2007年 06月 22日
偽装ミンチ事件
北海道加ト吉にひき肉を納入していた苫小牧の食品加工卸会社が、牛のひき肉製品である「牛ミンチ」に、豚肉や鶏肉さらには内臓などを混ぜていた事件が発覚しましたが、社長の命令による会社ぐるみの犯罪であったことが明らかになったようです。
この事件を最初に聞いた時には、豚肉がはいっていようが鶏肉がはいっていようが、さらにはウサギや内臓肉がはいっていようが、安くて美味しくそして「安全」であれば、そんなに大騒ぎをすることでもないかな、という感想を持ちました。
もちろん、いろいろなものを混ぜて「牛肉」として売ることは、完全な詐欺行為ですから、経済犯として追求されるべきだとは思いますが、食中毒の原因となるようなものを売ったのとはちょっと違うかもしれないという気がしたのです。
残念ながら、その後いろいろなことが発覚する中で、案の定「賞味期限」の偽装・付け替えや、鮮度の悪い肉を仕入れた後に殺菌処理をして使用したりという、安全上にも問題のあることをやっていたことも明らかになってきたようですので、笑って済ませることはできない状況になってきました。
それにしても、今は豆腐の中に遺伝子組み換え大豆が使われているかどうかすらもそこに含まれるDNAを調べることで一発でわかる時代だというのに、明らかに動かぬ証拠となるDNAが満載の肉製品を偽装するというあきれるほどの知識のなさに唖然とする思いです。
逆にいうと、その程度の科学的知識しかない人間が我々の口にはいる食品を製造しているということ、およびそれを管理する農水省が長い期間それを見逃していたことを問題にすべきだと思いました。
社長はというと、横町戦後闇市の肉屋の親父という感じの人で、ばれなければ何をやってもいいという倫理感ゼロの人であることはひと目でわかるので、こんな人に何かを期待するよりは、取り締まり側にしっかりしてもらわなければダメだというのは、ほとんどの人が思うところだと思います。
ところが、偽装に対する内部告発は1年以上前になされていたというのに、北海道も農水省もアクションを起こさなかったというの方が大問題だと感じます。この社長と同じような発想で商売をする食品業者はこの先もどんどん出てくると思いますので、そういう人間を倫理教育しようとしても追いつきません。多少製品の価格が上がることは仕方がないと思いますので、食品の品質管理は行政が責任を持ってもらえないものでしょうか。
行政や中間販売業者がすべての責任を、この会社および社長になすりつけようという気持ちはわかりますが、すべての人間が責任を痛感してもらい、二度と同じような事件が起こらない「しくみ」を作ることが、今回の事件を無駄にしない唯一の解決だと思います。
この事件を最初に聞いた時には、豚肉がはいっていようが鶏肉がはいっていようが、さらにはウサギや内臓肉がはいっていようが、安くて美味しくそして「安全」であれば、そんなに大騒ぎをすることでもないかな、という感想を持ちました。
もちろん、いろいろなものを混ぜて「牛肉」として売ることは、完全な詐欺行為ですから、経済犯として追求されるべきだとは思いますが、食中毒の原因となるようなものを売ったのとはちょっと違うかもしれないという気がしたのです。
残念ながら、その後いろいろなことが発覚する中で、案の定「賞味期限」の偽装・付け替えや、鮮度の悪い肉を仕入れた後に殺菌処理をして使用したりという、安全上にも問題のあることをやっていたことも明らかになってきたようですので、笑って済ませることはできない状況になってきました。
それにしても、今は豆腐の中に遺伝子組み換え大豆が使われているかどうかすらもそこに含まれるDNAを調べることで一発でわかる時代だというのに、明らかに動かぬ証拠となるDNAが満載の肉製品を偽装するというあきれるほどの知識のなさに唖然とする思いです。
逆にいうと、その程度の科学的知識しかない人間が我々の口にはいる食品を製造しているということ、およびそれを管理する農水省が長い期間それを見逃していたことを問題にすべきだと思いました。
社長はというと、
ところが、偽装に対する内部告発は1年以上前になされていたというのに、北海道も農水省もアクションを起こさなかったというの方が大問題だと感じます。この社長と同じような発想で商売をする食品業者はこの先もどんどん出てくると思いますので、そういう人間を倫理教育しようとしても追いつきません。多少製品の価格が上がることは仕方がないと思いますので、食品の品質管理は行政が責任を持ってもらえないものでしょうか。
行政や中間販売業者がすべての責任を、この会社および社長になすりつけようという気持ちはわかりますが、すべての人間が責任を痛感してもらい、二度と同じような事件が起こらない「しくみ」を作ることが、今回の事件を無駄にしない唯一の解決だと思います。

DNAって、揚げ物にしても取れるものなんでしょうか?最終産物がコロッケなので、中間加工業者(今回は、加ト吉)がしっかりチェックしてくれないと、消費者レベル(消費者団体とか)では対応できない気がしたのです。
しかし、今回の事件で、あの手の加工食品がまずい理由が良くわかりました。今後は、「牛肉純度100%検定済み」とか、「牛肉以外は検出されていません(PCR法)」などの検定シールがつくことになるでしょうね。
これ、商売(ベンチャー)になりませんかね?天下り団体がひと儲けするのかもしれませんが。
しかし、今回の事件で、あの手の加工食品がまずい理由が良くわかりました。今後は、「牛肉純度100%検定済み」とか、「牛肉以外は検出されていません(PCR法)」などの検定シールがつくことになるでしょうね。
これ、商売(ベンチャー)になりませんかね?天下り団体がひと儲けするのかもしれませんが。
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警察は不正競争防止法で強制捜査に入るようですけど、これって、いっそのこと、殺人で起訴できないでしょうかね。
だって、アレルギーやその他の病状で食べてはいけないものある人が、その成分を信じて食べて問題が起きる可能性だってあるわけです。まさに未必の故意じゃないですか?
