5号館を出て

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タクシーで飲み物のサービスがあったらもらうと思う

 急に矮小なニュースがトップに躍り出てきました。確かにたくさんの霞ヶ関官僚が関係していることかもしれませんが、いずれも小さな不正にすぎません。何百という人間の何百という不正を合わせると、数億円になるのかもしれませんが、今の日本全体としてもっともっと大きな不正がたくさんあるのではないでしょうか。

 ニュースによっては、タクシーがサービスとして飲み物を提供したのが悪いとか、それをいつも受け取っていた官僚が悪いとか言っているようですが、もしも私がちょっと長距離タクシーに乗ることになって、それが1時間くらいかかりそうな時に、ビールでもいっぱいいかがですかと言われたら受け取ると思います。お酒の飲めない人は、お茶とかジュース、どちらもいらない人にはプリペイドカードや商品券、さらにはちょっとダイレクト過ぎるとは思いますが現金がサービスされたとしても、タクシー側が損をしない程度でサービスしているものを受け取るのは、客としての当然の権利ではないでしょうか。

 ただし、この場合支払ったのが客ではなく、タクシー券の精算が税金で行われていたというところがかなりダークな印象を与えることは事実です。現金を受け取っていた場合、税金を換金してちょろまかしていたと言われても申し開きできないところだとは思います。

 しかし、どこまでが許されてどこからが許されないのかという線を引くことは、かなり難しいと思います。

 たとえば、私たちは税金から出たお金で出張することがあります。移動中の飛行機の中で飲み物サービスが出ますけれども、それは税金を私的利益のために流用したということにあたるでしょうか。もちろん、現金で500円とかもらうと問題かも知れませんが、先日私がJALを利用した時にもらったマクドナルドの照り焼きバーガーセット(徳島では570円、札幌では580円でした)を使ったら、税金をちょろまかしたことになるのでしょうか。

 もちろん、用もないのに残業したり、飲みに出た後で役所に帰って来て、タクシー券を使って帰るなどというのは言語道断ですが、それとて内部でしっかりと監督していればすむことであり、今回の「事件」が問題になるとすれば、そのタクシー券の利用の仕方だけだと思います。

 追求する方も、タクシーの中でもらったビールのことや、金券のことばかりをこと上げして騒ぐのではなく、タクシー券の使われ方がどのように問題があったのかということに絞って追求してもらいたいと思います。

 公務員のおかしな行動を非難するのは結構ですが、問題なのは個々の官僚の「信じがたい行動」ではなく、その根っこにある「お役所」というところの体制そのものです。追求はあくまでも、本丸に絞って行われるべきもので、社保庁でマッサージ機やカラオケセットを買ったということや、タクシーでビールのサービスがあったという、些末なことに大騒ぎしていると、本当の悪が見逃されてしまう危険を感じます。

 今回のことも、明らかに内部からの情報漏洩(あるいは内部告発)があったのだと思いますが、その背後に巨悪を隠すためという恐ろしい陰謀があるのではないかと疑うことこそがマスコミの存在意義だと思います。

 そろそろニュースはワイドショーから分かれて欲しいのですが、ワイドショーと一緒に滅びたいのですか?
Commented by ひで at 2008-06-06 22:25 x
全く同感です。本丸こそ追及すべき、ということに加え感じるのは、無意味に窮屈な世の中になりつつあるということです。そのうち飛行機でマイレージを溜めることも飲み物や食事をもらうことも禁止になるんじゃないでしょうか。
Commented by あほらし at 2008-06-06 23:33 x
同感です。
新幹線だとJR東海にはビール付の格安旅行プランがあります(下記)。
これとタクシーのビールサービスと、どこが違うのだろう。

