2005年 02月 12日
話題を作る皆さまのNHK
今朝は、NHKが午後2時からやる予定だった日本ラグビー選手権大会の生中継を中止して、夜中の午前2時に録画を放送するということになったということがニュースになっていました。
なんで?と思っていたら、レフェリーの胸に「朝日新聞」の文字がはいっていることが原因だと言います。プロスポーツなどでは、選手の胸や背中に商品名や会社の名前が入っているのは当たり前で、NHKでも特にそれを撮影しないように努力しているようには思えませんでしたが、今ケンカしている朝日新聞というのがまずかったのでしょうか。なんか、変な社長や会長のいる独裁会社で起こったような話に聞こえます。
ところが、昼頃になるとNHKのニュースを始め、各局のニュースでやらない予定だった生放送を、急遽放送することになったということがニュースになっていました。結局、生中継は行われたようです。
いったん予定していた生中継をしないという判断も十分におかしいものでしたが、ファン・視聴者から要望する声が相次いだため、急きょ生中継に戻したという行動もおかしいと言えます。
結局、このフラフラした感じが今のNHKを巡るさまざまな問題を生んでいるのだと確信しました。
まず、ことの発端になった社員に対する管理の甘さは、要するに会社としてしっかりとした組織ができていないということを示しています。さらに、火に油を注ぐ結果となった会長の暴言の数々や、政治家や政府に対する卑屈なまでの対応がありました。そして、今度は受信料を払わないと騒ぎ始めた視聴者に対しても、おどおどした対応が目立ち、朝令暮改を繰り返しているのが今の(昔から?)NHKです。組織がシステムとして機能していないのだと思われます。
そもそも、誰しもが変だと思っていながら「まあ、NHKだからね」と、あきらめていた商品名や会社名に対する扱いについても、これを機に止めたら良いのではないでしょうか。特に、昔から平気で行われている曲名や歌詞に対する対応は、楽曲という文化作品に対する冒涜以外のなにものでもないと思います。
ちょっと思い出すだけでも、ポール・サイモンの「僕のコダクローム」という大ヒット曲を放送しなかったり、かぐや姫に「クレパス」を「クレヨン」、山口百恵に「真っ赤なポルシェ」を「真っ赤な車」と歌詞を変えて歌うことを強要したりと、裁判を起こしたら絶対に勝てないようなことをずっとやり続けてきたのです。(こういう話題だと年齢がばれますね。)
しかし、アナウンサーや歌手がその言葉を言わなくても、街の風景を撮したり、プロスポーツを中継したりした場合には、商品名や会社名を消すことなどできるわけもなく、そういうものに関しては知らん振りして平気で流し続けているのです。
こうした優柔不断さ、時には信じられないほど厳密に頑固で、そうかと思うと意地もプライドもかなぐり捨てて相手におもねったり、まったく何を考えて経営しているのだかわからないところが、NHKという組織なのだと思います。
しかし、もうそろそろ年貢の納め時のようです。受信料を払う視聴者を恐れ始めた今、NHKは変わらざるを得ないところまで追い込まれたと見るべきでしょう。
なんで?と思っていたら、レフェリーの胸に「朝日新聞」の文字がはいっていることが原因だと言います。プロスポーツなどでは、選手の胸や背中に商品名や会社の名前が入っているのは当たり前で、NHKでも特にそれを撮影しないように努力しているようには思えませんでしたが、今ケンカしている朝日新聞というのがまずかったのでしょうか。なんか、変な社長や会長のいる独裁会社で起こったような話に聞こえます。
ところが、昼頃になるとNHKのニュースを始め、各局のニュースでやらない予定だった生放送を、急遽放送することになったということがニュースになっていました。結局、生中継は行われたようです。
いったん予定していた生中継をしないという判断も十分におかしいものでしたが、ファン・視聴者から要望する声が相次いだため、急きょ生中継に戻したという行動もおかしいと言えます。
結局、このフラフラした感じが今のNHKを巡るさまざまな問題を生んでいるのだと確信しました。
まず、ことの発端になった社員に対する管理の甘さは、要するに会社としてしっかりとした組織ができていないということを示しています。さらに、火に油を注ぐ結果となった会長の暴言の数々や、政治家や政府に対する卑屈なまでの対応がありました。そして、今度は受信料を払わないと騒ぎ始めた視聴者に対しても、おどおどした対応が目立ち、朝令暮改を繰り返しているのが今の(昔から?)NHKです。組織がシステムとして機能していないのだと思われます。
