5号館を出て

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学会2日目

 2日目は、プレナリー・レクチャーといって、その道のスタブリッシュメントによる研究の講演が午前と午後にありました。ほとんどは、発生生物学の大御所による壮大な研究の概観講演という、「例によって」という感じの講義だったのですが、最後に登場したのがあの「眼の誕生」の著者のAndrew Parkerさんでした。これについては、仙台通信さんがとても良い感想をかいておられますので、そちらをごらん下さい。仙台通信さんは書かれておられませんが、ご自身が「眼の誕生 In the Blink of an Eye」を読んで感動したことなどを交えて質問されておられました。その、ファンのような姿勢に私はとても好感が持てました。

 その後は、ポスターセッションや懇親会があったのですが、外国でポスドクを続けておられた方で、比較的最近日本にポジションを得て帰って来られた方お二人に声をかけていただいたり、昔学会のポスターでディスカッションをさせていただいた方に、(私はほとんど忘れていたのですが)「あの時はうれしかったんです」などと言われたりと、人の名前を覚えるのが苦手な私にとって冷や汗の出るようなこともままありましたが、総じてグッドニュースが多い一日でした。

 懇親会では、やはりお約束の阿波踊りが登場しました。
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 子ども踊りもなかなかのものでしたが、
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 やはり、若い娘さんの踊りが魅力的なものだと感じる私は、やはりおっさんということになるのでしょう。下は、最後に全員が総出演したところです。
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 このあと、皆さんが会場に降りてこられて学会員を巻き込んで踊りの渦を作って、大騒ぎでした。こういうところを見ると、阿波踊りというものは、まさに盆踊りの阿波版なのだと感じました。

 最後に、踊りの伴奏をつとめられていた方達のお一人が紹介されて、三味線のソロ演奏も弘されたのですが、その方がなんと昨年私を徳島に呼んでいただいた徳島大学ゲノム機能研究センター遺伝子実験施設/大学院医科学教育部免疫系発生学分野のT浜先生でした。最初は、我が目を疑ったのですが、本当だとわかった時には驚きを越えてぶっ飛んでしまいました。

 これも間違いなく大学の地域貢献のひとつだと実感した次第です。

 頭を冷やしながら、ホテルへ帰る途中で見た新町川の風景です。
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 夜が静かな、良い街だと思います。

 いよいよ、明日は最終日です。
Commented by kitanomizube at 2008-05-30 02:13 x
stochinaiさん、学会ご苦労様です
徳島と言えば、以前、Haoさんと第十堰を見に行ったことを思い出しました。徳島市民が可動堰化に反対の住民投票をやったところです。先人の知恵は凄いと思いました。
それに比べて長良川は(×_×;)
by stochinai | 2008-05-29 23:57 | つぶやき | Comments(1)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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