http://www.jrtours.co.jp/kodama/

マスゴミにも知性の欠片があるなら、少しは考えて報道してくれ と思った。
Commented by フフン at 2008-06-07 14:11 x
そうでしょうか?出張と同じですか??
私は2万円も出してタクシーで家へ帰らなければならないのか、不思議でした。タクシー代が自費ならかまいませんよ。あれがサービスで、そんなに問題視する必要がない程度のものとは思えません。次は議員の歳費・・・とはならないでしょうが、無駄は削って欲しいです
Commented by フフンさんへ at 2008-06-07 14:47 x
家に帰るためのタクシー代は出るけど、職場近くに泊まるための宿泊費は支出できないという制度になっているんだと思いますよ。
Commented by そもそも at 2008-06-07 21:55 x
タクシーを頻繁に使わなければならないほど深夜残業が多いことが問題でしょう。なぜそんなに労働時間が長くなるのか、メディアにはそこに切り込んで欲しいですね。
Commented by 一言 at 2008-06-07 23:42 x
機内食の例が出ていたので気になったこと。
ジェットスターでオーストラリアに行く場合、機内食は別料金です。その分は経費では落ちないということになるかもしれませんね。
Commented by GORO at 2008-06-07 23:54 x
とあるお役人から直に聞いた話です。職場のパソコンにゲームソフトをインストールし、夜な夜な遅くまでゲームに興じ、終電がなくなってからタクシーチケットでおもむろに帰る、全員とは言いませんが、そういう役人がいることと、そのようなぶっ弛んだ勤務態度を見逃す風潮があることは紛れもない事実です。パソコンの管理もいい加減で、ウィルススキャンをかけたら山のようにウィルスやスパイウェアが見つかったと言うことはざらにあるそうです。残業しているお役人がインターネットをどのような用途で使っていたかは自明ですよね。

たしかにこれらのことや「居酒屋タクシー」のことも含め、大局的には「小さな不正」かもしれませんが、こういうところから切り込んでいかないと、本丸を落とすのは容易ではないと思います。いきなり本丸に切り込んでも、うまく逃げられるのがオチでしょう。だいいち、帰宅のためにタクシーチケットが支給されるということ自体、サラリーマンであった私には理解のできないことです。タクシーで帰らなくてもいいように残業自体を減らす努力をする、というのが健全な姿勢ではないでしょうか?だからお役人の金銭感覚が麻痺してしまうのだと思います。
Commented by 匿名で。。 at 2008-06-08 02:05 x
>> GOROさん
> とあるお役人から直に聞いた話...

どういうレベルの人ですか?キャリア官僚で日本の国家戦略を作る人と仕事をしたことが有りますか?

私は役人では無いですが、私が見たキャリアは、仕事の期限が切られ、身を粉にして働き(殆どがサービス残業)、形にしてました。終電で帰り、普通に出勤し、睡眠時間を削っていました。例えば、今年3月、知人(学者)が、ある官庁に出向きました。時間が取れず、夜8時から時間を作ってもらい、仕事(もちろん官庁で)を普通にしたそうです。

仕事がハードで、給料も安く(殆どサービス残業)、しかも叩かれるので、キャリアの離職率は高いです。また、東大卒の優秀な人がキャリアを目指さなくなっています。職場でパソコンに興じるキャリア組は、少数でしょう。タクシー利用は、やむ終えない場合も多いと思いますよ。

但し、役人を全面的に擁護するつもりは無いです。天下りが、目に余る無駄遣いをしている例も見聞きしているので。。。
Commented by 匿名で at 2008-06-08 02:28 x
(続き)
> 帰宅のためにタクシーチケットが支給されるということ自体、
> サラリーマンであった私には理解のできないことです。

それは、どういう立場の仕事かに依るでしょう。私の父はサラリーマン
(会社員)でしたが、月の半分以上は、東京から自宅まで(約40km)
タクシーで午前様の帰宅でした。出勤は東海道線のグリーン車でした。

これを40代(課長)~退職時(60代後半、重役)まで、20年以上
続けていました。

父は営業職でしたが、課長時代(今から3-40年前)から、ある上場企業の屋台骨となる契約を複数取り続けていたそうです。
Commented by あほらし at 2008-06-08 04:33 x
マスゴミは、「贈った側」のタクシー会社は叩かず、 「貰った側」 だけを叩いている。「霞ヶ関」 = 「悪代官」って陳腐な図式。。

