5号館を出て

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2004年 12月 23日 ( 1 )

クリスマス

 郵便局では、今日までに来年の年賀状を出すことを推奨しています。

 つまり、今日までに投函すると元日の配達を保証してくれるということです。

 私は、例によってまだ全然書いておりません。と言っても、虚礼廃止派で年賀状という習慣に反対しようとしているわけでは、もちろんありません。数は多くありませんが、いちおう毎年出すことは出しております。1年に1回くらい近況報告はしておきたいという方に向けて出しているというところでしょうか。

 昔は、外国の人を中心にクリスマスカードも数通出していたこともありますが、さすがにそちらは最近途絶えてしまいました。メールでやりとりしていたこともありますが、文化の違いを乗り越えてクリスマスの慣習を継続するだけのパワーがなかったというところが正直なところです。

 今日は休日だったので、午前中から見るともなくBSでABCニュースを見ていると、変なニュースをやっていました。

 アメリカでキリスト教(原理主義者?)の熱心な信者が、今の時期にクリスマスという言葉を使わずに(クリスマス)セールをやっている店などを非難しているというのです。

 彼らの主張は、今の季節にお祭りセールをするならば、それはクリスマスに関係しているはずなので、キリストの名前を出さずに便乗商法をするいことは許せない。そういうことを続けるならば、不買運動をするというような話のようです。選択肢は、キリストの名前を出すか、セールをやめるか、だそうです。

 なんだか、キリストという名前の著作権や登録商標を主張する権利論争のようにも思えましたが、「キリストの名前なしに、クリスマスのお祝いをすることは許せない」という(自称)キリスト教徒の傲慢に、イラク戦争をリードしたキリスト教原理主義者達の、悪乗りした暴走がとうとうここまで来たようにも思えました。

 アメリカにはキリスト教徒以外の宗教を信じる人もたくさんいるので、クリスマスシーズンの休暇や商戦をあえてキリストの名前を出さずに「シーズン」という曖昧な言い方をすることが良くあります。いわゆるクリスマスカードにも「Season's greetings」とだけ書いたものが多くあるのはそういう意味だと思っていました。

 日本でいうならば、神社の許可を得ずにお正月や七五三を祝うのはやめろとか、戦争に反対する人間は靖国神社に近づくなとか、そういった類の主張に近いと思います。

 キリスト教徒にもいろいろな宗派があるので、こんなバカなことを言っているのは特定の宗派なのだと思いますが、「いつからキリストはあんたたちの所有物になったの?」という嫌みのひとつも言ってやりたくなるような話であると同時に、こんな主張がニュースで大々的に取り上げられるような大騒ぎになるということを見ても、アメリカという国でキリスト教がゆがんだ発展(あるいは反動)をしつつあることが感じられます。

 「自由の国アメリカ」は、すでに死んでしまっていることを思わせるエピソードだと思いました。
by stochinai | 2004-12-23 00:00 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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