5号館を出て

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2005年 01月 10日 ( 1 )

雪は降る

 今年に入ってから、何回大雪が降ったでしょうか。昨日2回、今日も2回除雪をしました。最近の降雪の特徴は、長い時間降り続けることで、除雪後数時間もするとほとんど除雪した意味がなくなるくらいにまた積もります。

 除雪とは直接に関係がないのかもしれませんが、北国に住む人間には民間・公務員を問わず、冬になると寒冷地手当というものが給与に上乗せされていたものです。昔は「石炭手当て」と呼ばれており、本当に冬に買う石炭代に相当するものが世帯を基準に手当てされていたようです。

 今でもあるにはあるのですが、過去形で書いたのは最近になってそれがどんどん減額されて来ており、最終的には廃止したいというのが雇用側の考えのようだからです。

 最近では石炭などを使っている家庭はほとんどないと思いますが、我が家が今の家に引っ越して来る前の家には骨董ものとはいえ「ペチカ」という、石炭を燃料にした暖房器具がありましたが、石炭代がひどく高かった記憶があります。今、もし石炭だけで冬季の家庭暖房をまかなおうとすると、とんでもない高額なものになってしまうはずです。そもそも、石炭を手に入れることさえ難しい時代です。

 今はほとんどの家が灯油を使っていると思いますが、今年の冬はガソリンと同じように灯油も高騰しており、安かった時にくらべると5割くらい高いのです。さらに雪が多く、排雪する場所がないので灯油で融かすことが多くなっているので、そちらでも灯油を使うことになります。

 とうわけで、大雪が降り除雪するたびに大変だし、灯油も使うしということで寒冷地手当の廃止のことを思い出すというわけです。

 寒冷地手当の廃止の理由のひとつには、暑い地域で夏に冷房を使わなければならない地域には熱帯手当などというものがないということがあげられています。しかし、石炭手当てが当たり前のこととされていた頃には、夏になっても冷房をする家庭などありませんでした。

 確かに現実問題として、夏には冷房のためにかなりの光熱費を使う家庭が多くなっているとは思います。南の方では、北海道などにくらべると冷房に必要な光熱費が多いことは事実でしょう。

 そういう状況の中で、冷房手当を創設するか暖房手当を廃止するか、というような声が出てきたのでしょうか。経費削減の流れの中で、寒冷地手当の廃止という方向性が打ち出されてきたのだと思います。

 私は裁量労働制を取っているサラリーマンなので、大雪の日には大学へ行く時間を1時間遅らせて除雪するということができるのですが、朝除雪をしているとおもしろい現象を見ることができます。

 札幌だけのことなのかもしれませんが、各家庭で除雪をしている主なメンバーは主婦と老人なのです。もっとも力があるはずの中年のご主人が会社へ出勤する前に早起きして除雪している家庭がないわけではありませんが、非常に少ないという印象です。

 お父さんは、除雪されていない家から、朝も早い時間に雪に埋まりながらも歩いてあるいは自動車で出勤してしまいます。そして、学校へ通う子供もほとんど同じように学校へ行ってしまいます。そこで、家に残された専業主婦の方と退職されたご老人が、長い時間をかけて除雪を行っているという家が多いようです。

 まあ、会社で酷使されているお父さんが家庭のことであまりエネルギーを使ってしまうことができない現状はわからないでもないですが、若者がほとんど除雪に貢献しないという状況は情けないと思います。小学校や中学校・高校では大雪の日は開始時間を1時間くらい遅らせても、除雪してから登校させるということを指導しても良いのではないでしょうか。ギリギリまで寝ていて、遅刻すると言いながら飛び出していく子供の姿は正しくないなあ、といつも思っています。(とは言っても、我が家でも娘達に除雪をしつけることには失敗してしまいましたので、私が除雪をすることになっているのですが、、、。)

 雪というものは、春になると融けるものなので、それほど一所懸命に除雪しなくても良いのではとも思うのですが、主要道路はかなりしっかりと除雪されて夏と同じような交通量を保証できるようになっているようです。産業のありようもそれくらいしっかりと除雪することを前提に成り立っているようなところがあるのでしょうが、やはり突発的な大雪には完全に負けてしまっていると思います。

 とするならば、雪の降る雪にはすんなりとそれを受け入れて、あらゆる社会活動を低下させて、エネルギーの使用量も経済活動も落としてしまうという選択もあり得るのではないでしょうか。そうすれば、寒冷地手当などはなくても大丈夫かもしれません。同じように、南の人も夏になったら、エネルギー使用量も経済活動も落としてしまってはどうでしょうか。そうすれば、冷房の使用量も減らせて地球温暖化の減速にも貢献できると思います。
by stochinai | 2005-01-10 00:58 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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