官僚を叩きはウケるが、会社を叩くとウケないからなあ。
官僚叩きが目的で、報道を作り、世論誘導か。あほらし。

報道の正当化のために、「居酒屋タクシー」なる造語も作ってるしなあ。「居酒屋タクシー」が怪しからんなら、「タクシー会社」と、「利用客」の両方を叩けよ。
Commented by へそ曲がり(?)中年 at 2008-06-08 06:07 x
stochinaiさんの出張が税金で払われているならちょろまかしになりえます。たぶん「世間の常識」内ですが、世間の常識などマスコミは後付けで変えることができるので、仮にstochinaiさんが何らかの理由でメディアに沢山取りあげられる立場になった場合、マスコミから税金ちょろまかし学者と言われるでしょう。
悪い理由で取りあげられるときは間違いなくそうですし、ノーベル賞の田中さんの例でもそうであったように、良い理由で取りあげられるときにも持ち上げた人を突き落とすというのはネタになるので、絶対使われます。

知人の研究者に聞くと最近はパック旅行を使うように通達が出ているそうですが、税金の無駄遣いを減らすという意味では良いことです。でも、stochinaiさんの部下が旅費が大幅に安くなるパック旅行で出かけると言ったときに、安い代わりにオマケ(夕食や朝食、その土地の名産品のお土産など)がついているパック旅行だったらどう判断されますか?
・使う税金の額を減らすことの方が良いことなのでOKする
・オマケなど言語同断なので使う税金の額が高くなるパック旅行以外を選択させる
問題は、どちらを選んでも後知恵でけちがつけられることです。
Commented by へそ曲がり(?)中年 at 2008-06-08 06:17 x
どちらの選択も一面で合理的理由があるのに、その合理的理由は取りあげられずに批判できてしまうことが問題です。世の中の出来事には必ずトレードオフがありますが、批判をする側はそのトレードオフを隠して批判することができてしまう。マスコミの間で相互批判が機能していれば良いですがそうでない場合、質の高い批判は出てこず、楽に記事にできる批判(揚げ足取りのような批判)しかでてきません。
stochinaiさんが言うような本丸に切り込むメディアの権力監視ができないのは何故か考えてみましょうよ。

マスコミ自体が批判に晒されないことにあぐらをかいて手を抜いているからではないでしょうか。
官僚はいい加減にして欲しいと思います。ふざけるなといいたい。けれど、官僚ー国会ー司法は三権分立ですし、マスコミの監視もうけています。ではマスコミは?
批判に晒されない権力は必ず腐ります。

マスコミを国が規制する等ということは絶対にあってはいけません。だからこそ、逆に、マスコミは官僚・国会議員などよりよほど自律していなければならないはずです。
Commented by 霞ヶ関のキャリアの at 2008-06-08 08:11 x
ほとんどは、ものすごく真面目に働いていると思いますよ。くだらない、些末なことでメディアが叩くと、その対応のためにまた官僚の仕事が増えて、残業が増えて、タクシー代が増えます。全く本末転倒ですね。

彼らのような人材が些末なことにとらわれずに優先順位の高い問題の解決のために機能することこそが公益にかなったことであり、そのための世論を作っていくことこそメディアの「公器としての(まだそのような自負があるのであれば、ですが)」使命に他ならないと思います。
Commented by とりさん at 2008-06-08 12:14 x
実情を良く記述しているような記事があります。

