5号館を出て

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サイエンスカフェを越え始めたペンギンカフェ

 昨日はペンギンカフェがありました。

 日本中でサイエンスカフェが立ち上がってきています。札幌でもCoSETPが、紀伊国屋で始めた「サイエンスカフェ札幌」を皮切りに、定例のカフェだけでもCoSTEP修了生を中心にした「ペンギンカフェ」、CoSTEP修了生を核にして北大の創成研を紹介する「北大 de Night Cafe」、それにCoSTEP応援団の学生を中心に、北大元気プロジェクトのサポートを受けながら走り出した「リカフェ」があり、不定期なカフェも数ヶ月に1回ずつ開催されていますので、サイエンスカフェ先進地を自負しても良いと思われます。

 そんな中で、ペンギンカフェは「ひと味違うカフェ」あるいは「本当にやりたいカフェ」を考え、実践する場として、変わり続けている「進化するカフェ」と言えるかもしれません。

 昨日のペンギンカフェは、第8回「『対話についてのサイエンス』~サイエンスカフェは対話なのか?~」という、「サイエンスカフェを考えるカフェ」でした。つまり、いわゆる自然科学の話をするサイエンスカフェではなく、どちらかというと文系の「哲学カフェ」に近いものだったのかもしれません。
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 イギリスで始まった「サイエンス・カフェ(Cafe Scientifique)」に刺激されて、たくさんの「サイエンス・カフェ」と名付けられたイベントが世界中で行われていますが、それが「本当の」サイエンス・カフェなんだろうか、それが私たちがやりたかったサイエンス・カフェなんだろうかという思いを持ちながら、サイエンス・カフェという名の「コーヒーが飲めるちょっぴり質問タイムの充実した講演会」をやり続けている人や組織が意外に多いのではないでしょうか。

 ペンギン・カフェはそうした問題点を抱きながら出発しましたので、常に替わり続けているというところが特徴のひとつです。今回は、場所も変わりました。北大前の通り(北大通り)に面したホテルの喫茶店はなかなか雰囲気の良い掘り出し物のロケーションだと思いました。ゲストも文系の研究者で、ポッドキャスティング番組「科学探検隊CoSTEP」でもおなじみのイギリス帰りのCoSTEPの特任教員のO橋さんでした。

 今、全国で行われている「サイエンス・カフェ」では、双方向生を唱いながらも「対話」が行われているのか、対話とは何なのか、対話を行うためにはどうしたらよいのか、、、、と非常に刺激的および有益なカフェでした。

 次回は「科学史」をテーマに行う予定です。こんな感じで、ペンギン・カフェはやすやすと文理の壁も乗り越えていますので、これからも本当に楽しみなカフェです。

 一度、遊びに来てみてください。
by stochinai | 2007-01-22 00:36 | CoSTEP | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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