2007年 06月 03日
すべてが「特殊例」であるハラスメント対応の難しさ
時々、実際にハラスメントを受けていると思われる方からのコメントやトラックバックがあります。私は、その内容のほとんどが、少なくとも当事者から見た「事実」であると思っています。被害を受けている側からの告発は往々にして、冷静な第3者からみると「被害妄想」に思えることもあると思いますが、渦中にいる当人にとってはおそらくかなり「これでもかなり抑えて言っている」と思えているのではないでしょうか。
そもそも、日本にある何十万というラボには、その数だけ特殊な人間関係があるはずです。そこで起こる喜怒哀楽は、他のラボでも似たようなことがあったとしても、やはり非常に特殊な個別の事例と言えるでしょう。
ですから、前のエントリーのコメントで寄せられた「他の研究室のポスドク・学生から捏造・パワハラについて相談があったら具体的にどのように動くのでしょうか」という問いに誠実に答えようとすると、逆に一般的な答をすることができないということになります。もしも、私のところにそのような相談が持ち込まれたら、ひょっとすると私は自分の職や人生を賭けてお手伝いすることになる可能性もないとは言えないと思っています。なぜなら、その相談を持ってきた方は、おそらく間違いなく自分の人生を賭けた闘いの中にいるだろうと想像するからです。
40年近くも前のことになる大学での「闘争」の中で、私が得たもっとも重要な教訓のひとつは、「闘うからには勝たなければならない」ということです。「勝つ」ということの中にjは、すべての現世的利益を放棄してもプライドを守り抜くという勝ち方もあると思うのですが、若いうちの闘いにおいて勝つということは、その後のキャリアあるいは生活が保障されるような解決を勝ち取るということが重要だと思っています。
例えば、セクハラやアカハラ問題で、プライドさえ勝ち取ることができれば良いという場合には、たとえ自分がどうなったとしても被疑者の教員やボスを社会的に葬り去ることができれば良いということになるかもしれませんが、自分のキャリアや生活の保障を勝ち取るという場合には数億円の賠償金、あるいはなんらかのポストを勝ち取るということが考えられます。しかし、訴訟社会のアメリカならばともかく、日本だと数百万円の賠償金を勝ち取ることがせいぜいでしょうし、たとえ裁判でポストを勝ち取ることができたとしても、その後そのポストに居続けることはかなり難しいというケースが多いのではないかと推測されます。
つまり、今の日本ではセクハラ・アカハラ・パワハラに対して、裁判などの完全に公開されたかたちで闘いを挑んだ場合は、たとえ勝利したとしても、その後の生活までもが保障されるかどうかは極めて疑問だという社会環境が厳然としてあるのではないかというところが、とても気になるのです。
というわけで、渦中の人になった場合の非常に有効な解決策のひとつが、コメント欄で名無しさんがおっしゃったように「とりあえずその場からできるかぎり早く逃げ出す(辞める)」ということだと、私も思います。さらに、名無しさんのおっしゃるように「大学だけが世界じゃないぞ」というのは私も同感ですが、でも大学に残りたいと心から望んでいる人にとっては、そう言われてしまうと自分が今までがんばってきたことはなんだったんだろうと思う気持ちも、また良くわかります。
とりあえず、自分がやばい状況にいることを発見した人に対して、思いつくままできるだけ実用的なアドバイスをメモしておきたいと思います。もちろん、実行に移す前に、友人や少しでも信用できそうな教員に相談することを強くお勧めします。もちろん、私でできるならばいつでも相談に乗りたいと思います。
1) 研究室を移る
大学院生の場合だと、形式上は**研究室ではなく**大学院**研究科に入学しているはずなので、研究室を移動することは技術的に簡単なはずです。とりあえず、この先生とはやっていけないと思ったら、他の研究室に替わることができるかどうかを、教務係などに相談してみましょう。これは、the sooner, the better 早ければ早いほど良いと思います。この春、大学院に入学した人ならば、今が良いタイミングではないでしょうか。
2) 他の大学または大学院を受け直す
ポスドクの場合も同じだと思いますが、今の研究室をさりげなく辞めて、次の大学院を再受験したり、別の研究室のポスドクに再応募します。今の研究室のボスの推薦はもらえないと思いますので、前の出身研究室までキャリアを戻します。
3) 大学のセクハラ・アカハラ・パワハラ相談室に行く
あまり期待できないとしても、まずは行ってみて損はないと思います。場合によっては、相談室から連絡を受けただけで、コロッと態度が変わるボスがいたりします。
4) 2チャンネルや報道機関に訴える
いずれにしても、訴えた人間が誰であるかがばれる可能性が高いと思いますが、法的手段に訴えずに被疑者を「リンチ」することができる可能性はあります。しかし、報道機関を含めて世間から無視されることも多いですし、訴えた方法が非難される可能性も高いので、危険な方法です。