ttp://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=329372&log=20080606
Commented by ゑぶ at 2008-06-08 22:05 x
確かに官僚は深夜頭がおかしいくらい働いているようです。しかしこれも結局は省益や自分の出世のためなのです。
国会答弁作成も、単なる発言メモなのですからとても時間がかかるような作業とは思えません。おそらく、答弁内容を国会の場で発言してよいか、各省協議(特に財務省と)するときに時間がかかるのでしょう。各省自分の省益にかなうことを答弁に盛り込もうとするわけですから、時間がかかるはずです。
また、いまは骨太方針2008の策定にむけて各省がんばっているわけですが(骨太方針で来年度の予算方針が決まる)、おそらくこういうのでも深夜残業になっているものと思われます。しかしこれも結局のところ、自分の関連のところに(文科省だったら大学等に)お金を落とすためにがんばっているわけです。
深夜までがんばっている一般職員には申し訳ないのですが、各省が省益をすてて、国益のみを追求していかなければ、官僚が深夜残業したとしても、国民のためには、まったくとはいいませんが、なっていないと思われます。
Commented by 一般に、 at 2008-06-09 01:53 x
組織構成員が所属組織の利益のために働いたり、人間が自分自身の利益のために働くのは今更言うまでもなく当然のことでしょう。それにもかかわらず各省に国益を追求させるためにはどのような制度設計やチェック機能の行使が必要なのかということが問われるべきです。公僕たるものかくあるべき、というような精神論でお茶を濁していてもはじまりません。
Commented by へそ曲がり中年 at 2008-06-09 22:48 x
国益の追求を目指す行為が、その部分だけ抜き出すと省益の追求に見えることもあると思いますよ。
国益を考えた政治家・官僚が、基礎科学なんて下らないことに金を回す余裕があったら高齢者の医療に金を回すべきであるから理学部は即廃止、などといったら文科省の官僚や文教族の議員は抵抗するでしょう。
その抵抗は文科省のための抵抗なのか、国の将来を考えた上での抵抗なのか、端から見たら区別出来ないと思います。場合によっては、官僚や議員本人も区別が付かないかもしれませんが。
環境省の仕事は、経済界や経産省からみると省利省益のための行為に見えるでしょうが、環境問題について、環境省の人間が主張しなくて誰が主張するのでしょう? 逆に、環境省の官僚から見れば環境問題に関する規制に抵抗する経産省の主張は省利省益の追求に見えるでしょうが、日本の経済を立て直すのが日本のためだ、と思って環境省に抵抗する人と、経産省で出世しようと思って抵抗する人と区別ができるでしょうか?
そう考えていくと、「一般に、」さんが指摘されているような議論がされずに精神論でお茶を濁していることこそ、国益を損ねることになる気がします。
Commented by へそ曲がり中年 at 2008-06-09 23:05 x
飛行機のマイレージが不当利得にあたるからけしからんという話が以前ニュースで出ていたのを思い出しました。税金で出張する以上、マイルはためるべきではない、という話になって、その時も、なぜ常識はずれなことをするのか、という話になっていたような。
もしマイルがだめなら、クレジットカードのポイントもだめですね。マイルはだめでカードのポイントは良い理由がわからないですから。

ここ数日のニュースをみて、自分の倫理観のなさを痛感しました。マスコミの方に蒙を啓かれた感じです。
もし自分がそういう立場だったら、現金決済にしないといけないな、と、襟を正す重いです(幸いそうではないので助かりますが)。

日本では公務員や研究費を貰っている研究者や国会議員用のポイントが付かないクレジットカードを作ってもらうべきかもしれませんね。
Commented by とおりすがり at 2008-06-10 10:50 x
国会議員の方は、クレジットカードを使わなくとも、(おそらく自腹ではない)ファーストクラスやグリーン車にお乗りですので、関係ないと思いますね。
Commented by あほらし at 2008-06-10 22:20 x
> 日本では公務員や研究費を貰っている研究者や国会議員用の
> ポイントが付かないクレジットカードを作ってもらうべき...