そもそも、誰しもが変だと思っていながら「まあ、NHKだからね」と、あきらめていた商品名や会社名に対する扱いについても、これを機に止めたら良いのではないでしょうか。特に、昔から平気で行われている曲名や歌詞に対する対応は、楽曲という文化作品に対する冒涜以外のなにものでもないと思います。
ちょっと思い出すだけでも、ポール・サイモンの「僕のコダクローム」という大ヒット曲を放送しなかったり、かぐや姫に「クレパス」を「クレヨン」、山口百恵に「真っ赤なポルシェ」を「真っ赤な車」と歌詞を変えて歌うことを強要したりと、裁判を起こしたら絶対に勝てないようなことをずっとやり続けてきたのです。(こういう話題だと年齢がばれますね。)
しかし、アナウンサーや歌手がその言葉を言わなくても、街の風景を撮したり、プロスポーツを中継したりした場合には、商品名や会社名を消すことなどできるわけもなく、そういうものに関しては知らん振りして平気で流し続けているのです。
こうした優柔不断さ、時には信じられないほど厳密に頑固で、そうかと思うと意地もプライドもかなぐり捨てて相手におもねったり、まったく何を考えて経営しているのだかわからないところが、NHKという組織なのだと思います。
しかし、もうそろそろ年貢の納め時のようです。受信料を払う視聴者を恐れ始めた今、NHKは変わらざるを得ないところまで追い込まれたと見るべきでしょう。
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花見月
at 2005-02-12 23:55
x
しかし、NHKはやっぱりすごい。
今日のNHKスペシャル。
2009年から始まる陪審員制度を
題材にしたドラマでした。
よくできていました。
実際の運用がどのようになるのか。
ドラマのようにドラマチックなことは、
そうしばしば起こらないのかもしれないし、
ドラマ以上に、人間の心を揺さぶる法廷劇が
展開されるのかもしれない。
ドラマとしても面白く、知識がつき、
考える題材となる、このような質の高い番組を作れるのは、
やはり、今の放送局ではNHKだけだと思いました。
民放の奮闘も期待しますが。
今日のNHKスペシャル。
2009年から始まる陪審員制度を
題材にしたドラマでした。
よくできていました。
実際の運用がどのようになるのか。
ドラマのようにドラマチックなことは、
そうしばしば起こらないのかもしれないし、
ドラマ以上に、人間の心を揺さぶる法廷劇が
展開されるのかもしれない。
ドラマとしても面白く、知識がつき、
考える題材となる、このような質の高い番組を作れるのは、
やはり、今の放送局ではNHKだけだと思いました。
民放の奮闘も期待しますが。
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stochinai at 2005-02-14 10:34
ちょっと話が横にそれてしまいますが、昨夜「ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決」というDVDを見ました。私の好きな俳優がたくさん出ていますし、アメリカ英語お得意の裁判・陪審員ものですので、そこそこの出来にはなっていたと思います。時間があったら、見ても損はない程度の映画です。
それはさておき、これを見ていると日本で陪審員制度をやるのはやっぱり無理ではないかという気がずっとしていました。
NHKスペシャルのドラマは見ていないのですが、陪審員制度に関してはずっと心配しています。子どもを抱えた母親に列の優先順位を譲れなかったら、何かというと不公平うんぬんのバッシングが起こってしまう民度のもとで陪審員制度を実行したら、公営のリンチになってしまわないかと不安でなりません。
さてNHKですが、私も大いに存在価値を認めていますので、改革の後に存続ということに賛成したいと思っています。問題は、その改革ができるのかどうかですが、、、、。
それはさておき、これを見ていると日本で陪審員制度をやるのはやっぱり無理ではないかという気がずっとしていました。
NHKスペシャルのドラマは見ていないのですが、陪審員制度に関してはずっと心配しています。子どもを抱えた母親に列の優先順位を譲れなかったら、何かというと不公平うんぬんのバッシングが起こってしまう民度のもとで陪審員制度を実行したら、公営のリンチになってしまわないかと不安でなりません。
さてNHKですが、私も大いに存在価値を認めていますので、改革の後に存続ということに賛成したいと思っています。問題は、その改革ができるのかどうかですが、、、、。
by stochinai
| 2005-02-12 18:52
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