5号館を出て

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not only 受信料 but also 年金保険料

 さきほどのニュースで国民年金の保険料を2年間以上払わない人の数が、2003年度末で過去最悪の440万人に達したと報道されました。

 2003年度の国民年金の加入者は2208万人で、439万人は低所得で納付を免除された人や、学生で納付を猶予された人など制度に沿って保険料を納めていない人で、それを含めるとなんと加入者全体の約40%が払っていないことになるとのことで、これを破綻と呼ばずになんというのでしょうか。

 一方、NHKの受信料不払いも、45万件に達するであろうということですが、3800万件の契約者数からいうと1点数%ですから、破綻とは言えないと思います。

 それにもかかわらず、どちらが焦っているかというと、NHKのほうが焦っているように見えるのは、私の偏見ばかりではないと思います。

 こういう状況に追い込まれて焦る、しかも国民の圧力に対して焦るというのはとても健全なことではないかと思います。つまり、NHKにはまだ改善の余地が感じられるのです。

 それにひき替え社会保険庁のこの余裕の雰囲気はどうでしょう。ホームページでは「公的年金制度は絶対につぶれない。そのわけは‥‥」などという能天気な解説をしています。

 40%もの不払いがあったら、すでに制度としてはつぶれているとみなさなければならないはずだと思いますが、その危機感がまったく感じられません。国民年金の不払いが増えているのは、まさしくすでにつぶれていることを見破られているということではないのでしょうか。

 それともまだ、税金を注入してなんとかなると思っているのが、保険の経営側(国)の本音なのでしょうか。

 この状況についてきちんと説明して、みんなが安心して保険料を納めるようにできないのだとしたら、そういう政府や官僚はお早めにお取り替えすることがよろしいのではないでしょうか。
Commented by stochinai at 2005-03-04 13:43
 TBありがとうございます。

 私も保険料を給料から天引きされていますが、いつになったらいくらもらえるのかとか、いくら払い込んでいくらもらえるのか、などについてほとんど調べたことがありません。

>公的年金、社会保険なども、制度そのものを知らないと損をすること、もしくは損をしていても気がつかないこともあるでしょう。

 しょっちゅう制度が変わることと、あまりにも複雑なことできちんと理解している人は少ないようですね。

 国会でもまた議論されているようですが、一昨日「一元化の議論をしていい」と言った首相が、今日は「一元化には慎重」の答弁をしているようです。実際にもらえなくなる人がでるまではズルズルいきそうでこわいです。
Commented by winter-cosmos at 2005-03-05 15:53
 すみません、あとで記事の中にリンク追加させていただきました。
 社会保険庁のホームページは、一方的に書かれていますが、民間の個人年金にもいい面はあります。確かに破綻する可能性がないとは言えませんが、そのために保護機構があるわけですし、あの書き方だとそれも意味をなさないようにもとれます。確かに保護される金額は年金の場合かなり低くなるようですが。 
 国民年金が、積極的に保険料を払いたくなる制度ではないことは事実ですから、おっしゃるとおり、そのものの信頼回復に努めていただきたいと思います。
 
Commented by stochinai at 2005-03-05 17:56
 リンクありがとうございます。

 どなたかが、市民のための保険ブログを立ち上げていただけると助かりますよね。何か情報がはいりましたら、お知らせ願えると幸いです。
Commented by 福岡在住FPの保険見直し専門ブ at 2005-04-01 16:05
ブログ拝見しました。
年金問題には興味があります。
またみにきます。
Commented by stochinai at 2005-04-01 16:20
 福岡在住FPさん。コメントありがとうございます。そちらのページにうかがうとものすごく勉強になりますね。
 いろいろと教えてください。
by stochinai | 2005-02-21 22:46 | つぶやき | Comments(5)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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