厳正中立で公器を自称する、マスゴミ関係者は、
飛行機会社のマイルも辞退し、クレジットカードのポイントも辞退し、
接待も辞退し、タクシーを使う時は自腹で、を実行しているんだろうな。
マスゴミの方はさぞかし倫理観が高いはずだからなあ。

ああ、あほらし。。
Commented by そんなあほらしさんへ at 2008-06-26 00:00 x
「記者クラブに毎年血税110億円が垂れ流し!」
をgoogleで検索した後で、更に、
「記者クラブ 麻雀」
を検索してみてください。
こういう話を知ると、わざと本丸に切り込まないのかもしれないという疑念もわきます。stochinaiさんの危惧は杞憂ではないのかもしれません。
Commented by あほらし at 2008-06-26 14:10 x
「報道におけるタブー」
で検索を掛けると、多くが出ています。海外の新聞(NY timesなど)には日本独特のタブーがない。海外生活で、英字紙を読む癖があれば、日本のマスゴミの嘘はある程度、見抜ける。

記者クラブは、賃借料は無く、光熱費も官公庁丸抱え。しかし、「官公庁の無駄な出費」「税金の無駄遣い」と報道されることは全くない。そんな連中の記事と思って読む必要がある。

また、スポンサー・広告代理店への批判記事は、一切掲載されない。提灯記事だけ。

公務員なら批判しても、反駁はないし、「悪代官叩き」の様なイメージで、読者に売れる記事になる。だから、定期的にネタを作って出している。

そんな次元の低い話だろう。

マスゴミは、放送法や記者クラブなど、保護されているが、ネットの普及と共に、情報の流れの主流はネットに移るだろう。今の状態が変わって欲しいと願う。
Commented by あほらし at 2008-06-26 19:58 x
官庁が、居酒屋タクシーを利用した公務員を処分するという。

もしそうなら、タクシー会社も同様に処分すべきだ。

贈賄、と、収賄。ビール1缶でも罰するなら、贈った側も、貰った側も等しく罰せられるのが法律のはずだ。マスゴミのゴミのような報道に、流されて、安易に処分すべきではない。
Commented by stochinai at 2008-06-26 20:52
 お金や商品券をもらったような人間は、他でも必ずや悪いことをしているでしょうから、そちらを暴いて懲戒免職にすべきだと思います。今ではさえない立花隆が田中金脈を暴いた時にも、記者クラブの記者達はみんな「そんなことは知っている」とうそぶいていたそうです。つまり、今でも記者クラブの連中がみんな知っているとてつもない「巨悪」が眠っているに違いありません。だいたい、何兆円という税金の使い道が問題になっている時に、ひとり200万円くらい、全体でも数億円にすぎない居酒屋タクシーは全国紙の大きな紙面を使って報道するほどのことでしょうか。そんなものは、タブロイド紙とワイドショーに任せて政界を動かすような記事を書いてくださいよ>社会の木鐸の皆さま。
Commented by もっともです at 2008-06-28 00:53 x
政治家にただ飯を食わせてもらうジャーナリストがいるのは日本くらいだ、と外国の記者のコラムか何かで読んだ気がしますが、田中金脈の問題も、政治部の記者が政治家にベッタリだったから批判出来なかった、という指摘もあったかと思います。
同様に官僚に雀荘代を出して貰っているジャーナリストは官僚の痛いところを突けないということかもしれませんね。なので、致命傷にならない批判でお茶を濁しているという疑いも出てくるというものです。
まぁ、研究費の不明瞭な流用をしている研究者も他でも必ずや悪いことをしているだろう、という推論も成り立ちますから、李下に冠を正さず、というところですかね。
そういえばタミフル問題のときに、医者が企業から研究費を貰っていることを賄賂だと新聞は書いていましたが、ファイザー財団のHPを見ると、新聞記者が沢山研究費を貰っていますね。悪の権化と批判されがちな企業が情報を公開して、社会の木鐸が情報を秘匿する、皮肉ではありませんか。
医学研究はスポンサーとの関係を公表しなければジャーナルに掲載されない時代になりましたが、新聞テレビは企業からお金を貰っていてもほっかむりして良いんですね。よく分からない理屈です。
Commented by ゑぶ at 2008-06-29 11:29 x
話はすこしさかのぼりますが、
>「一般的に、」さん、へそ曲がり中年さん
日本の社会集団が、所管省庁によって区分けされ、互いに利権や権限を争いながら、日本という国を形作っているという様を、「省庁連邦国家日本(United Ministries of Japan)」という言葉で表現する人がいます。へそ曲がり中年さんはこういった日本のあり方を肯定的に捉えているようですが、それでは、政策課題によっては、どの社会集団にも区分できないような「一般国民」の声が、政策決定に反映されない恐れがあります。現在、これを是正するために、内閣官房や内閣府の機能強化や内閣人事庁の創設など、各省庁の政策を総合調整するための制度設計が行われています。(「一般的に、」さん、へそ曲がり中年さんも、そういった議論があることはご存知かと思いますが、念のため追記します。)

