5号館を出て

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2005年 03月 05日 ( 1 )

 ガ島通信さんの「さよなら新聞」宣言から一夜明けて、まだ波紋は拡がりつつあるようにも思われますが、最初の衝撃からはちょっと落ち着いてきたようです。

 私は、自分の中での整理の意味も含めて、もう一度「追伸」のエントリーを書いています。

 ずっと気になっているのはタイトルの「さよなら新聞」です。私は、ガ島さんが地方新聞社の文化部記者ということ以外知りませんし、知りたいとも思いません。でも、そのガ島さんがこのエントリーを書く時に最初に書いたタイトルは、山口正紀さんが読売を辞めて書いた本「メディアが市民の敵になる」に付いていた副題「さようなら読売新聞」と同じように、ガ島さんの所属する新聞社にたいして「さよなら**新聞」と書いて、書き直したに違いないと、勝手に想像しています。

 もし、そうでないとすればガ島さんから紙の「新聞」に対する訣別宣告になります。ひょっとすると、そっちが正しいのかも知れません。

 いずれにせよ、ガ島さんの辞職は現在まで働いていた新聞社だけではなく、新聞社を代表とする日本のマスコミのありようにNOを突きつけているということは、ほんのちょっとでも想像力がある人には痛いほどわかります。

 そして、その痛みをもっとも感じている1人が、現実の新聞社の中での「中間管理職層」を自覚している「ネットは新聞を殺すのか」のyukawaさんです。彼の血のにじむような悔しさが吹き出している昨日のエントリー「憤り」は、まだ新聞社の中にいるたくさんの「ガ島」さんたちに希望を与えてくれるものだと思いました。

 組織の中で孤立した時に、人は必ず辞めようと思うものです。そう思ったことのないという人は、組織の中で真面目に仕事をしていない人か、あるいは組織内の体制側にべったりと取り入った幇間のような人でしょう。そんな風に誰にでもある辞めようと思った瞬間に、それを思いとどまらせてくれるのは、自分のことを理解してくれ、そしてジャーナリストとしても力のあるyukawaさんのような先輩なのだと思います。

 残念ながら、ガ島さんの社にはそのような方がいらっしゃらなかったのでしょう。私の住む町にも素晴らしい同志の方がいらっしゃいます。その方のブログでは、ガ島さんの生の声も収録されています。今は「ガ島通信」の更新はなかなか難しいでしょうから、この電話の声は貴重です。masayuki_100さん、ありがとうございました。

 ガ島さんは今の新聞社と玉砕することを避けて、ガダルカナルからの名誉ある撤退を選ばれたのだと思います。ガダルカナルを離れてみると、そこかしこに意外とたくさんの戦友がいることにも気が付かれたと思います。

 体勢を立て直して、次の攻撃にかかる時にはたくさんの同志が一緒に闘いに参加してくれると思います。そのためにも、できるだけ早い機会に新しい陣地を築かれますように願っています。

 次の戦いには、私も一緒に参加できると良いのですが、、、、。
by stochinai | 2005-03-05 17:20 | つぶやき | Comments(1)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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