2008年 06月 29日
援軍来る
木々の若芽がどんどん成長したり、花のつぼみがしっかりして開く直前になってくると、アブラムシも少なくなってくるとともに、植物の方も抵抗性が強くなり、少しくらいアブラムシがいたところで大した影響を受けなくなってきます。そういう時期になってからでは、少し遅すぎると思うのですが(というか、遅すぎてくれるからこそアブラムシは生き延びることができるのですが)、アブラムシ退治の援軍が到着してくれました。
シルエットこそ悪玉っぽく見えますが、これぞ待ち望んでいたアブラムシ退治の強力な援軍、テントウムシ軍です。色が見えてくると、どうやらナミテントウの幼虫であることがわかります。
小さいのもいます。
もっと小さいのもいます。
続々と生まれてきているようなので、これで私は(少なくともこのムクゲの)アブラムシと戦う必要はなくなるでしょう。化学兵器を使わないで、ほんとうによかったと思います。
と思っていたら、新しい敵も参入してきているようです。見えますか?
きれいはきれいなのですが、若芽を食べているっぽいです。
不思議なことに、こういう虫は植物についているときには、意外なほどアリに襲われるということはないのですが、地面に落としてやったとたんにアリが攻撃を始めるようです。(アリは、どんどんそばを通り過ぎているにもかかわらず、なのです。)
これはレッドカランツについていた別の虫の幼虫ですが、地面に落としてやったら、あっというまにアリがたかってきて巣に運び込んでしまいました。
こんなちっぽけな庭ですが、植物が動物に食われ、その動物が他の動物に食われという、循環を見て取ることができます。何も世界の強国の首脳が洞爺湖に集まって語り合わなくても、サステナビリティを考えることはそんなに難しいことではありません。自然の中で、自然に起こっている循環を理解すれば、どうすればサステナブルな地球を取り戻せるのか、実現は難しくとも原理を理解することは小学生にでもできるでしょう。
そして、もうひとつ。自然の美しさに心を打たれることも大切かもしれません。これは、同じところにいたクサカゲロウ。カゲロウのはかなくも美しい姿は、洋の東西を問わず、妖精にたとえられることがあるようです。
偶然にも科学技術コミュニケーター界の妖精であるM姫さんが、余市で同じ虫の写真を撮っていました。クサカゲロウの幼虫もアブラ虫の捕食者のようですから、アブラムシも敵が多くて大変ですね(^^;)。
ここまで書いてきて気がつきましたが、去年ムクゲの上で見つけたテントウムシの幼虫だと思っていた虫は、おそらくクサカゲロウの幼虫だったのだと思います。写真を再掲しておきます。
と思っていたら、新しい敵も参入してきているようです。見えますか?
そして、もうひとつ。自然の美しさに心を打たれることも大切かもしれません。これは、同じところにいたクサカゲロウ。カゲロウのはかなくも美しい姿は、洋の東西を問わず、妖精にたとえられることがあるようです。
ここまで書いてきて気がつきましたが、去年ムクゲの上で見つけたテントウムシの幼虫だと思っていた虫は、おそらくクサカゲロウの幼虫だったのだと思います。写真を再掲しておきます。
by stochinai
| 2008-06-29 23:44
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Comments(1)