2008年 08月 24日
オリンピック終了
北京オリンピックの閉会式が行われています。開会早々の花火を上空から撮影した画像が、どうしてもCGに見えてしまうのは、北京オリンピック運営側の実から出た錆というものでしょう。それはさておき、私には長く感じられたオリンピックですが、心配されていたミュンヘンオリンピックの時のような惨劇もなく、また少なくとも発表されるほどの大きな事故がなかったことをひとまず喜びたいと思います。
もちろん、圧倒的な軍事・警察力であらゆる反対勢力を押し込めた結果の「平穏」なのでしょうが、流血の事件が起こるよりはマシと思う意見が多いと思います。できればこれを機に、中国が民主的な国になってくれるとうれしいのですが、開会式・閉会式の人海戦術を駆使したマス・ゲームを見ていると、北朝鮮あるいは大昔の共産中国スタイルが復活したようにも思え、あまり気分の良いものではありませんでした。
中国では今、貧富の差が激しくなりつつ、全体主義が強くなっていると聞きます。それはロシアにも見られる傾向ですが、主義主張に関係なく貧富の格差が拡大するという世界的傾向には大きな危惧と希望の喪失感を覚えます。貧乏人を救ってくれるイデオロギーがなくなってしまうとすると、その後には血で血を洗う階級間戦争が再出現しそうな気がするからです。
世界のことを気にするまでもなく、この日本においても貧富の差が世代間格差とシンクロする形で深刻化しています。特に、失われた10年と言われる1991年から2002年までの間に新卒として社会に出るはずだった団塊ジュニア・ポスト団塊ジュニアの中には、ロストジェネレーションと言われながら、いまだにフリーター、ニート、派遣、ポスドク、研究支援員、無給研究員として不安定な状況に置かれている人も多いのではないでしょうか。
彼らを再び社会のシステムの正規メンバーとして組み込み、日本を立て直すことが必要なのだろうと感じています。
オリンピックは、貧困などの不幸を一時的には忘れさせてはくれますが、明日の朝が明ければまた現実に戻らなくてはなりません。
気分一新、再始動ですね。

軒下のオオケタデは、花の蕾が伸び始めてきました。
もちろん、圧倒的な軍事・警察力であらゆる反対勢力を押し込めた結果の「平穏」なのでしょうが、流血の事件が起こるよりはマシと思う意見が多いと思います。できればこれを機に、中国が民主的な国になってくれるとうれしいのですが、開会式・閉会式の人海戦術を駆使したマス・ゲームを見ていると、北朝鮮あるいは大昔の共産中国スタイルが復活したようにも思え、あまり気分の良いものではありませんでした。
中国では今、貧富の差が激しくなりつつ、全体主義が強くなっていると聞きます。それはロシアにも見られる傾向ですが、主義主張に関係なく貧富の格差が拡大するという世界的傾向には大きな危惧と希望の喪失感を覚えます。貧乏人を救ってくれるイデオロギーがなくなってしまうとすると、その後には血で血を洗う階級間戦争が再出現しそうな気がするからです。
世界のことを気にするまでもなく、この日本においても貧富の差が世代間格差とシンクロする形で深刻化しています。特に、失われた10年と言われる1991年から2002年までの間に新卒として社会に出るはずだった団塊ジュニア・ポスト団塊ジュニアの中には、ロストジェネレーションと言われながら、いまだにフリーター、ニート、派遣、ポスドク、研究支援員、無給研究員として不安定な状況に置かれている人も多いのではないでしょうか。
彼らを再び社会のシステムの正規メンバーとして組み込み、日本を立て直すことが必要なのだろうと感じています。
オリンピックは、貧困などの不幸を一時的には忘れさせてはくれますが、明日の朝が明ければまた現実に戻らなくてはなりません。
気分一新、再始動ですね。

by stochinai
| 2008-08-24 22:45
| つぶやき
|
Comments(0)