2006年 11月 16日
ネットならとっくに炎上しているやらせタウンミーティング問題
小泉政権の目玉商品のひとつだったタウンミーティングが、なんともちゃちなやらせ茶番劇ショーだったことが明らかになっています。まさにこれが小泉劇場のシナリオだったというわけです。
ネットの世界では、やらせが非常に嫌われており、企業関係者のブロガーや企業にお金で雇われたブロガーが、関係者であることや経済的利益供与を受けていることを隠した上で、製品などに関するヨイショ記事を書いていたことが明らかになったりすると、ほとんどの場合、目も当てられないような炎上事件へと発展します。
ネットの上では、思想的なことが原因で炎上事件が起こることも良くありますが、思想的背景とは関係なく、やらせに対しては非常に厳しい対応がなされるところだということもできるかもしれません。
ネットという世界では、ひとりひとりが個人の責任において発言しているという信頼関係こそが、言論を支えているという暗黙の了解があり、「やらせ」というのはそこを根本的に揺らがせるものであるという、危機感が炎上を起こすひとつの原因なのかもしれません。
そういう目で見ると、ネットにはとても「正義感の強い」あるいは、原理原則を重視する人間が多いということなのかもしれず、そういう「集団的正義感の発露」として炎上が起こるということであれば、炎上イコール悪いこととは短絡的に言えないような気もします。
しかし、今話題になっているタウンミーティングのやらせに関して、ネット上で大騒ぎが起こっているという話は聞こえてこないようです。(あるのならば、教えてください。)
その理由をいくつか考えてみました。
1) そもそも炎上もととなるサイトがないので、炎上しようがない。
2) タウンミーティングなど、最初からやらせだと思っていたので、あまり衝撃を受けていない。
3) 政府にさからっても、どうにもならないので、やらない。
4) おもしろくなさそうだから、やらない。
1)に関して言えば、自民党のネット戦略の中心人物である参議院議員世耕弘成さんのブログ「世耕日記」というのがあり、タウンミーティングについての言及もたくさん出ているようです。しかし、多くの場合に炎上のルートとなるコメントが禁止状態になっています。さすがに、世耕さんはネットリテラシーが高いようです。
2)は、わりとありそうな理由のような気がします。私も正直言って、政府が主導する「委員会、審議会、懇談会」などは、そのほとんどがアリバイ作りや証拠作りのために行われるセレモニーだと思っていますので、やらせと聞いて正直「やっぱり」と思っただけで、ほとんどショックは受けませんでした。しかし、そんなものの結果を意味のわからない教育基本法の改正の理由のひとつとして使う、などということはやっぱり許せないという気持ちは変わりません。
しかし、実は最大の理由は政府を相手にしても炎上が起こらないだろうというあきらめや、大きな炎上が起こらないのでは何をやってもおもしろくないという、3)や4)なのかもしれません。
おもしろいかおもしろくないかでしか行動しない国民というのも、いかがなものかと思うのですが、一方でそういう国民がいるということならば、政治をおもしろくするということも野党の責任なのではないかと思います。
ともかく、これだけのやらせに対して炎上事件が起こらない以上、今の政府は安泰ですね。このままだと、教育基本法だけではなく、憲法改正も意外なほどあっけなく通ってしまうのではないでしょうか。
残念ですが、そんな気がしてなりません。もうすでに、お前は死んでいると宣告されたようなものです。
沖縄知事選で政府が炎上するかどうかで、そのあたりの最終判断がつきそうな気がします。
ネットの世界では、やらせが非常に嫌われており、企業関係者のブロガーや企業にお金で雇われたブロガーが、関係者であることや経済的利益供与を受けていることを隠した上で、製品などに関するヨイショ記事を書いていたことが明らかになったりすると、ほとんどの場合、目も当てられないような炎上事件へと発展します。
ネットの上では、思想的なことが原因で炎上事件が起こることも良くありますが、思想的背景とは関係なく、やらせに対しては非常に厳しい対応がなされるところだということもできるかもしれません。
ネットという世界では、ひとりひとりが個人の責任において発言しているという信頼関係こそが、言論を支えているという暗黙の了解があり、「やらせ」というのはそこを根本的に揺らがせるものであるという、危機感が炎上を起こすひとつの原因なのかもしれません。
そういう目で見ると、ネットにはとても「正義感の強い」あるいは、原理原則を重視する人間が多いということなのかもしれず、そういう「集団的正義感の発露」として炎上が起こるということであれば、炎上イコール悪いこととは短絡的に言えないような気もします。
しかし、今話題になっているタウンミーティングのやらせに関して、ネット上で大騒ぎが起こっているという話は聞こえてこないようです。(あるのならば、教えてください。)
その理由をいくつか考えてみました。
1) そもそも炎上もととなるサイトがないので、炎上しようがない。
2) タウンミーティングなど、最初からやらせだと思っていたので、あまり衝撃を受けていない。
3) 政府にさからっても、どうにもならないので、やらない。
4) おもしろくなさそうだから、やらない。
1)に関して言えば、自民党のネット戦略の中心人物である参議院議員世耕弘成さんのブログ「世耕日記」というのがあり、タウンミーティングについての言及もたくさん出ているようです。しかし、多くの場合に炎上のルートとなるコメントが禁止状態になっています。さすがに、世耕さんはネットリテラシーが高いようです。
2)は、わりとありそうな理由のような気がします。私も正直言って、政府が主導する「委員会、審議会、懇談会」などは、そのほとんどがアリバイ作りや証拠作りのために行われるセレモニーだと思っていますので、やらせと聞いて正直「やっぱり」と思っただけで、ほとんどショックは受けませんでした。しかし、そんなものの結果を意味のわからない教育基本法の改正の理由のひとつとして使う、などということはやっぱり許せないという気持ちは変わりません。
しかし、実は最大の理由は政府を相手にしても炎上が起こらないだろうというあきらめや、大きな炎上が起こらないのでは何をやってもおもしろくないという、3)や4)なのかもしれません。
おもしろいかおもしろくないかでしか行動しない国民というのも、いかがなものかと思うのですが、一方でそういう国民がいるということならば、政治をおもしろくするということも野党の責任なのではないかと思います。
ともかく、これだけのやらせに対して炎上事件が起こらない以上、今の政府は安泰ですね。このままだと、教育基本法だけではなく、憲法改正も意外なほどあっけなく通ってしまうのではないでしょうか。
残念ですが、そんな気がしてなりません。もうすでに、お前は死んでいると宣告されたようなものです。
沖縄知事選で政府が炎上するかどうかで、そのあたりの最終判断がつきそうな気がします。
by stochinai
| 2006-11-16 19:21
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