5号館を出て

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大人の進路教室:女性博士の生き方(最終回)

 山田ズーニーの大人の進路教室、藤井さんの最終回のポッドキャストがリリースされています。

 第二十二章 「研究」を仕事にしますか?
Lesson85 文系か?理系か?決められなかった 7月3日 放送済み

Lesson86 研究を仕事にする 7月10日 放送済み

Lesson87 妻として母として、そして自分のやりたいことをやるための転職 7月17日 放送済み

Lesson88 文系理系の橋渡しをしたい 7月24日 放送済み
 今回の話で私の印象に残ったのは、(言葉は正確ではありませんが)将来、子どもに向かって、「自分はあなたを育てることで、何かを我慢したことなどないばかりか、あなたと一緒に成長することができた」、というようなことをおっしゃっていた言葉です。これは単なるポジティブ思考というだけではなく、そういう気分になれないのであれば、とても子育てなんてできないだろうなあと感じました。

 これは、大学における教育についても同じようなことが言えて、研究者の中には「教育などをやっている時間があったら、1分でも長く研究をしたい」と、教育に対してきわめてネガティブな意見を持っている人もいますが、「学生を教育することで、自分も成長できる」という意見をお持ちの方もいらっしゃいます。学生にとって、どちらの先生の教育を受けたいと思うかは明らかだと思います。

 藤井さんのお子さんも、きっと藤井さんに育てられて良かったと思うことでしょう。
Commented by まさぷー at 2008-07-25 23:44 x
実はポッドキャストはまだ聞いていないのですが(これからゆっくり聞いてみようと思います)

>、「自分はあなたを育てることで、何かを我慢したことなどないばかりか、あなたと一緒に成長することができた」

という感覚はとても素敵だと思います。子供二人を育てながら研究をしている私にも、まだ到達できない境地です。そうありたいといつも思っているのですが、、、

時折若い女性研究者から将来について相談を受けることがありますが、残念なことですが私は彼女たちに結婚は勧められても子育てしながら研究者をすることを勧めることはとても出来ません。子供達と一緒の生活はとても素晴らしいものですし、彼らがいない人生はもはや考えられないのですけれど、、、、。子供達の存在で私の人生観は180度変わりましたし、それに私は満足しているのですが、
自分の研究者としての在り方と、家庭人としての在り方を考えると複雑な思いです。
by stochinai | 2008-07-25 13:20 | 科学一般 | Comments(1)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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