2008年 08月 12日
人間ドック【訂正あり】
職場での健康診断がいくつかありますが、日帰りの人間ドックを受診することでそれらを省略できるので、毎年受診しています。
体調が悪く、自覚症状があれば、薬を飲んだり病院に行ったりする時、それを病気になったということが多いと思いますが、人間ドックではさまざまな検査値によって、自覚症状があろうがなかろうがいろいろな病名が付けられるものです。また、最近はあまり精密検査を要求されなくなりましたが、人間ドックを受け始めた頃は、何回か胃カメラや大腸内視鏡検査までもやらされたことがあり、ドックに行くとまた何か発見されるのではないかということで、すっかり恐怖症になっていました。昔は、必要以上に再検査をやっていたのかもしれません。
もちろん、自覚症状がまったくない状況でがんなどが発見されることもあり、それで命拾いをする人もあるので、いちがいに否定することはできないのですが、血液検査の結果の数値についてはいろいろと感ずることがあります。
4年ほど前には、血液検査等の判定基準値の見直しが行われ、それまで「異常なし」だったものが、同じ値のまま「軽度異常」や「要経過観察」の区分に入れられ指導が強化されたということがありました。そして、今年はかの有名な「メタボリックシンドローム」に着目した、特定健診が行われるようになっていました。
しかもメタボリックシンドロームの判定が、上に書いたような怪しげな基準値をもとにした検査値だけで決まるのではなく、さらにまた輪をかけたように怪しげな腹囲(お腹の太さ)などという、とても科学的とは言いがたい基準(身長体重などを考慮せずに、男性85cm以上、女性90cm以上)と、検査値(高血糖、脂質異常、高血圧)および「喫煙習慣」などという自己申告の基準の「合わせ技」によって判定されるもので、まさに一丁上がり!と病気が作られるもとになっていると言ってもよいような「制度」です。
しかも、ここで判定された「病気」が治らないと「ペナルティ」まで食らうのです。これが、国民の健康を守る行政と言えるでしょうか。後期高齢者医療が問題になっていますけれども、実はこのメタボリック症候群政策は、後期高齢者医療制度と同じ意図のもとに作られた中期高齢者医療制度なのだと、私はようやく自覚できました。
そして、私もしっかりメタボリック症候群の判定(該当者・予備軍)を受けましたので、5年後までに改善されなければ、「結果が不良な健康保険者」として、財政的なペナルティが課せられるというわけです。(ここも、私ではなく私の所属する健康保険組合が罰せられるということになります。)
これって、被保険者(保険組合)いじめじゃないのでしょうか。こんな法律を作った政府は、老人や病弱者をいじめると、ろくなことにはならないと思い知ることになるでしょう。
体調が悪く、自覚症状があれば、薬を飲んだり病院に行ったりする時、それを病気になったということが多いと思いますが、人間ドックではさまざまな検査値によって、自覚症状があろうがなかろうがいろいろな病名が付けられるものです。また、最近はあまり精密検査を要求されなくなりましたが、人間ドックを受け始めた頃は、何回か胃カメラや大腸内視鏡検査までもやらされたことがあり、ドックに行くとまた何か発見されるのではないかということで、すっかり恐怖症になっていました。昔は、必要以上に再検査をやっていたのかもしれません。
もちろん、自覚症状がまったくない状況でがんなどが発見されることもあり、それで命拾いをする人もあるので、いちがいに否定することはできないのですが、血液検査の結果の数値についてはいろいろと感ずることがあります。
4年ほど前には、血液検査等の判定基準値の見直しが行われ、それまで「異常なし」だったものが、同じ値のまま「軽度異常」や「要経過観察」の区分に入れられ指導が強化されたということがありました。そして、今年はかの有名な「メタボリックシンドローム」に着目した、特定健診が行われるようになっていました。
2008年4月から始まる特定健診制度(糖尿病等の生活習慣病に関する健康診査)では、メタボリックシンドロームの概念を応用して糖尿病対策を行う事を目指し、40歳から74歳までの中高年保険加入者を対象に健康保険者に特定健診の実施を義務化すると共に、メタボリックシンドローム該当者、または予備軍と判定されたものに対して特定保健指導を行うことを義務づける。5年後に成果を判定し、結果が不良な健康保険者には財政的なペナルティを課す事によって実行を促す。(Wikipedia)要するに、中高年保険加入者はこの検診を受けることが義務づけられ、そこで「病気」が発見されたにもかかわらず、5年以内に症状が改善されない場合には、健康保険の支払いが高くなったり、医療費の自己負担分が高くなったりする「罰」が与えられる可能性もあるという、かなり強引な制度のようです。(ここで私は誤解していたようですが、コメントを頂いたように「評価基準は健康診査(特定健康診査)と保健指導(特定保健指導)の実施率ですし,ペナルティは健康保険組合、国民健康保険に対して」だそうです。)
しかもメタボリックシンドロームの判定が、上に書いたような怪しげな基準値をもとにした検査値だけで決まるのではなく、さらにまた輪をかけたように怪しげな腹囲(お腹の太さ)などという、とても科学的とは言いがたい基準(身長体重などを考慮せずに、男性85cm以上、女性90cm以上)と、検査値(高血糖、脂質異常、高血圧)および「喫煙習慣」などという自己申告の基準の「合わせ技」によって判定されるもので、まさに一丁上がり!と病気が作られるもとになっていると言ってもよいような「制度」です。
しかも、ここで判定された「病気」が治らないと「ペナルティ」まで食らうのです。これが、国民の健康を守る行政と言えるでしょうか。後期高齢者医療が問題になっていますけれども、実はこのメタボリック症候群政策は、後期高齢者医療制度と同じ意図のもとに作られた中期高齢者医療制度なのだと、私はようやく自覚できました。
そして、私もしっかりメタボリック症候群の判定(該当者・予備軍)を受けましたので、5年後までに改善されなければ、「結果が不良な健康保険者」として、財政的なペナルティが課せられるというわけです。(ここも、私ではなく私の所属する健康保険組合が罰せられるということになります。)
これって、被保険者(保険組合)いじめじゃないのでしょうか。こんな法律を作った政府は、老人や病弱者をいじめると、ろくなことにはならないと思い知ることになるでしょう。
by stochinai
| 2008-08-12 20:54
| 医療・健康
|
Comments(3)