2005年 02月 03日
NHKあれこれ
NHKと朝日と政治家の水掛け論がおもしろくなく、一般市民の関心をあまり集めなくなってきているのは、悪くない現象だと思います。
3者いずれもスネに傷を持つことが忍ばれ、お互いの追求が少しずつ甘くなっていることが外野から見ていてもわかるのも、バトルの興味を半減させているのだと思います。
ここらで話をNHKの不祥事問題に戻してはどうかと思っていたところ、グッドタイミングで強力なパンチが繰り出されました。例によって河北新報あたりの記事がもっとも早かった気はするのですが、リンクがどんどん動くので、ここでは毎日の記事「NHK受信料:病院テレビ納入団体が拒否 年40億円に」を引用させてもらいましょう。
これは知らなかったのですが、今までは「病室内にテレビが常時設置されている場合、病院か貸しテレビを納入している会社のいずれかがNHKと受信契約を結ぶ必要があり、ほとんどは納入会社が受信料を支払って」きたのだそうです。「受信契約をしている人が入院し、一時的に病室に自分でテレビを設置した場合は新たな受信料の支払いは生じない」のに、レンタルだとダメというのも理屈の通らない話で、弱者であるレンタル業者から搾り取ろうとするNHKのダーティなやり方の見本のようなものです。
それはさておき、この貸しテレビ業者の「テレビシステム運営協会」は偉いと思います。今までは、納入業者はお客さんである入院患者さんに受信料を上乗せせずに各社で負担していたとのことですから、これを機に支払い拒否に持っていこうというのは、なかなか良い作戦だと思います。市民の共感も得やすいと思います。「弱者である入院患者に受信料を払わせぬよう業界が必死に努力しているのに、NHKの不祥事を見ていると、まじめに支払うのがばからしくなった」は、まさに正論です。
そういえば、去年あたりに小中学校の教室にあるすべてのテレビにも課金するという話があったような気がしますが、(例えば波紋広げる小中学校テレビ撤去問題)、あれはどうなったんでしょうか。教育委員会がNHKに逆らうわけがないかもしれませんが、もし支払いが始まっていたとして、一斉に支払い拒否に出たらNHKはあっさりとつぶれますね。おもしろい。
いろいろとバカをやっていますけれども、やっぱりNHKはなかなかのテレビ番組を作りますね。ちょっと前にやっていた「“一瞬”の戦後史~スチール写真が記録した世界の60年~」などは、さすがはNHKと思わせる素晴らしい番組でした。とは言え、ああいう番組にも、「もっと中立にやってもらわなくては困る」というクレームがつくのかもしれないなあ、と思いながらみていました。
「戦争は嫌だ」という声を伝えようとしている番組に対して、「公正中立にやれ」ということは、「戦争もいいもんだ」という意見も半分放送しろということなんでしょうか。中立って、いろんな意見を全部出せということだとしたら、それは中立でもなんでもなくただの羅列ですね。
これは私の推測なんですが、そういう圧力に対して、「はいはい。こんなに公正中立にやってますよ」と言いながら、結果的にはあるメッセージを伝える番組を作ることもできるのだろうと思います。そして、NHKの現場で作品を作っている人の多くはそのように行動しているのではないかと思います。勇気はないかもしれませんが、それが普通の人の良心かなと思います。
そこでまた提案なのですが、慰安婦問題や南京大虐殺に触れた番組を作らせないように圧力をかけようと思っている人がもしもいるならば、それよりはNHKに番組の枠をもらって自分たちの意見を主張できる番組を放送することにしてはどうでしょう。
日本の中にはいろんな意見があるので、それぞれの番組を一本ずつ公正中立にすることなどできませんので、いろんな意見を主張する番組を同じくらいの数ずつ作ることで公正中立を保つことにしてはどうでしょう。自分と反対の意見を主張している番組を見たくない人はそれを見なくても、自分が気持ちよくなる意見を述べているNHKの番組を見ることもできるようになって、八方丸く収まってめでたしめでたしではないでしょうか。
私も好きな番組だけを心おきなく見て、それなら今まで通りに受信料払ってもいいです。
