2008年 04月 27日
聖火を守る大量の中国人留学生
衆議院山口2区の補欠選挙が行われ、開票開始と同時に民主党公認・社民党推薦の平岡秀夫さんの当選確実が報道されました。出口調査の結果が圧倒的に差があったということでしょう。
岩国市長選挙で自民党の候補が勝利した後ですし、数日前には自民党候補が勝ったらドクターヘリを購入するなどという露骨な利益誘導「公約」が出されたりしていましたので、どうなるか心配だったのですが、ガソリン・年金問題の上に、ダメ押しのように後期高齢者医療制度問題が持ち上がりましたので、保守王国と言われた山口県というお国柄でも、さすがに現在の与党の政策にはNOを突きつけたということだと思います。
政府は30日にガソリン税の暫定税率を衆議院で再議決すると言っていましたが、この結果を受けてもその方針をつらぬくのかどうか注目されるところです。
その政府を率いている首相の福田さんの存在感はすでに限りなく透明になっていて、ロシア訪問に行っていて、今日帰国したことなどもマスコミであまり大きく扱われていなかったようです。
その一方で、やたらと聖火リレーのことが大きなニュースになっています。先日の、オーストラリアの時から気になっていたのですが、オーストラリア、日本そして今日の韓国のすべてで大量の中国人留学生が聖火リレー支援に結集しています。オーストラリア・キャンベラでは1万人が集まったといいますし、長野でも4000人、今日のソウルでも6000人がたくさんの中国国旗を持って沿道を真っ赤に染めていました。
もちろん、すべてが中国人留学生とは限らず、中には労働者などもいるのでしょうが、テレビの画面で見る限りほとんどが学生風の若者のようです。
まず、驚くべきことはどこの国にもたくさんの中国人学生が留学しているということです。1979年から行われた一人っ子政策の結果、中国では若者の数の増加は抑制されていると思いますが、母数が多いですので少なくしたとしてもやはり多いのだと思います。
竹内宏の経済情報から引用します。
しかし、たとえたくさんいるからと言っても、大学生や大学院生になって、外国それも本国と思想的に異なる政治体制を持った国の中で、時には滞在する国の大多数の国民とは大きく異なる熱烈な愛国行動を取り続けるものだろうかというところが、いささか不審に思われるところです。
もちろん、天安門事件というものもありましたので、学生が反政府的行動を取ることに対する政府からの締め付けも大きいでしょうし、海外留学を許可される学生はそうした不穏な思想を持っていないということもチェックされているということがあるのかもしれません。だからといって、強制された動員によるものとはとても思えない激しい行動が見られるという事実も見逃すことはできません。
まあいろいろなことを考えたりするのですが、それらをさておいても外国における聖火リレーの応援(防衛?)にかけつける国旗を持った大量の中国人留学生を見ると、力をつけつつある国の勢いのようなものを感じさせられます。
日本の大学生や大学院生は、どんなことに対して立ち上がる可能性があるでしょうか。
岩国市長選挙で自民党の候補が勝利した後ですし、数日前には自民党候補が勝ったらドクターヘリを購入するなどという露骨な利益誘導「公約」が出されたりしていましたので、どうなるか心配だったのですが、ガソリン・年金問題の上に、ダメ押しのように後期高齢者医療制度問題が持ち上がりましたので、保守王国と言われた山口県というお国柄でも、さすがに現在の与党の政策にはNOを突きつけたということだと思います。
政府は30日にガソリン税の暫定税率を衆議院で再議決すると言っていましたが、この結果を受けてもその方針をつらぬくのかどうか注目されるところです。
その政府を率いている首相の福田さんの存在感はすでに限りなく透明になっていて、ロシア訪問に行っていて、今日帰国したことなどもマスコミであまり大きく扱われていなかったようです。
その一方で、やたらと聖火リレーのことが大きなニュースになっています。先日の、オーストラリアの時から気になっていたのですが、オーストラリア、日本そして今日の韓国のすべてで大量の中国人留学生が聖火リレー支援に結集しています。オーストラリア・キャンベラでは1万人が集まったといいますし、長野でも4000人、今日のソウルでも6000人がたくさんの中国国旗を持って沿道を真っ赤に染めていました。
もちろん、すべてが中国人留学生とは限らず、中には労働者などもいるのでしょうが、テレビの画面で見る限りほとんどが学生風の若者のようです。
まず、驚くべきことはどこの国にもたくさんの中国人学生が留学しているということです。1979年から行われた一人っ子政策の結果、中国では若者の数の増加は抑制されていると思いますが、母数が多いですので少なくしたとしてもやはり多いのだと思います。
竹内宏の経済情報から引用します。
子供が一人になると、裕福層は子弟の教育投資を増やすことができた。高等教育が広がっった。大学院生は85年に5万人だったが、2000年には30万人に達した。その年には、大学入学者数は300万人であり、進学率は15%の高さになった。2000年で海外留学生が4万人ということですので、現在は5万人くらいになっているのかもしれません。
また外国留学生も増え、2000年には、海外の大学院に留学している学生は4万人になった。スタンフォード大学における大学院留学生のなかでは、中国人の数が最も多く、日本人の約五倍に達している。
しかし、たとえたくさんいるからと言っても、大学生や大学院生になって、外国それも本国と思想的に異なる政治体制を持った国の中で、時には滞在する国の大多数の国民とは大きく異なる熱烈な愛国行動を取り続けるものだろうかというところが、いささか不審に思われるところです。
もちろん、天安門事件というものもありましたので、学生が反政府的行動を取ることに対する政府からの締め付けも大きいでしょうし、海外留学を許可される学生はそうした不穏な思想を持っていないということもチェックされているということがあるのかもしれません。だからといって、強制された動員によるものとはとても思えない激しい行動が見られるという事実も見逃すことはできません。
まあいろいろなことを考えたりするのですが、それらをさておいても外国における聖火リレーの応援(防衛?)にかけつける国旗を持った大量の中国人留学生を見ると、力をつけつつある国の勢いのようなものを感じさせられます。
日本の大学生や大学院生は、どんなことに対して立ち上がる可能性があるでしょうか。
by stochinai
| 2008-04-27 22:01
| 大学・高等教育
|
Comments(0)