5号館を出て

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2004年 11月 06日 ( 1 )

イチョウの黄葉

 今日は土曜日だというのに(土曜日だからなのか)、キャンパスにはたくさんの人がウロウロしていました。立派な望遠レンズをつけた一眼レフをかかえた集団もいました。なるほど、みなさんは北大の木々の紅葉や黄葉を見にいらしていたのですね。

 確かに工学部前のイチョウ並木は今が見頃でした。

 例によって、集まっているほとんどの人は中年から高年の方々で、若者がほとんどいません。美しい落ち葉を踏みしめながら、まだ木に残っている赤や黄色の美しい色の葉をながめるなどというのは、考えようによっては絶好のデートコースであると思われるのに、それとおぼしき若いカップルはほとんど見あたりません。逆に、中高年の方々の多くは、男女の混合集団やカップルが多く、季節と戯れながら人生を楽しんでいるように見えました。

 若者はどこにいるのでしょう。少子高齢化の中で、デートする人間の数も減っているということなのでしょうか。なんか、この国の将来が危ういなあと、また思わされてしまいました。

 今日、驚いたことがもう一つあります。今も続いているのですが、なんとあのNHKが民放でおなじみの「愛は世界を救う」タイプの24時間連続放送キャンペーンをやっているのです。

 私は、少し前からNHKでやっている、各地方ごとに現地にタレントを派遣して、そこの地方の人にも参加してもらいながら、延々と雑談を垂れ流すという「放送」は、金を取って営業している放送局としては、あまりにも手抜きで質の低い物だと苦々しく思っておりました。

 民放がやっている24時間あるいは48時間のキャンペーン番組も、お金をかけずに番組を作るだけではなく、視聴者からお金を集めるという不思議な代物です。民放では、視聴社からお金を取っているわけではありませんので、まあ勝手にやってよと思っていたのですが、それを我々から法律によって強制的にお金を取っている天下のNHKがやることには、「ちょっと待ってよ」という気になります。

 まあ、ちょっと見た感じでは民放のようにワイワイとお祭り騒ぎをやるようなキャンペーン番組ではなさそうなのですが、それにしても民放が始めた(実は例によってアメリカなどに元ネタがありそうな気はしますが)放送のアイディアを丸飲みするような企画をやっている公共放送を見ていると、情けない感じがします。

 民間が長年かけて開発した宅急便業界のノウハウを丸飲みして反撃に出た郵政公社のことを思い出します。

 どうして日本の「官」というものは、このように能がなく恥知らずなのでしょう。丸飲み、丸投げ、総取りの世界です。

 税金あるいは、受信料などという税金と同じものを出発点にして業務をやっているのですから、民間よりもゆっくりと時間をかけて良いものが出せるはずなのに、この現状はいったいどうなってるんだ、と叫びたくもなりますが、「政治なんて所詮、税金から合法的にできるだけ多くの金をピンハネするための装置にすぎない」と思っているような、現場にいる人間にとっては、馬の耳に念仏なんでしょうね。
by stochinai | 2004-11-06 17:52 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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