5号館を出て

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スペース・シャトル ディスカバリー帰還

 そもそも、ディスカバリーが先月の23日(現地時間)に飛び立ったことすら、日本ではほとんど報道されなかったと思います。ここに、出発時の映像があります。
スペース・シャトル ディスカバリー帰還_c0025115_2223144.jpg
 そして、気が付いてみると現地時間で7日(おそらく日本時間では今日未明)に、15日間の飛行を終えて無事に戻ってきました

#余談なのでしょうが、今回の大気圏突入から着陸までのコースが、約5年前に空中分解事故を起こしたコロンビアのとったコースと同じだということで、現地では緊張の着陸だったとも伝えられます。

 記事によると、今回の飛行では国際宇宙ステーションの歴史に残る、建造と修理作業をやってのけたのだそうです。
Even before the mission began October 23, the astronauts knew they were in for one of the most challenging and complicated space station construction missions ever.

They had no trouble installing a pressurized compartment named Harmony and moving a girder from one side of the space station to another, and even managed to peek into a clogged joint needed to turn the right-side set of solar wings.
 そう言えば、国際宇宙ステーションの太陽電池の破壊が予想よりも進んでいたという海外ニュースを読んだような気がしますが、スペースシャトルのミッションと関係があることは、私も見落としていました。船外活動でこうした破壊を修理できるようになったことで、宇宙船での生活が大きく現実味を帯びることになったと言える大きな成功だったということです。

 もちろん、「かぐや」の送ってくる月のハイビジョン映像がすごいことは間違いないのですが、この太陽電池の修理がうまくいかなければ来年2月に搭載が予定されている日本の実験モジュール「きぼう」の電源供給に支障が出るといわれているほど、日本にも関係のあるミッションだったのですから、日本でももっと報道すべきだったのではないでしょうか。
In addition, before a Japanese lab can be launched in sections beginning in February, NASA must determine whether the solar joint trouble will leave the station with too little power to support this massive addition.
 政治やスポーツのつまらないワイドショー的報道ばかりでは、ほんとうにテレビを見る気がしなくなっている今日この頃です。
Commented by phulax at 2007-11-09 01:20 x
海外で起きた自国に関連するニュースを報じないのも問題ですが、自国に関するニュースも、海外メディアにしか取り上げられないこともあったりするので、我が国のメディアはもっと精進して欲しいと思っている今日この頃です。
by stochinai | 2007-11-08 22:30 | 科学一般 | Comments(1)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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