5号館を出て

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2004年 12月 01日 ( 1 )

あなたもジャーナリスト

 プロの新聞記者である団藤保晴さんが始められたブログ時評に、「誰だってジャーナリスト~プロだけのものではない」という記事が出ています。

 私もこの「つぶやき」を毎日書くようになってから、ジャーナリストって何だろうと考えることが多くなりました。

 毎日書こうとすると、「さて今日は何を書こうか」と思います。その度に、新聞を読んだり、ネットをあちこち散歩したりするのですが、大手の新聞に関して言えばほとんどの場合、複数紙を読むことの必要が感じられないことがわかります。みんな横並びなのです。

 こんな状況だから、景品やサービス時には脅しで購読者を取ったり取られたりということが起こるのだと、しみじみと思いました。今や、記事やポリシーで客を取れる新聞社などないと言える状況です。

 そんな中で、自分のやっていることは、日々のニュースや身辺で起こったことに対する感想の吐露で、まさに日記と言って良いものかもしれません。

 しかし、自分の机の引き出しにしまってある日記に書くのとは違い、読んでくれる人がいることを意識しながら書いている日記です。

 昔(今でもそうかもしれませんが)、船の航海を指揮する船長は「航海日誌」というものを毎日書いていたと聞きます。船の中で起こったこと、見聞きしたこと、感じたこと、思ったこと、決めたことなどを書きつづった航海日誌のことを英語でジャーナルと言います(ちなみに、logとかlogbookと言うこともあるようで、かなりコンピューターの世界に近いものを感じます)。

 つまり、ジャーナリストとはジャーナルつまり日記をつける人ということなのですね。

 ならば、団藤さんに励まされるまでもなく、日々新聞やテレビのニュースで伝えられることを反芻したり、それに対して感じたことを書いたり、思ったことや決めたことなどを書くというこの行為は、まさに語義通りのジャーナリストの所業と言って胸を張っても良いのかもしれません。

 さらに、私には生物学という専門分野があります。その分野に関しては、日本のマスコミの誰にも負けないコメントを出す自信はあります。逆に、新聞や放送さらにはウェブに出てくる生物学関係の報道・解説には、非常な不満を感じることも多く、そうした場合には、自分がコメントを出す義務感すら感じるケースも多々あります。

 まあ、誰が読んでくれるかわかりませんが、分進秒歩のウェブテクノロジーのおかげで保存と検索が簡単にできるようになっています。毎日、書き続けていれば何時か何処かの誰かが読んでくれることが期待できるわけです。

 日本全国あるいは世界各地で、このような極私的なジャーナリズムの営みが続けられ蓄積されていくことで、いずれはマスコミも百科事典もいらない壮大な知識空間ができあがっていく可能性を少しは期待できる時代になってきたような気がします。

 素人も参加していいんだよとプロに言われると、ウジウジと書いている我々四畳半ウェブサイトにも、光の差し込む窓が開いたような気持ちよさを感じます。

 あなたもジャーナリストですよ(^^)V。
by stochinai | 2004-12-01 00:00 | つぶやき | Comments(0)

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