今も居酒屋タクシーの問題はマスコミをにぎわせていますが,マスコミは相変わらず,官僚の深夜労働の原因を、単純に国会質問の通告が遅い国会議員に求めているようです.官庁内部にも深夜労働を強いる仕組みがあるということを感じているのは,私だけでしょうか?
>特にこのブログを読みそうな若手文科省職員さんへ
Commented by あほらし at 2008-06-30 06:12 x
省庁利権は確かにあるだろうが、タクシーに乗って午前様で帰らなければならない若手職員は、そんなことを考えていないだろ。

何を根拠に省庁利権とかいうのかね。

だいたい、一般国民の声というが、マスゴミの独善的な意見の間違いではないのかい。

「ゆとり教育&公立進学校批判」 → 学力低下
「医局制度批判」   → 医局の弱体化と地域医療の弊害
             (散々医局制度を非難し、廃止がきっかけで医療が
              崩壊したら、知らぬふり。。)
「小泉改革の支持」 → 地域経済衰退、シャッター街の出現。市民の不満。
              (小泉内閣への提灯記事はどうした?)
「郵政民営化」  → 外資への利権の委譲
            (マスゴミは刺客とか煽るだけ煽り、今は知らぬふり)
「薬害肝炎訴訟」 → 一部のプロ市民だけが利益を得た。
             (その後マスゴミは知らぬふり。。)

「マスゴミの罪」ってHPができそうだ。一般国民の声を例に上げる前に自分たちで襟を正せよ。ゴミども。。。
Commented by あほらし at 2008-06-30 06:16 x
誤: 「ゆとり教育&公立進学校批判」 → 学力低下
正: 「ゆとり教育支持&公立進学校批判」 → 学力低下
Commented by 一般国民の声 at 2008-07-05 08:34 x
「一般国民の声」の実現を追求する人も「利権」と無縁ではありません。
社会的に利用可能な資源(人、物、金)が有限であるという現実を受け入れるなら、「どの社会集団にも区分できないような「一般国民」の声」が、誰の利益も損ねない声であることはあり得ません。
つまり「どの社会集団にも区分できないような「一般国民」の声」の実現を追求する組織もまた「利権」から自由ではあり得ません。
有限の資源の配分に頭を悩ませたことがない人、使えるお金の量が有限であるという認識を持たなくてもよかなった高度経済成長時代のものの考え方に縛られている人、エネルギー保存則は間違っていて永久機関が作れると主張している人、そういう思考回路の人がこれをわからない、というなら憐憫の情も湧きますが。
私たちは勝ち組負け組を問わず誰かに犠牲を強いて、あるいは誰かに負担をしてもらって暮らしています。もちろんそんなことで心を痛める必要は全くないですが、心の片隅に留めておく程度の理性は必要ではないかと思います。
利権と無縁(と自分が思っている)な正義感溢れる一般国民が国の舵取りをすることになったとしても、その一般国民は別の一般国民を苦しめることになります。
Commented by あほらし at 2008-07-05 18:30 x
>> 一般国民の声さん

正論です。政治は、限られた資源をどう配分するかです。

マスゴミが、公器なんてあり得ない。
「厳正中立で公器を自称し、倫理観が高い」
そんな姿勢で記事を書いた時点で嘘八百でしょう。

海外の新聞は書名記事が多く、記者の見方として、掲載されるケースが多いと思います。日本新聞は誰が書いたか分からない記事が殆どです。最優先は「売れる記事」「売れる番組」で、事実の検証は、どうでも良いのだろう。