5) 訴訟を起こす
これは、キャリアを捨てる覚悟ができている場合以外はお勧めできません。相手に対する社会的ダメージは大きいと思いますが、同じくらい自分がうけるダメージも大きいのが日本という社会の現実です。絶対に勝てるというケース以外は、難しいでしょう。
6) 個人的に報復する(テロ)
やめた方がいいと思います。
そもそも、日本にある何十万というラボには、その数だけ特殊な人間関係があるはずです。そこで起こる喜怒哀楽は、他のラボでも似たようなことがあったとしても、やはり非常に特殊な個別の事例と言えるでしょう。
ですから、前のエントリーのコメントで寄せられた「他の研究室のポスドク・学生から捏造・パワハラについて相談があったら具体的にどのように動くのでしょうか」という問いに誠実に答えようとすると、逆に一般的な答をすることができないということになります。もしも、私のところにそのような相談が持ち込まれたら、ひょっとすると私は自分の職や人生を賭けてお手伝いすることになる可能性もないとは言えないと思っています。なぜなら、その相談を持ってきた方は、おそらく間違いなく自分の人生を賭けた闘いの中にいるだろうと想像するからです。
40年近くも前のことになる大学での「闘争」の中で、私が得たもっとも重要な教訓のひとつは、「闘うからには勝たなければならない」ということです。「勝つ」ということの中にjは、すべての現世的利益を放棄してもプライドを守り抜くという勝ち方もあると思うのですが、若いうちの闘いにおいて勝つということは、その後のキャリアあるいは生活が保障されるような解決を勝ち取るということが重要だと思っています。
例えば、セクハラやアカハラ問題で、プライドさえ勝ち取ることができれば良いという場合には、たとえ自分がどうなったとしても被疑者の教員やボスを社会的に葬り去ることができれば良いということになるかもしれませんが、自分のキャリアや生活の保障を勝ち取るという場合には数億円の賠償金、あるいはなんらかのポストを勝ち取るということが考えられます。しかし、訴訟社会のアメリカならばともかく、日本だと数百万円の賠償金を勝ち取ることがせいぜいでしょうし、たとえ裁判でポストを勝ち取ることができたとしても、その後そのポストに居続けることはかなり難しいというケースが多いのではないかと推測されます。
つまり、今の日本ではセクハラ・アカハラ・パワハラに対して、裁判などの完全に公開されたかたちで闘いを挑んだ場合は、たとえ勝利したとしても、その後の生活までもが保障されるかどうかは極めて疑問だという社会環境が厳然としてあるのではないかというところが、とても気になるのです。
というわけで、渦中の人になった場合の非常に有効な解決策のひとつが、コメント欄で名無しさんがおっしゃったように「とりあえずその場からできるかぎり早く逃げ出す(辞める)」ということだと、私も思います。さらに、名無しさんのおっしゃるように「大学だけが世界じゃないぞ」というのは私も同感ですが、でも大学に残りたいと心から望んでいる人にとっては、そう言われてしまうと自分が今までがんばってきたことはなんだったんだろうと思う気持ちも、また良くわかります。
とりあえず、自分がやばい状況にいることを発見した人に対して、思いつくままできるだけ実用的なアドバイスをメモしておきたいと思います。もちろん、実行に移す前に、友人や少しでも信用できそうな教員に相談することを強くお勧めします。もちろん、私でできるならばいつでも相談に乗りたいと思います。
1) 研究室を移る
大学院生の場合だと、形式上は**研究室ではなく**大学院**研究科に入学しているはずなので、研究室を移動することは技術的に簡単なはずです。とりあえず、この先生とはやっていけないと思ったら、他の研究室に替わることができるかどうかを、教務係などに相談してみましょう。これは、the sooner, the better 早ければ早いほど良いと思います。この春、大学院に入学した人ならば、今が良いタイミングではないでしょうか。
2) 他の大学または大学院を受け直す
ポスドクの場合も同じだと思いますが、今の研究室をさりげなく辞めて、次の大学院を再受験したり、別の研究室のポスドクに再応募します。今の研究室のボスの推薦はもらえないと思いますので、前の出身研究室までキャリアを戻します。
3) 大学のセクハラ・アカハラ・パワハラ相談室に行く
あまり期待できないとしても、まずは行ってみて損はないと思います。場合によっては、相談室から連絡を受けただけで、コロッと態度が変わるボスがいたりします。
4) 2チャンネルや報道機関に訴える
いずれにしても、訴えた人間が誰であるかがばれる可能性が高いと思いますが、法的手段に訴えずに被疑者を「リンチ」することができる可能性はあります。しかし、報道機関を含めて世間から無視されることも多いですし、訴えた方法が非難される可能性も高いので、危険な方法です。
