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国際生物学オリンピックを知っていますか?

 国際生物学オリンピックという名前くらいは聞いたことがある方も多いと思います。去年はカナダであったようですが、今年はどこであるかご存じの方はいらっしゃるでしょうか。では、来年は?

 ここに、国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)公式HPがあります。そのような委員会があることを知っている方はかなり少ないのではないでしょうか。
今までの開催国
回 年 国 都市 (参加国数)
1 1990  チェコスロバキア オルミュッツ( 6)
2 1991  ロシア マチャトスカラ (9)
3 1992  スロバキア共和国 ポプラド( 12)

16 2005  中国 北京 (50) ここから日本が参加
17 2006  アルゼンチン リオクアトル (47)
18 2007  カナダ サスカトゥーン (49)

· 2008年 インド
· 2009年 日本
· 2010年 韓国
· 2011年 台湾
 来年は日本(つくば)で開催されるのです。これも、知らなかった方が多いのではないでしょうか。

 JBO委員長の毛利さんの挨拶を一部転載します。
国際大会におけるわが国のこれまでの実績は、まったく様子も分からずに参加した第一回に銅メダル2個、第二回に銅メダル3個となり、昨年の第三回では全員がメダルを獲得して、銀メダル1個、銅メダル3個というように徐々に成績をあげてきています。しかし、残念ながらまだ金メダル受賞者はでていません。
 ということで、日本でやるからには金メダルを取りたいという意欲が感じられます。しかし、今時の高校生(中学生でもいいようですが)が、受験勉強の足しにもならないのだったら、このような行事に参加するものでしょうか。さすがに、そこには美味しい話が潜んでいました。
JBOではそれ(来年の日本大会-stochinai注)に備えるためもあり、今年から国内試験のやり方を大きく変えることにしました。まず名前を「生物チャレンジ」(今年の場合は「生物チャレンジ2008」)とし、高校三年生以下誰でも参加できるようにします。われと思わん人は中学一年生でも構いません。従来は国際大会の時に高校生でなければならないということで、国内選抜への参加資格はわが国では高校二年生以下に限られていました(2007年は移行措置で三年生にも認めています)。これを改めて、国内に関しては高校三年生までを含む全員の実力を認定しようというわけです。一次の理論を中心とする試験の成績上位約5%の方には優秀賞を差し上げ、AO入試などに役立てていただきたいと思っています。また一次試験の上位80名(ただしIBO代表の選抜もかねるので内30名以上は高校二年生以下とします)が二次の実験を中心とする試験に臨む
 国際大会参加資格のない高校3年生にも参加してもらい、たくさんの生徒さんに「優秀賞を差し上げ、AO入試などに役立て」てもらおうというわけです。

 サイトには「生物学オリンピック入試」として、慶応、筑波、東邦、早稲田がAO入試のリンクを張っています。特に早稲田は一般のAO入試のプロセスでオリンピックの結果を高く評価するというのではなく、なんと「特別選抜入学試験『生物学オリンピック入試』」というものを特に設けているという力の入れようです。もちろん、ここに上がっている大学以外でも、生物系のAO入試があるところであれば、このオリンピックで優秀な成績を上げていれば、間違いなく高い評価はもらえるでしょう。受験生の気持ちも揺らぐことでしょう。

 というわけで、関連行事として「第20回国際生物学オリンピック」(IBO2009つくば)開催記念ハイスクールフォーラム2008が、札幌でも開かれることになりました。
国際生物学オリンピックを知っていますか?_c0025115_21205977.jpg
 以下、プログラムを転載します。

平成20年5月17日(土)
「国際生物学オリンピック ハイスクールフォーラム in 札幌」
「生物の多様性を考える」

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日  時:2008年5月17日(土)13:00 ~ 16:30
会  場:北海道大学理学部大講堂(理学部5号館低層棟2F5-303)
060-0810札幌市北区北10条西8丁目
アクセス:http://www.sci.hokudai.ac.jp/access.html
参 加 費:無料 事前登録不要 直接会場にお越し下さい。
(中学生、高校生、教員、一般市民 歓迎)

■プログラム■
13:00~13:20 「開催の挨拶:IBO2009つくば と生物チャレンジ」
             毛利秀雄(IBO2009組織委員会副委員長、東京大学名誉教授

第1部 ハイスクールレクチャー『生物多様性を考える』(座長 山本興太朗(北大)、石和貞男(JBO))

13:20~13:50  「ヒトはどうしてヒトになったか? ーチンパンジーから学ぶー」 長谷川眞理子(日本進化学会会長、総合研究大学院大学 教授)

13:50~14:20  「動物の発生の形づくりと器官形成のしくみ」 浅島 誠(IBO2009組織委員会副委員長、東大副学長、学術会議副会長)

14:20~14:30 (質問コーナー)

14:30~15:00 「光合成の誕生」 田中 歩(北海道大学 低温科学研究所 教授)

15:00~15:30 「ウイルスとはどういう生物か」 今井邦俊(帯広畜産大学 大動物特殊疾病研究センター 教授)

15:30~15:40 (質問コーナー)

15:40~15:50  休憩 (IBO2007カナダ大会における日本代表者の活躍紹介 動画)

第2部 第20回国際生物学オリンピックが2009年に「つくば市」にやって来る。   
   (司会 鳩貝太郎JBO運営委員会副委員長)

15:50~16:05 「全国生物学コンテスト、生物チャレンジ08ガイド(配付資料あり)」

16:05~16:30 「国際生物学オリンピック2009つくば」にようこそ 沼田 治(IBO2009組織委員会実行委員長、筑波大学 教授)

16:30閉会の辞 鳩貝太郎(JBO 運営委員会副委員長)

     ※プログラムは一部変更される場合がございます。
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【問い合わせ先】
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
財団法人 日本科学技術振興財団 振興事業部内
<ハイスクールフォーラム08 札幌> 担当(中野、中島)まで
TEL:03-3212-8518 FAX:03-3212-7790
Commented by ふうみん at 2008-05-08 22:23 x
生物学オリンピック(日本・国際)の残念なところは、全問題が記号問題になってしまっているところです。記号問題だと出せる問題のパターンがどうしても偏ってしまいますし、物理・化学・数学・情報はいずれも記述問題なのに、どうしてこうなっているのか謎です(まあ多言語にわたる採点が面倒なんでしょうが)。

ホームページで見られますが、今のところ日本の予選問題の質もそれほど高くないです(実習はそれなりに充実しているようですが、ペーパーテストには瑣末な問題が多数)。大学関係者が積極的に入って、中身を変えていくべきと思います。
by stochinai | 2008-05-07 21:32 | 教育 | Comments(1)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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