5号館を出て

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クローン家畜の安全宣言

 FDA(米食品医薬品局)が、クローン技術を使ってつくった牛、豚、ヤギの肉やミルクは「食品として安全である」との見解を発表したそうです。たとえば日経ネットをごらん下さい。

 私も生物学者として、この見解には同意できます。クローンだからといって、基本的に普通の家畜と違うものができるわけではありませんので、ある牛が食物として安全なら、それから作ったクローン牛も安全だと思われます。もちろん、未知の危険性がないとは言えませんが、クローン技術に由来する危険性があるとは思われません。

 「発表を受け、消費者団体や宗教団体から安全性や倫理問題をめぐり早くも強い反発の声が出ている」と書いてありますが、倫理問題はさておき安全性をめぐって強い反発があるというのは、マスコミお得意のバランスを取るために書かれた文章だという気もするのですが、もし本当ならばコミュニケーション不足ですね。

 ただ、今日の昼頃どこかのチャンネルのTVニュースで言っていたのですが、販売される時にはクローンの表示はされないということに関しては、異議があります。

 私はクローン動物を食べてもまったくなんの問題もないと思いますが、知らされないということに大きな問題があると思います。消費者は販売される商品の中味を知る権利があります。クローン牛やクローン豚を売ってもかまいませんので、表示だけはしっかりして消費者の選択する権利だけは保障してください。

 そうでなければ、販売にも反対したいと思います。
by stochinai | 2006-12-29 20:25 | 生物学 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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