5) 訴訟を起こす
これは、キャリアを捨てる覚悟ができている場合以外はお勧めできません。相手に対する社会的ダメージは大きいと思いますが、同じくらい自分がうけるダメージも大きいのが日本という社会の現実です。絶対に勝てるというケース以外は、難しいでしょう。
6) 個人的に報復する(テロ)
やめた方がいいと思います。
私が運営に関わっている K3- NET(http://www.k3-net.com/)の「よろず相談」という掲示板でパワハラに関するアドバイスが出ています(499 番の記事)。その中の「相手の言動を記録する・メールなど記録に残る形で第3者に相談する」は第一歩として有効だと思います。記録に残る形での相談は、大学側は無視する訳にはいかないからです。
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ハラスメント対策として、「副指導教官制」はどうですか。学生が所属する研究室の外側に、もう一人副指導教官がいて、その教官も、学生の研究の進行状況などを把握するようにするんです。ハラスメントに至る前の、指導教官との小さなトラブルなど異変があれば、気付くことも可能でしょう。そうしたトラブルの解決のために副指導教官が介入し、事が大きくならないうちには、解決を図るというシステムはある程度有効ではないでしょうか。また、常に第三者の目が入ることで、指導教官もあまり理不尽なことはできなくなるでしょう。学生にとっても、普段からコミュニケーションをとっている副指導教官の方が、「パワハラ窓口」より相談しやすいと思います。
もちろん、すべてのハラスメントに有効とは思いませんが・・・
もちろん、すべてのハラスメントに有効とは思いませんが・・・
私たちが出した「失敗しない大学院進学ガイド」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535784140/nposciencec0d-22/
でもアカハラ対策を参考文献や法律の件も含めご紹介しましたが、
アカデミックハラスメントをなくすネットワーク
http://www.naah.jp/
の
NAAH策定
アカデミック・ハラスメント防止対策ガイドライン(2004年)
http://www.naah.jp/guideline/guideline.html
や、最近発売された
科学者のための法律相談―知っておいて損はない25の解決法
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475981132X/nposciencec0d-22/
なども参考になるのではないかと思います。
一言言っておくと、この種の事件に素人が無責任で中途半端に介入することほど怖いことはありません。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535784140/nposciencec0d-22/
でもアカハラ対策を参考文献や法律の件も含めご紹介しましたが、
アカデミックハラスメントをなくすネットワーク
http://www.naah.jp/
の
NAAH策定
アカデミック・ハラスメント防止対策ガイドライン(2004年)
http://www.naah.jp/guideline/guideline.html
や、最近発売された
科学者のための法律相談―知っておいて損はない25の解決法
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475981132X/nposciencec0d-22/
なども参考になるのではないかと思います。
一言言っておくと、この種の事件に素人が無責任で中途半端に介入することほど怖いことはありません。

学部時代にアカハラ体験していました。
簡単に言うと、内容は、時間的拘束は激しいものの、全く実験をやらせてもらえないというものでした。(他にも数多ありますが…)
研究室の同輩たちと、相談室を訪ね、
また別方面で仲介人を挟んで対教官との会合を持ち、研究室移動について話し合いました。
結局、仲介人も(関係者であり)事を荒げたくない意向が働いたのか、慰留され、無事?卒業しました。(結局事態は改善されたものの、実験せずじまい←いいのか)
今は違う大学の院に通って、スタンダードというものを満喫しています。
経験から述べると、おかしいと判断できるうちに行動しなきゃダメです。
誰であってもいいので相談したらいい、
理解してくれない人は無視し、
聞いてくれる人だけに伝え(これだけでも救われる)、
その中で実際動いてくれる人を見つけたらいい。
異常な世界も、抜け出れば遠い過去になりました。
簡単に言うと、内容は、時間的拘束は激しいものの、全く実験をやらせてもらえないというものでした。(他にも数多ありますが…)
