。聞くところによると、どうやらこの赤いものはSECOMの警報ランプで、留守宅の家から何者かが侵入したという警報が発せられたということのようでした。

 とても暑い日でしたので、家の方はあちこちの窓を開けたまま出かけてしまったようで、その窓から何者かが侵入したということも想定されたらしく、緊張感が欠けているとはいっても中に何者かが潜んでいる可能性は否定できず。家のまわりをぐるりと取り囲んだ警察官たちは、窓から誰かが飛び出してくる可能性も想定して、身構えているようです。

 そうこうしているうちに、SECOMの車から係員が出てきて、警察が「この家の鍵を持っていますか」とか、「中に入るんでしょう」とか言っていましたので、正面玄関から穏やかに中にはいって「捜査」あるいは「捜索」をするということのようです。

 事態の展開があまりテキパキとしておらず、私も大学に行きたかったので目撃したのはここまでだったのですが、後で話を聞いてみると、思った通り風で窓あるいは窓のカーテンが警報装置を誤作動させてしまったということだったようです。

 それにしても、SECOMの警報装置が鳴っただけで、こんなにたくさんの警察官が来てくれるというのもちょっと不思議でした。特に最近は、はっきりとわかる被害がない限り、一般市民の訴えなどにはまともに対応してくれないのが警察だという話も良く聞くので不審に思っていました。

 まあ、道警もいろいろありましたので、名誉回復のためにがんばっているのかな、と思いながら「現場」を後にしたのですが、後で聞いた話ではもと高校の校長先生だったその家のご主人は今は北海道の公安委員を務めておられるとのことでした。

 やっぱりそういうことがなければ、これほど手厚く警察が対応してくれないですよね。変に納得してしまいましたが、お向かいにそのような方が住んでおられるのだとすると、この一帯の防犯体制はかなり充実しているということを意味することもわかり、その不公平な構造にちょっと後ろめたさを感じつつも、安全地帯に住まわせてもらっていることに感謝という気分でもあります。

 大山鳴動ネズミ一匹、昼下がりの小さな小さな事件でした。
Commented by さなえ at 2006-08-06 11:40
色々な不祥事はありますが、現場の警察官の大半は日本人らしく律儀にきっちり仕事をしてくれていると思います。この点は認めてあげるべきでしょう。この間不審者と間違えて通報したときも、数年前に悲鳴を聞いて通報したときも、一般人のおばさんである私のところにも素早く駆けつけてきてくれましたよ。
Commented by さなえ at 2006-08-06 11:46
追記です。「不公平な構造」ではないと思います。公安委員という立場上、重大犯罪に狙われることが一般人よりも高いと思われますので保護を心がけるのは当たり前ではないでしょうか。一般人と全く同じ扱いだと、かえってunfairかと。それにしても、そういう立場にいながら窓を開け放って外出した家人の覚悟や気構えの方が問題のような。このご時世に守って貰うという甘えた意識はちょっといただけないと思いました。
Commented by もも at 2006-08-06 17:23
 セキュリティ機構も良し悪しで、以前勤めていたオフィスは、退社時に機能オンにすると、忘れ物をとりに戻るにしても大変。警備会社に電話してオフにしないと入れない。日々スリリングでした。
 友人は、家の外周りに不審者が侵入したら音が鳴って警備員が駆けつけてくる、というシステムを早々とあきらめました。猫が侵入しても木の葉が散っても、音が鳴り警備員が来るので、ほとほと疲れたのです。
 庶民のものではありませんね。
Commented at 2006-08-06 20:27
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by stochinai at 2006-08-07 02:27
 さなえさん、コメントありがとうございました。私も個人的に知っている警察の方はみんな良い人ばかりです。通報一本で駆けつけてくれる警察の存在は、正直に頼もしいと思いました。
 ももさん。庶民のセキュリティはご近所づきあいに尽きると思いますよ。うちのご近所は退職された方が多いので、昼間は人目が多くかなり安全なのですが、早寝の方が多いので夜は静かすぎるかもしれません。
Commented by ヨシダヒロコ at 2006-08-07 21:03
DV離婚や交通事故(1回目は被害者、2回目は加害者)の経験から、様々な警察の方と電話をしたり直接相対したりしましたが、電話して窓口に出られる方の対応はひと言で言えば「ロシアンルーレット」です。

地元警察でもDVに関しては応対がまったく異なる方がいらっしゃいます。場合によっては傷を深くするだけの人も。無駄と思いながらも、そういう場合にはきっちり県警にクレームを入れます。

さらに、県警で「なんじゃこれは」という応対も受けたことがあります。

警察官も人間ですから、被害者が二次被害にあうことも十分ありえます。結局、最後に頼るのは自分自身なのでしょうね。
Commented by stochinai at 2006-08-07 21:20
 昔みたいに、町内で一緒に生活している「おまわりさん」がいるといいのでしょうか。それとも、時代が違いすぎるのであたらしい制度が必要なのかもしれませんね。難しいものです。
by stochinai | 2006-08-05 23:45 | つぶやき | Comments(7)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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