2007年 09月 25日
驚くべきサラセニアの雌しべ
学会から帰ってみると、サラセニアの花が散っていました。花びらがなくなってみると、花の構造がはっきりと見えてくるのですが、その雌しべの形を見て驚かされました。
花が咲いたばかりの時に、花びらの中から顔をのぞかせていた緑色のものが、なんと雌しべの先(柱頭?)だったことがわかります。その写真を再掲します。
雌しべの根元のふくらが子房だと思いますが、その横に枯れて落ちそびれた雄しべがついています。花弁は残っていませんが雄しべと同じところからその外側にありました。これで、雌しべ、雄しべ、花弁の関係が非常にはっきりとわかります。
この花は虫媒花なのだそうで、花弁と雌しべによって作られた「部屋」の中に雄しべがあり、そこに虫が入ってきて蜜や花粉を集めて出ていく場所は、のれんのように垂れ下がった花弁のすき間から突き出た雌しべの頭ということで、効率的に授粉が保証される構造になっていることが良くわかります。
「進化の巧み」としか言いようのないたくさんの虫媒花を見るたびに驚かされるものですが、このパターンのものは始めて見ました。実際に虫が潜り込むところを見てみたいものです。
ここに花の断面を示した写真があります。
と思ったら、Wikipediaにはもっとはっきりと示された写真がありました。図をクリックするたびに2回大きくなりますので、じっくりとご覧下さい。
花が咲いたばかりの時に、花びらの中から顔をのぞかせていた緑色のものが、なんと雌しべの先(柱頭?)だったことがわかります。その写真を再掲します。
この花は虫媒花なのだそうで、花弁と雌しべによって作られた「部屋」の中に雄しべがあり、そこに虫が入ってきて蜜や花粉を集めて出ていく場所は、のれんのように垂れ下がった花弁のすき間から突き出た雌しべの頭ということで、効率的に授粉が保証される構造になっていることが良くわかります。
「進化の巧み」としか言いようのないたくさんの虫媒花を見るたびに驚かされるものですが、このパターンのものは始めて見ました。実際に虫が潜り込むところを見てみたいものです。
ここに花の断面を示した写真があります。
と思ったら、Wikipediaにはもっとはっきりと示された写真がありました。図をクリックするたびに2回大きくなりますので、じっくりとご覧下さい。
今一、どうやって、虫が花粉を運ぶのか、判り兼ねましたが、Wikipediaの写真を見ると、正に、一目瞭然ですね。柱頭の傘状に広がった部分の裏側に花粉が落ちて、そこを虫が歩いて花粉を付けて外へ出て来て、今度は傘の表側から中央にある柱頭部分へ達して花粉をくっ付ける、ってな感じでしょうか?
まだ、判らないのが、何が虫を惹き付けるんでしょう??
まだ、判らないのが、何が虫を惹き付けるんでしょう??
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つややかな葉に擬態したバッタ?の写真をTBしました。自然はすごいですね。これはコノハギスですか?
by stochinai
| 2007-09-25 21:56
| 趣味
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Comments(2)