「売れる記事」が最優先の営利組織なのに、「公器」とか、「世論の代弁者」とか、「一般国民の声」とか、別の看板を掲げて見せるのはどうかと思う。

例えば、1日掛けて行う某局番組は、チャリティを自称するが、初回から、主役のお笑い芸人に、当時のサラリーマンの平均年収の2倍のギャラを1晩で払ったと聞いた。国民にはチャリティーを装い、10億円以上も寄付を集めたのだから、詐欺に近い気がする。

我々は、騙されない様に、自衛するしかない。
Commented by ゑぶ at 2008-07-05 20:14 x
>>一般国民の声さん

誰かが利益をうけているとき、その分ほかの誰が負担しているというご指摘か、と思います。特に最近の歳入歳出改革論議を聞くにつけおっしゃるようなことを思い起こされずにいられませんが、一般国民の同意があれば、そういう政策が実行されても問題はないと思いますし、むしろ公平性の観点や社会でリスクを共有するという観点から必要であると同意があれば、積極的にやるべきでしょうね。最近流行のセーフティネットはそうやって成り立っていると思います。

ただ、そういうのは、「その一般国民は別の一般国民を苦しめること」とは違うと思いますよ。ようは、限りある資源を、国民に等しく分け与えることができなくても、一般国民が納得するような形で、公平な分配ができたら問題ないはずと思います。

私も、国民に資する事業から、土建屋のような利害関係者も利益を得るということが不正だとは思わないのですが、利害関係者への利益誘導が主目的になって、国民がとても納得できないような政策はなされるべきではないというのは言うまでもないですね。
Commented by 一般国民の声 at 2008-07-06 09:47 x
「一般国民が納得するような形で、公平な分配ができたら問題ないはずと思います。」というゑぶさんのご意見には全く同感です。ただ、一般国民の同意はあくまでマスの同意であって、全員一致の同意ではありえず、仮に全員一致の同意であっても「自分とは立場の違う人間の負担を強いることになることを理解した上である政策に同意する人」「自分の立場だけ考えて同意する人」が混ざった上での同意のはずです。
政策を議論する時にこのような他者の負担を曖昧にすることと、矮小な事例ですが、救急車をタクシー代わりに利用して平気な人がいることとは、根っこで繋がっているように思います。「有限な資源の配分」という視点が欠けているという意味で。
建設業の例もご指摘に同感ですが、「土建屋=悪」というステレオタイプでしか問題が議論されないこの国のメディア環境は、国民に対して「有限な資源の配分」という視点を与えないことに繋がっているのではないかと思います。よくこの国の政治は「よらしむべし、しらしむべからず」だといわれますが、これを率先してやっているのがメディアではないかとも感じるところです。
Commented by 一般国民の声 at 2008-07-06 09:58 x
チャリティー番組は、募金からタレントのギャラが出ている訳ではなく、広告収入からギャラが出ているのではないかと思いますので、詐欺とまで言うのも可哀想かという気はしますが・・・。ただ、古いですが、チャリティーでいうと、Band AidのDo they know it's Christmas?などはミュージシャンはノーギャラでレコーディングしていたなどとは聞きますね。もちろんBand Aidもビジネスと全く無縁かというとそうは言えないと思いますが。
Commented by あほらし at 2008-07-06 18:10 x
> チャリティー番組は、募金からタレントのギャラが出ている訳ではなく、
> 広告収入からギャラが出ているのではないか...

確かにギャラはスポンサーからです。そして、仕事として、公の場で、市民に多額の寄付を募っています。

でも、おかしいと思いませんか??
チャリティと称して、市民に寄付を募り、市民から億単位のお金を集めています。一方、寄付を募る芸能人は、一晩で、市民の年収の倍近いギャラをもらい、マスコミはスポンサーから収入を得て視聴率を稼いでいるのに、自らの収益を寄付したとは聞きません。赤字にしろとは言いませんが、チャリティコンサートなどでは、収益は寄付するのではないですか?

「詐欺」は言い過ぎですが、騙されてる気がします。
by stochinai | 2008-06-06 21:44 | つぶやき | Comments(34)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai