5号館を出て

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失われたYahoo!メール

 無料でメールアドレスを利用させてくれるサービスのひとつである「Yahoo!メール」で、約450万通のメールが失われたというようなセンセーショナルなタイトルでの報道がありました。

 しかし、記事の本文を読んだり、Yahoo!メールの説明を読んでみると、それほど深刻な被害ではなかったことがわかります。

 要するにYahoo!メールではウイルス・スパム処理を行っており、メールがウイルスやスパムと判断されると本文を隔離してヘッダーだけをユーザーに届けているようです。この機能は便利でしかも大切であり、多くのところで行っているただ捨ててしまうだけのウイルス・スパム対策よりは、格段に親切な処置だと思います。

 今回の「事件」は、間違ってウイルスと判断されたメールが、ウイルス処理の手順通りに本文をヘッダーと切り離されて別の場所に移動、約40日経ったので消去されてしまったということのようで、その前にユーザーが気付いてYahoo!メールに連絡していれば、おそらく事故にはいたらなかったのではないかと思われます。

 Yahoo!メールは無料ですし、消されたメールは基本的に一括大量送信されていたメール(コマーシャルやメルマガなど)のようだったので、今回の件で怒り狂っているユーザーの話はあまり聞きません。

 そもそも無料であろうと、有料であろうと、個人のコンピューターであろうとサーバーであろうと、コンピューターに事故は付き物ですので、大切なデータは日常的にバックアップをとることがユーザーとしてのリテラシーのひとつだと思います。

 ウェブ2.0の時代になって、ウェブの「向こう側」にデータを保存することも多くなってきていると思いますが、原則として向こう側に置いてあるデータはなくなることを覚悟しておかなければいけないと思います。つまり、大切なものであるならば、ウェブのこちら側にもコピーを保存しておく必要があるということです。

 私も、今まで何度もデータ消失の被害にあっていますけれども、最近はメールを含めほとんどのデータをコピーして複数箇所に保存してあります。でも、そう言えばこのブログのバックアップはほとんど取っていないことに気が付きました。便利で手軽なバックアップツールがないのが大きな理由ですが、まあなくなったらまた書けばいいさという気持ちがあることも事実です。そういうものに限って、意外と事故にあわない気もします。

 なくなったら困るものに限って、そろそろバックアップを取ろうかなと思っているうちに事故が起こるものです。くわばら、くわばら。
Commented by haecceitas at 2007-04-08 10:20 x
中年哲学徒のhaecceitasです。
なるほどYahoo!メールの事件は、はそれほどユーザーにダメージを与えなかったのですね。私も他人事ではないと衝撃を受けましたが。

おっしゃるとおり、データのバックアップは必要ですね。しかしメールはどう扱うべきでしょう。すべて保存するのも無駄かなと。Gmailに残しておくのが一番楽なのですが、どこまであてにしてよいやら。stochinaiさんはどうしてらっしゃいますか。
Commented by stochinai at 2007-04-08 11:26
 私はメールでも、何回か痛い目を見ていますので、今はデスクトップ、ノートそしてGmailの3ヶ所で同じものを重複して受信および保存しています。
 コンピューターはウィンドウズで、秀丸メール(昔の鶴亀メール)を使っています。振り分け機能を使っており、用のないものは時々削除しますけれども、2004年のものからかなりたまっていると思います。今のところ何十万通たまっても問題が起こったことはありませんので、あまり気にしていないというのが実情です。でも、メールは基本的に2-3年以上前のものは保存の必要はないと思っていますので、暇があったら削除しています。もちろん、メールボックスごとコピーして保存することも可能なので、そうしても良いとは思いますが。
Commented by haecceitas at 2007-04-08 16:06 x
なるほど。私もなにか手を考えます。
ありがとうございました。
Commented by stochinai at 2007-04-09 21:31
 そのうちやろうと思っていると、痛い目を見るかも知れないので、転ばぬ先の杖が大事なのがこの世界ですね。
by stochinai | 2007-04-07 18:16 | コンピューター・ネット | Comments(4)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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