5号館を出て

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銅メダルを熱望するか、失望するか

 400メートル・リレーは銅メダルでした。野球は銅メダルも取れませんでした。予測では、リレーはメダルは無理そうでしたが、上位チームが不幸なアクシデントによる脱落で銅メダルに届いたという感じでした。一方、野球は金メダル以外は意味がないというような強気とプレッシャーの中で戦いだったと思われます。

 リレーのチームは、転がり込んできたとも言える銅メダルに驚喜していました。一方、野球チームは決勝に進めなかった時点でもはや銅メダルをもらってもうれしくはない、という気分が見ているこちらにも伝わってくる感じでした。

 他の競技でも、銅メダルをもらうことがうれしくてうれしくてしょうがないというくらい喜んでいる選手を見ると見ているこちらもハッピーになります。一方、銅ならばもらわなくてもいいという態度の選手を見ると、その人あるいはチームは銅メダルすら取ってほしくないという気分になります。見ていると、そういう人あるいはチームの多くは銅メダルを取ることすらできずに敗退していることも多いような気がします。

 銅でも死ぬほどうれしいという人(チーム)にとっては銅メダルは金メダルと同じかあるいはそれ以上に意味があるものになります。一方、銅ならばいらないという人(チーム)にとっては銅メダルはその存在意義すら否定される存在になってしまいます。

 我々観客は、銅メダルならいらないという気分の選手(チーム)が敗退することを喜んでしまうものです。たとえ銅でも、それを取ったことに強い喜びを共有できた選手たちを強く支持する気持ちになるオリンピックです。日本のチームであっても応援できない気分になるケースがあるのはとても残念です。

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 今日は、野暮用があって大学に行けませんでした。夜になって、自宅の周辺を取った写真をあげておきます。
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Commented by 通りすがり at 2008-08-24 21:34 x
その時の環境でベストを尽くしてまとめあげた論文が,アクセプトされた時の喜びは,かけがえのないものです.雑誌のレベルに拘わらずに.何か通じるものがありますね.
Commented by K' at 2008-08-25 00:33 x
概ね同意なのですが,1つ異論有り。
アメリカとイギリスのチームのバトントス失敗は,不幸な事故などではなく,高速で走る中でのバトンをつなぐ練習を怠った結果なのでは?リレーという種目の性質を考えれば,ただ速く走れるだけでは成り立たないので,転がり込んだという表現よりは,実力で勝ち取った銅メダルというほうが適切だと思います。ベストを尽くした結果と素直に評価する方が気持ちいいですよ。野球とは違います。
by stochinai | 2008-08-23 23:59 | つぶやき | Comments(2)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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