さらに、日本人に希薄な宗教問題。これを取り上げる人は少ないですね。
まだ相対的に少数とはいえ、日本にも豚肉を禁忌としている宗教を信仰している人たちがいるわけで、彼らがこのコロッケを牛肉100%だと信じて豚肉を食べてしまっている可能性もある訳です。多民族(宗教?)国家ならばこの面からも一大事だと思います。
だって、アレルギーやその他の病状で食べてはいけないものある人が、その成分を信じて食べて問題が起きる可能性だってあるわけです。まさに未必の故意じゃないですか?
さらに、日本人に希薄な宗教問題。これを取り上げる人は少ないですね。
まだ相対的に少数とはいえ、日本にも豚肉を禁忌としている宗教を信仰している人たちがいるわけで、彼らがこのコロッケを牛肉100%だと信じて豚肉を食べてしまっている可能性もある訳です。多民族(宗教?)国家ならばこの面からも一大事だと思います。

ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
揚げ物になってしまうと、DNAの抽出は難しくなると思います。断片ならば残っていて、ある程度の検出は可能かもしれませんが、チェックのための第3者機関が必要という話になりそうですね。法律ができれば、充分に商売として成り立つとは思いますが、おっしゃるとおり、今度はそっちに偽装やら汚職やらがでそうですね。
アレルギー関係のものが含まれていて、事故が起これば別でしょうが、今回の場合だとせいぜいJASの不当表示くらいしか適用できなさそうですね。不正行為に甘い国だと思います(というか、政府の中に不正行為をしている人がいっぱいますよね)。
また、厳格な宗教関係者は、そもそも異教徒や無宗教の人の作った料理をあまり信じていないようですが、だまされて食べさせられた人が逆に料理人を処刑するという事件もあり得るかもしれないですね。食い物の恨みは恐ろしい?!
アレルギー関係のものが含まれていて、事故が起これば別でしょうが、今回の場合だとせいぜいJASの不当表示くらいしか適用できなさそうですね。不正行為に甘い国だと思います(というか、政府の中に不正行為をしている人がいっぱいますよね)。
また、厳格な宗教関係者は、そもそも異教徒や無宗教の人の作った料理をあまり信じていないようですが、だまされて食べさせられた人が逆に料理人を処刑するという事件もあり得るかもしれないですね。食い物の恨みは恐ろしい?!
行政が責任をって、
稼ぐよりたくさんの借金をこさえたり、
戦前から続くネズミ講式な人工単調増加を仮定した年金システムや、保険システムをもって国民皆年金/保険を誇ってるようなへたれ行政になにかを期待するってことですか?
肉屋のオヤジになにかを期待するよりはるかに...
稼ぐよりたくさんの借金をこさえたり、
戦前から続くネズミ講式な人工単調増加を仮定した年金システムや、保険システムをもって国民皆年金/保険を誇ってるようなへたれ行政になにかを期待するってことですか?
肉屋のオヤジになにかを期待するよりはるかに...
でも、彼らにそれをやらせるために税金を払っているのであって、それを期待できないのなら、税金をやめて自分たちで自治組織(NGO)を作るしかないと思いますが、それよりは政治家から権力を取り戻して、我々の召使い(公僕)という本来の仕事をさせるという意味で、行政をこき使おうというのが私の考えなのですが、無理でしょうか。
by stochinai
| 2007-06-22 22:17
| 札幌・北海道
|
Comments(6)