5号館を出て

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実は危険なUSBメモリ

 昨日、GiGaZiNEにちょっと恐ろしいレポートが載っていました。

 USBメモリの書き換え限界寿命が来ると何が起きるのか、実際に寿命が来たケースをレポート

 いきなり「USBメモリなどのフラッシュメモリにはその特性上、書き込み回数などに制限があり、頻繁に読み書きしていると壊れるらしい……というのは聞いたことのある方が多いと思いますが」、と書いてあったのであせりました。私は、知りませんでした。

 実は私も、数年前にここでレポートされているのと同じGREENHOUSE社のUSBメモリ(型は違います)が壊れて、しかもこのレポートと同じように購入からギリギリ1年以内だったので、新品に交換してもらったことがあります。その時は、メモリ自体がコンピューターに認識されなくなったので、どういう原因で壊れたのかわからなかったのですが、ここでレポートされているように「一部が壊れる」ことがあるというのは衝撃の事実でした。

 しかも、ここでの「使用頻度としては2週間~3週間に1度あるかないかぐらい」で、「購入したのは2007年2月27日。故障したことが発覚したのは2008年1月13日」というのは、あまりにも早いと感じます。しかも、その故障が書き込み回数の制限にひっかかったなどということになると、このメディアはまったく信頼できないということにならないのでしょうか。

 孫引きになりますが、この記事で引用されている日経パソコンオンラインの記事に理由が書いてあります。
アクセスが頻繁になると、酸化膜は損傷し、絶縁の役目を果たせなくなる。これが、フラッシュメモリーの「書き込み回数」に制限がある理由だ。例えばNAND型なら、100万回程度が書き込み回数の上限だと言われている。
デジタルカメラで使うメモリーカードなどでは、複数のメモリーセルに対して均等に書き込んだり、損傷した部分を回避して書き込むなど、書き込み回数を伸ばす工夫をしている。ただ、原理的に回数の制限があることは変わらない。
 そして、書き換えが発生する回数が予測不能で、「実際に書き換えが発生する回数は1ファイルをコピーしたりする場合でもかなりの回数になる場合がある」らしいのです。

 その結果、「例えば1日に20ファイルを作ったり、変更したりした場合、100日~1000日しかもたない事にな」るのだそうです。1000日だと3年くらいですが、100日だと3ヶ月です。

 というわけで結論は、USBなどのフラッシュメモリは保存媒体としては使えないということだと感じられます。

 ファイルの移動に使うことが多いUSBメモリの場合だと、あまり被害がないかもしれませんが、最近は4ギガや8ギガなども普通になってきたSDカードなどは気をつけなければならないですね。

 さらには、ハードディスクの代わりに使えるなどと言われる32ギガなどのメモリも出てきているようですけれども、まだまだかなり高価なそんなものを買う人はそれがこんなに簡単に壊れるものだということを知っているのでしょうか。ハードディスクの代わりに使っていて、100日で壊れたら怒りと脱力でしばらく回復できませんね。

 消耗品として割り切って使うべきものなのだとしたら、32ギガのものなどは出すべきではないと思いませんか?
Commented by miw at 2008-02-06 09:13 x
幸い、今までのところUSBメモリがこわれたことはまだないですが、
実験装置の制御につかうH8マイコンのフラッシュROMへのプログラム書き込みができなくなったことは何度もあります。

デジカメや携帯につかっているメモリがやられるとつらいですね。
Commented by Salsa at 2008-02-06 14:17 x
寿命を意識したことがなかったので、このエントリーを読んでちょっとショックでした。USBメモリーはキャリー用として使うってことですね。バックアップは信頼性のあるハードに入れるのが鉄則ですね。32ギガは、大量の写真、または動画データなどのキャリー用には使えそうですが、寿命が同じだとすれば、すごく損しますね。
Commented by stochinai at 2008-02-06 19:00
 この「事実」を知ってから、あちこちのカタログを見てみると、確かに保険の定款みたいな細かい字で、「フラッシュメモリには書き込み回数には限界があります」と書いてあることを確認しました。
 少なくとも、私にとってはフラッシュメモリに対する印象ががらりと変わってしまいました。

 フロッピーディスク、MOディスクも時間とともに消えるそうですし、CDもDVDもそうだということになると、定期的にコピーを繰り返しながら動的にハードディスクに保存するというのが、もっとも安全ということになるのでしょうか。

 革命的に持続可能なメモリを開発したら、大儲けできますね。
Commented by 通りすがり at 2008-02-06 21:45 x
身近で、USBが使用不能になりました。購入後1年程度だったようです。

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余談ですが、CDRの精度について書込みます。CDRやDVDRは光が当たる場所に放置すると読み出せなくなります。私も経験があります。

CDRの色素には、シアニン、フタロシアニン、アゾの3系統あり、アゾ系が一番丈夫でシアニン系が弱いです。アゾ系では三菱が定評があります。メディアにあった書込速度で作成した方が、データが消えにくいです。同メーカーの製品でも、製造国で、精度が違います。

書込まれたデータ品質は、シアニン系の太陽誘電(国産)が定評があます。CDRディスクの耐用年数は10-100年で、光が当たらなくても、10年程度で劣化が始まります。
Commented by stochinai at 2008-02-07 20:24
 いたずらに記憶の高密度を競い合うのではなく、保存性を売りにする媒体も出てきてほしいところですね。
Commented by MANTA at 2008-02-09 18:40 x
MOはフロッピーやCD-R、DVD-Rなどと比較して格段に耐久性はよいはずでは?
私はポータブルメディア(かつてはMOだったのですが、使い勝手とコストパフォーマンスで今はDVD-R)とHDD複数台に同じものを保管しています。こうしておけばまず大丈夫。
Commented by stochinai at 2008-02-09 21:07
 たとえ同じメディアだとしても、複数保存するというのが絶対条件ですね。さまざまのメディアを組み合わせるとさらに安全性が増すと思います。さらにだめ押しのように、ウェブの向こう側にも(暗号化するなどして)保存しておけば、火事や地震などの災害に対する保険にもなりそうです。
Commented by stochinai at 2008-02-09 21:19
 こんなニュースも出ました。

DVDディスク、寿命に格差 数年から「永遠」まで
http://www.asahi.com/business/update/0209/(つなぐ)
TKY200802090125.html
by stochinai | 2008-02-05 22:25 | コンピューター・ネット | Comments(8)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai