5号館を出て

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2004年 12月 20日 ( 1 )

仙台にて

 今日は、午前に1回、午後に1回ほぼ2時間ずつの特別講義。東北大学の学生さんたちも、がんばって聞いてくれています。

 私は去年から、すべての講義をパワーポイントでやっておりますので、今回ももちろんパワーポイントファイル持参で、液晶プロジェクターを使ってやりました。

 私個人としては、パワーポイントと高性能のノートパソコンのおかげで、ずっと昔からやりたかった、ビジュアルを中心にした講義ができるようになったのは、夢のような気分です。

 なによりも、講義の5分前まで講義内容に手を入れることができるメリットは大きいと思っています(単に、準備が悪いだけという声もあるのですが、準備が間に合わないよりは最後の最後まで改訂を続けた方がベターだと、勝手に納得しています)。

 最近は学生の発表でも、パワーポイントを使うことが珍しくなってきています。

 しかし、パワーポイントの技におぼれて、内容よりも見栄えだけに凝るようになってしまうと失敗に終わります。特に、聴衆がパワーポイントに慣れてきた昨今では、もはやその手は使えなくなっていると考えて良いでしょう。内容で勝負ということは、時代が変わっても変わらない真理です。

 昔は、ビジュアル講義をしようと思ったらスライドやビデオを準備しなければなりませんでした。スライドはカラー写真が使えるという利点がありましたが、部屋を暗くしなければならないという決定的な欠点(かなりの学生が睡魔に襲われてしまいます)があったため、私は講義ではほとんど使ったことがありませんでした。

 学会でいくら評判になったスライドを使っても、教室の学生の注目を集めることができないことを何度か経験して、使えないと思っていました。

 最近の液晶プロジェクターは明るいものが多くなってきたので、部屋をそれほど暗くすることなく利用できます。動画も使えます。1人で操作できて小回りが利きますので、学生が眠くなってきたら、電気をつけて短時間黒板を使ったりというように臨機応変に対応できるということもメリットの一つです。

 ビデオ教材もいろいろと試してみましたが、わかったことの一つは長い番組は講義としては使えないということです。NHKスペシャルのような45分、1時間の番組をすべて流して講義時間をほとんど使っても、実際にやってみると講義の1時間で伝えられる内容としてはあまりにも少ないことが実感されます。

 逆に、情報量の多い本当の学術的な映画だと、難しすぎてほとんどの学生は睡魔に負けてしまうようです。

 動画は数十秒から、数分のものを細切れに使うのが効果的だと昔から思っていましたが、実際にやるのはとても難しかったのですが、今はコンピューター技術の進歩でビデオクリップを使うことがとても簡単になりました。これは、学生の眠気覚ましにもなりますし、効果的な情報伝達手段にもなります。

 まだまだ使いこなしているとは言えませんが、旅先のホテルで明日の講義のためのパワーポイントスライドをどんどん作り直せるのは、やはりありがたいものです。しかも、ホテルにネット環境が完備されているここT横インのようなところだと、あたらしい画像を追加することも比較的簡単に出来てしまいます。今日の講義を反省しながら、あの学生さんたちのためなら、こんな画像が欲しいなあと思って明日のスライドを作るのは楽しくもあります。

 そんなこんなで、仙台の第2夜も更けていくのでありました。
by stochinai | 2004-12-20 00:00 | 教育 | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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