3者いずれもスネに傷を持つことが忍ばれ、お互いの追求が少しずつ甘くなっていることが外野から見ていてもわかるのも、バトルの興味を半減させているのだと思います。
ここらで話をNHKの不祥事問題に戻してはどうかと思っていたところ、グッドタイミングで強力なパンチが繰り出されました。例によって河北新報あたりの記事がもっとも早かった気はするのですが、リンクがどんどん動くので、ここでは毎日の記事「NHK受信料:病院テレビ納入団体が拒否 年40億円に」を引用させてもらいましょう。
これは知らなかったのですが、今までは「病室内にテレビが常時設置されている場合、病院か貸しテレビを納入している会社のいずれかがNHKと受信契約を結ぶ必要があり、ほとんどは納入会社が受信料を支払って」きたのだそうです。「受信契約をしている人が入院し、一時的に病室に自分でテレビを設置した場合は新たな受信料の支払いは生じない」のに、レンタルだとダメというのも理屈の通らない話で、弱者であるレンタル業者から搾り取ろうとするNHKのダーティなやり方の見本のようなものです。
それはさておき、この貸しテレビ業者の「テレビシステム運営協会」は偉いと思います。今までは、納入業者はお客さんである入院患者さんに受信料を上乗せせずに各社で負担していたとのことですから、これを機に支払い拒否に持っていこうというのは、なかなか良い作戦だと思います。市民の共感も得やすいと思います。「弱者である入院患者に受信料を払わせぬよう業界が必死に努力しているのに、NHKの不祥事を見ていると、まじめに支払うのがばからしくなった」は、まさに正論です。
そういえば、去年あたりに小中学校の教室にあるすべてのテレビにも課金するという話があったような気がしますが、(例えば波紋広げる小中学校テレビ撤去問題)、あれはどうなったんでしょうか。教育委員会がNHKに逆らうわけがないかもしれませんが、もし支払いが始まっていたとして、一斉に支払い拒否に出たらNHKはあっさりとつぶれますね。おもしろい。
いろいろとバカをやっていますけれども、やっぱりNHKはなかなかのテレビ番組を作りますね。ちょっと前にやっていた「“一瞬”の戦後史~スチール写真が記録した世界の60年~」などは、さすがはNHKと思わせる素晴らしい番組でした。とは言え、ああいう番組にも、「もっと中立にやってもらわなくては困る」というクレームがつくのかもしれないなあ、と思いながらみていました。
「戦争は嫌だ」という声を伝えようとしている番組に対して、「公正中立にやれ」ということは、「戦争もいいもんだ」という意見も半分放送しろということなんでしょうか。中立って、いろんな意見を全部出せということだとしたら、それは中立でもなんでもなくただの羅列ですね。
これは私の推測なんですが、そういう圧力に対して、「はいはい。こんなに公正中立にやってますよ」と言いながら、結果的にはあるメッセージを伝える番組を作ることもできるのだろうと思います。そして、NHKの現場で作品を作っている人の多くはそのように行動しているのではないかと思います。勇気はないかもしれませんが、それが普通の人の良心かなと思います。
そこでまた提案なのですが、慰安婦問題や南京大虐殺に触れた番組を作らせないように圧力をかけようと思っている人がもしもいるならば、それよりはNHKに番組の枠をもらって自分たちの意見を主張できる番組を放送することにしてはどうでしょう。
日本の中にはいろんな意見があるので、それぞれの番組を一本ずつ公正中立にすることなどできませんので、いろんな意見を主張する番組を同じくらいの数ずつ作ることで公正中立を保つことにしてはどうでしょう。自分と反対の意見を主張している番組を見たくない人はそれを見なくても、自分が気持ちよくなる意見を述べているNHKの番組を見ることもできるようになって、八方丸く収まってめでたしめでたしではないでしょうか。
私も好きな番組だけを心おきなく見て、それなら今まで通りに受信料払ってもいいです。
by stochinai
| 2005-02-03 21:06
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