5号館を出て

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社会実情データ図録 

 フリーソフトの樹さんのところで、とんでもなく有用なサイトが紹介されています。

 社会実情データ図録

 本当に、すごいです。息を呑むようなデータが図で示されており、しかも最新のデータがはいっているところが、貴重です。

 たとえば、「主な食糧の品目別自給率の推移」を見てみます。
社会実情データ図録 _c0025115_2121234.jpg
 米はまあまあなのですがそれを除くと軒並み自給率が下がっているのが良くわかります。逆に、1960年代には、かなりのものが自給できていたこともわかります。それを見ると、戻るのが無理ではないかも、と思わされます。

 続いて、「穀物等の国際価格の推移」を見てみます。
社会実情データ図録 _c0025115_21214039.jpg
 驚くべきことに、米の国際価格は今年になってから暴騰しており、タイ米などが去年から比べても3倍という狂乱上昇をしていることがわかります。私が疎いだけなのかもしれませんが、こんなことニュースでは聞いたことがありませんでした。米は自給率が高く、国際価格は関係ないというところかもしれませんが、やはり米についても国際的視野で考えなければならないことを思わされます。

 やはり、データの力というものは偉大です。活用していきたいと思います。
Commented by あすてろいど at 2008-06-27 08:41 x
素人流に農林水産省HP各種統計も眺めています。
Commented by stochinai at 2008-06-27 12:36
 上のグラフは農水省からの転載ですね。このサイトのうれしいところは、国内外のいろんなところから統計を集めてくれているところです。私のような無精ものにはありがたいです。
Commented by さなえ at 2008-06-28 05:55 x
世界各地で穀類が足りなくなりデモが頻発しているという事態なのに減反政策は続けるそうですよ。田畑の準備はまず土作りから始めなくてはいけないから時間がかかります。各地で干ばつ等異常気象も頻発しておりお金を出せば手に入る時代が終わりつつあるような気がします。早く解除しなければ間に合わなくなるのではと気懸かりです。
Commented by 自給 at 2008-06-28 17:53 x
統計を見れば分かるように米は国内で余っています。とはいっても国際価格よりかなり高めです。中国の超富裕層がかってくれるのはごくわずかです。
水田で稲を作らず、排水などの対策を施せば、自給率の極端に低い飼料作物、麦、大豆がどうにか作れます。しかし、輸入価格よりかなり高くなります。
野菜は減反水田で大々的に作ると余ります。
麦・大豆・飼料作物などの輸入作物に高い関税を掛けると外国から文句を言われます。
国内の農家に上記の作物買い上げの際に補助金を払っても外国から文句を言われます。
じゃあ、作ってくれる農家には、農作物生産と切り離して補助金を渡すとばらまきだといって都市部の消費者や評論家が文句を言います。
では、一部の規模の大きな農家だけに集積しようとすると、弱者切り捨てと言われます。
物事は減反をやめればすむほど単純ではありません。
ああ、そもそも減反とは稲をやめて他の作目を作ることです。
稲をやめて耕作放棄しているのは最低ですが、農業に夢が無くて跡継ぎが居ないので、そうなるのでしょう。
Commented by mono at 2008-06-28 21:07 x
減反とは田んぼを農業以外のことに使わせることだと今の今まで誤解していました・・・。
裏庭で野菜を作るという次元を越えて経済の話が絡んでくると、素人には話がわからなくなりますね。
お金を出しても食べものを輸入出来ない時代が来るかもしれないとは思うものの、じゃあその準備のために日本産の高い野菜を買うように心がけろと言われても、生活が苦しくなるので難しいですね。
難しいし解決策も思いつかないけれど、グラフひとつで問題意識を持つきっかけになるのであれば、それはそれで良いことなのかもしれないと思いました。こういうデータを出してくれる方に感謝!
by stochinai | 2008-06-26 21:29 | コンピューター・ネット | Comments(5)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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