研究室の同輩たちと、相談室を訪ね、
また別方面で仲介人を挟んで対教官との会合を持ち、研究室移動について話し合いました。
結局、仲介人も(関係者であり)事を荒げたくない意向が働いたのか、慰留され、無事?卒業しました。(結局事態は改善されたものの、実験せずじまい←いいのか)
今は違う大学の院に通って、スタンダードというものを満喫しています。
経験から述べると、おかしいと判断できるうちに行動しなきゃダメです。
誰であってもいいので相談したらいい、
理解してくれない人は無視し、
聞いてくれる人だけに伝え(これだけでも救われる)、
その中で実際動いてくれる人を見つけたらいい。
異常な世界も、抜け出れば遠い過去になりました。
皆様、こんばんは。
「記録」は大事な証拠ですね。「副指導教員」も制度として可能であればあった方が良いと思います。ところで、どうしたら、ハラスメントの可能性のありそうな研究室や指導教員を避けることができるのか、について考えを巡らせています。一般論から言えば、研究室の人数がむちゃくちゃ多いところは、かなり気を付けるべきと思うのですが、そこにはなぜか沢山の学生さんが集まるのですよね。
「記録」は大事な証拠ですね。「副指導教員」も制度として可能であればあった方が良いと思います。ところで、どうしたら、ハラスメントの可能性のありそうな研究室や指導教員を避けることができるのか、について考えを巡らせています。一般論から言えば、研究室の人数がむちゃくちゃ多いところは、かなり気を付けるべきと思うのですが、そこにはなぜか沢山の学生さんが集まるのですよね。
表面化していないセクハラ、アカハラ、パワハラの被害者は、驚くほどたくさんいます。そういう表に出ないハラスメントが起こらなくなるようにならなければ意味がないと思うのですが、小中学校でのいじめと同じような根があるのか、いろいろなルールを作るだけではどうもうまくいかないようです。
短期間の全面的解決が望めない以上、とりあえずの生き方として、そういう人間のいるところを避けるための知恵、そういう被害に遭った時にすり抜けるための知恵、悪い人間を処罰させるための知恵、そしてそういう人間は必ずいるということを前提にして構成員全員でハラスメントを起こさせないような雰囲気を作る知恵などというものを見出し共有していきたいものだと思います。
とりあえず、目の前にあるネットはかなり使えるツールになりうると思います。
短期間の全面的解決が望めない以上、とりあえずの生き方として、そういう人間のいるところを避けるための知恵、そういう被害に遭った時にすり抜けるための知恵、悪い人間を処罰させるための知恵、そしてそういう人間は必ずいるということを前提にして構成員全員でハラスメントを起こさせないような雰囲気を作る知恵などというものを見出し共有していきたいものだと思います。
とりあえず、目の前にあるネットはかなり使えるツールになりうると思います。
umishdaさんのおっしゃる「複数指導体制」をとっているといっている大学院も出てきているようですが、実際に機能しているかどうかは確かめる必要はあるかもしれません。でも、たとえ現実は形式化していたとしても、その「制度」の活用を主張することができますので、研究室の変更などは、間違いなくやりやすくなるでしょう。

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
私の知っている大学教員は学生からハラスメントの申し立てをされて、学生とその親への対応のさなかに鬱病になってしまいました。一時、大学に出てくるのがやっとだったそうです。今は通院しつつ薬で日常活動できる状態を保っているようです。時に強い言い方をするけれども面倒見がよい人なので、私にはこの教員がハラスメント被害者に見えます。教員の場合は、一旦、学生を受け入れてしまうと、問題があっても指導を止めることは許されないのでしょうね。

こんにちは。いつも興味深く拝見させていただいております。
私はハラスメントの問題を、副指導担当であれ、全く関係のない教官であれ、何の権限も持たない教官に対応させることで解決できるとは思えません。結局は教授会がなあなあの結論を導いて終わるだけではないですか?
完全に匿名で相談でき、教員とも大学事務からも独立した相談機関を設け、そのての専門家がきちんと対応するシステムを設けるべきでしょう。
東大のハラスメント相談所の話を聞いたことがありますが、現時点ではなかなか良さそうだと感じました。ご参考になれば幸いです。
http://www.u-tokyo.ac.jp/per01/d06_02_01_01_j.html
私はハラスメントの問題を、副指導担当であれ、全く関係のない教官であれ、何の権限も持たない教官に対応させることで解決できるとは思えません。結局は教授会がなあなあの結論を導いて終わるだけではないですか?
完全に匿名で相談でき、教員とも大学事務からも独立した相談機関を設け、そのての専門家がきちんと対応するシステムを設けるべきでしょう。
東大のハラスメント相談所の話を聞いたことがありますが、現時点ではなかなか良さそうだと感じました。ご参考になれば幸いです。
http://www.u-tokyo.ac.jp/per01/d06_02_01_01_j.html

ポストドックの指導教員の捏造告発から始まりポストドック自身の研究社会からの退場に終わったイマニシカリ事件を振り返ってみても、どんな制度を作ろうとどんな社会でも捏造もハラスメントも起きる時には起きるとしか言い様がありません。
逃げられるところへ逃げるというのが一番実際的ですね。
逃げられるところへ逃げるというのが一番実際的ですね。
nqさん。先生がそうなる可能性も十分考えられます。みなさんが、おっしゃるようにとりあえず「大学の問題はなくなりそうもない」以上、脱出口が必要ですね。外へ逃げられる場合はいいですが、そうでない場合は、外部の人間だけで構成されているという東大のハラスメント相談所はいいかもしれませんね。
実際にそこで扱われたケースなどの報告があるとありがたいのですが、どなたかご存じだったら是非とも教えてください。
アドレスを再掲しておきます。
http://www.u-tokyo.ac.jp/per01/d06_02_01_01_j.html
実際にそこで扱われたケースなどの報告があるとありがたいのですが、どなたかご存じだったら是非とも教えてください。
アドレスを再掲しておきます。
http://www.u-tokyo.ac.jp/per01/d06_02_01_01_j.html

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。

東京大学ハラスメント相談所はハラスメントを申し立てる学生を追い返すために設立された場所だそうです。
それはかなり多くの大学において同様のことだという噂を聞きますね。
http://www.weibo.com/ttarticle/p/show?id=2309403976847141522359
東京大学の有機合成化学研究室に追い出された博士課程の留学生がネットに加害教授のハラスメント行為を書きました。ページビュー数がもう7万前後に達しています。
東京大学の有機合成化学研究室に追い出された博士課程の留学生がネットに加害教授のハラスメント行為を書きました。ページビュー数がもう7万前後に達しています。
申し訳ありませんが、上記の記事、私には内容の解読ができませんでした。留学生の方がなんらかのトラブルに巻き込まれたことはわかりましたが、その後どうなったのか心配です。

東大でアカデミックハラスメントを受けています。
東大ハラスメント相談所へ、2回、相談に行きました。
私の担当であったE相談員はカウンセラーの資格を持っていて、話をよく聞いてくれたのですが、「でも籍はあるんですよね?」「やめろ、とは直接言われてないですよね?」と、なかなかにポジティブな提案をされ、話し進めるうちに"相談者がアカデミックハラスメントだと思わないように認識を変える"という目的があることを確信しました。相談者がハラスメントだと考えなければ、ハラスメントではなくなりますから。
そんな東大にも、ハラスメント認定のための委員会はあります。東大のハラスメント申し立て委員会は、その門戸をopenにしておらず、ハラスメント相談所を介さなければメールアドレスや住所を知ることはできません。2回目の相談で、「ハラスメント申し立て委員会の連絡先を教えてください」と長時間粘って何度も強く主張した結果、しぶしぶ言い渡されました。
東大以外の相談所の実情は知りませんが、相談員が当該研究室に、学生に不利な情報を漏洩したというニュースも耳にします。気を付けてください。
東大ハラスメント相談所へ、2回、相談に行きました。
私の担当であったE相談員はカウンセラーの資格を持っていて、話をよく聞いてくれたのですが、「でも籍はあるんですよね?」「やめろ、とは直接言われてないですよね?」と、なかなかにポジティブな提案をされ、話し進めるうちに"相談者がアカデミックハラスメントだと思わないように認識を変える"という目的があることを確信しました。相談者がハラスメントだと考えなければ、ハラスメントではなくなりますから。
そんな東大にも、ハラスメント認定のための委員会はあります。東大のハラスメント申し立て委員会は、その門戸をopenにしておらず、ハラスメント相談所を介さなければメールアドレスや住所を知ることはできません。2回目の相談で、「ハラスメント申し立て委員会の連絡先を教えてください」と長時間粘って何度も強く主張した結果、しぶしぶ言い渡されました。
東大以外の相談所の実情は知りませんが、相談員が当該研究室に、学生に不利な情報を漏洩したというニュースも耳にします。気を付けてください。
ハラスメントでは大学対学生(あるいは職員)という構造が多いので、どうしても大学が設置した委員会は大学寄りの立場を取りがちになるので、おっしゃるように相談や訴えをすることがかえって相談者を不利な立場に追い込むことがあり得るという「危険性」はありますね。大学の外に第3者による相談所や委員会があるといいのですが、日本の現状を考えるとなかなか難しいです。ハラスメントの場合には大学という組織を守るという立場にある教職員は利害相反者として不的確なのだと思います。
by stochinai
| 2007-06-03 22:25
| 大学・高等教育
|
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