5号館を出て

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大人の進路教室:女性博士の生き方(第3回目)

 山田ズーニーの大人の進路教室、藤井さんの第3回目のポッドキャストがリリースされました。

 第二十二章 「研究」を仕事にしますか?
Lesson85 文系か?理系か?決められなかった 7月3日 放送済み

Lesson86 研究を仕事にする 7月10日 放送済み

Lesson87 妻として母として、そして自分のやりたいことをやるための転職 7月17日 放送済み

Lesson88 文系理系の橋渡しをしたい 7月24日
 今回は、企業研究者から弁理士事務所への転職の経緯が語られています。大学から企業へと、たとえテーマが変わったとしても研究者としてキャリアを継続していた藤井さんが、どうして研究をやめることになる転職を選んだのか、選ばざるを得なかったのか。ある意味で、第二十二章の山場とも言えるところなのですが、放送時間の関係もあってか意外なほどあっさりした感じです。

 実際に、同じような立場に置かれた女性研究者あるいは、女性研究者をパートナーに持つ男性研究者の方々なら、ほんのちょっとした言葉の端々だけからでも、その奥にある深い悩みや葛藤は見て取れるのかもしれませんが、まだそれを経験したことのない方々にはちょっと不親切かなという印象がなきにしもあらずです。

 ところが、藤井さんもそのことを感じておらたるせいか、明らかにこの放送を補完するものとしてブログのエントリーを書かれています。今回は、それを読みながら聞いてください。

 理系兼業主婦日記 私が捨てたもの 2008-07-17(Thu)

 番組の中では、さらりと語られていた、あるいは語られていなかったことがここにあります。転職により、失ったもの、あるいは捨てたもの。

● それまでいた世界における信用

● 友人

● 有給休暇

 そして、藤井さんからの提言。

■ 半年間とどまって、それから動こう

■ でも、きっといつか取り戻す


 そして、来週の放送へとつながるメッセージ

 雌伏の時に手放してはいけない、たった一つのもの。

 それは希望であると私は思う。

Commented by 花見月 at 2008-07-19 22:46 x
ここで、雌伏という言葉を使ってほしくないな。
なぜ雌(めす)ですか。
Commented by stochinai at 2008-07-20 00:05
 う~ん。そこが気になりましたか。

 ほ乳類の雄はおおむね、子育てに参加せずにほっつき歩いていて、「雄伏」ということはないからこういう言葉があるのかと思っていましたが、語源的には鳥のことのようで、ちょっと違うようですね。しかしまあ、今に見ておれという意味ではいいのかな、と思いますが・・・。
by stochinai | 2008-07-18 12:00 | 科学一般 | Comments(2)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai