5号館を出て

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試される記憶力

 せっかく安くなったガソリンが、昨日から前にも増して高くなっているようですが、ニュースでも見ない限り、誰が怒っているのか怒っていないのかがあまりわかりません。新聞各社が一斉に出した世論調査では、ほとんどの結果が内閣の支持率の20%割れと、支持政党が自民と民主が逆転しているようですが、この結果が次の選挙まで維持されるのでしょうか。

 あの福田首相の暢気そうな顔を見ていると、おそらく我々は次の選挙までには今の感情を忘れてしまうと読まれているのだと感じられてなりません。

 まあ、ガソリンが安かったのは一時的な「なんとかセール」みたいなものだと思っている人も多いのかもしれません。大事なのは、いろんな方法で集めた税金や年金や保険金の正しい使い方をするのかどうかということなのでしょうが、自民・公明党が「今度こそしっかりやります」と言っていることを信じられるかどうかということが今後の政局の方向を決めるのだと思います。

 先日の山口の選挙結果や、世論調査の結果を見る限り、現時点で大多数の国民は自民・公明党を信じられないと思っているのだと思います。

 そういう時に、負けることを覚悟で選挙をやるほど自民・公明党はお人好しではありませんから、福田さんは時間稼ぎをしてサミットやオリンピックをはさんで、そうした国民の気持ちが変わるのを待つという作戦かもしれませんが、いくら我々が忘れっぽいといっても貧乏神のような福田さんの顔で選挙をやったら、また思い出してしまうのではないでしょうか。

 と考えると、ありそうなシナリオは福田さんから新しい首相に替えて選挙に臨むということでしょうね。総選挙はできるだけ遅くまで引き延ばして、選挙直前に首相交代、ありそうな話ですね。

 さて、そうなった時にも我々は今まで自民・公明党がやってきたことを覚えていられるでしょうか。今年は、まさに我々の記憶力が試される一年ということになります。

 札幌ではそろそろサクラが終わります。10年くらい前までは、子供の日に雪が降ったりすることもそう珍しくなく、連休にはサクラの開花が間に合わない方が普通だったことを思い出すと、温暖化が肌で感じられ、あまりいい気持ちではありませんが、今こそ北海道が農業王国になるチャンスだという思いもあります。
試される記憶力_c0025115_2142491.jpg
 写真は、一昨日撮影した100年記念館の横の池です。左が、北大正門、奥が中央ローン、右が図書館になります。地面の乾き具合をご覧いただけば、乾燥注意報が出っぱなしなのもご理解いただけるでしょうか。

 どなたさまも、良い連休をお過ごし下さい。
by stochinai | 2008-05-02 21:47 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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