5号館を出て

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2005年 05月 31日 ( 2 )

明日から仙台

 明日から学会があるので、仙台に行きます。

 仙台は半年ほど前に特別講義で行ったばかりですから、今回はそれほどの緊張感がありません。例年のように、じたばたと最後の最後まで悪あがきする大学院生がいなかったせいかもしれません。

 私が属するいくつかの学会は、毎年開催地が移動しますが、地元の会員が完全な手弁当で一年かけて準備をする慣例になっています。札幌でも、何回か学会開催のお世話をしましたが、地元の苦労は実際にやったことのある人間にはとても良くわかります。

 今回は東北大学を中心とした先生方が走り回っておられることと思います。誠にお疲れさまでございます。あと数日、よろしくお願いいたします。終わったら、ごゆっくりお休みください。本当に今日は仙台に足を向けて寝られません。

 最近は、学会をバックアップしてくれる業者ができてきましたので、準備といっても肉体労働に関しては昔ほどの苦労はなくなってきています。それにしても、企画からプログラム作成は専門家である会員にしかできないことですので、やはり主催するというのはものすご~く大変なことなのです。

 数年前から、参加申し込みや講演要旨の登録などもオンラインでできるようになっており、参加者としては締め切りぎりぎりの夜に郵便局に飛び込むなどとをしなくても良くなりました。どうせなら、参加費の払い込みもオンライン決済にしてくれるとありがたいのですが、国際学会などを除くとまだまだ郵便振り込みがほとんどです。

 そう言えば、学会の年会費もまだまだ郵便振り込みが多いようです。通信販売などでは、クレジットカードのオンライン決済や、コンビニでの支払い、さらには配達人によるカード決済までできるようになってきている時代なのに、不思議と言えば不思議なことです。

 学会関係は、文科省から補助を受けているところが多いので、郵便公社を使うように強い指導がされているのが原因ではないか、などというのは下司の勘繰りというものでしょうか。

 明日からは、仙台便りということになりそうです。
by stochinai | 2005-05-31 22:50 | つぶやき | Comments(2)
 事務からメールがまわってきました。

 一般の方から電話があって、市内中央区盤渓にある沢が工事のため埋立てされるらしいのですが、そこに多数のエゾサンショウウオの卵があるので、(埋め立てて殺されてしまうくらいなら)研究に役立てていただければ、と連絡があったそうです。

 市民の方も、どこに連絡をしたらよいのかわからなかったのだと思います。

 ご存じの通り、ニホンザリガニは環境省によって絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている保護対象動物です。東北と北海道にしか分布しない日本在来のザリガニです。北海道にはアメリカザリガニがいないので、生き残っているところも多いようですが、最近になって外来種であるウチダザリガニが生息域を広げてニホンザリガニを追いつめているというケースもあるようです。

 それでなくても住める環境がどんどんなくなってきています。高文連の大会などに行くと、あちこちの高校の生物部が調査や保護をしていることがわかりますが、保護しなければ絶滅は近いように思われます。札幌の近郊でニホンザリガニがいるなどとういところはとても貴重ですので、これは市や道に連絡すべきことのようにも思われます。

 エゾサンショウウオは、北海道にしかいない固有種です。かつては北海道ならばどこにでもたくさんいたものですが、こちらも確実に数は減少しています。特に、石狩平野での減少が激しいようで北海道レッドデータブック(北海道の希少野生生物)によると、石狩平野のエゾサンショウウオ個体群が地域個体群に指定されていますので、こちらも市や道に連絡しておいたほうが良いのかもしれません。

 盤渓というと桜の花見で有名な円山公園から歩いてもいける近傍なのですが、逆にそれだけに住宅地として狙われているのでしょうね。

 残念なことですが、環境を保護できないのであれば、一時的に動物を移動させてもなかなか保護とはつながらないのが現実です。

追記(6月6日):最初のメールをいただいた事務の方のお話によると、埋め立ては取りやめになったとのことです。地主の方が、保存した方が良いというアドバイスを、受け入れてくださったのかも知れないとのことです。いずれにせよ、エゾサンショウウオとニホンザリガニが選んだ場所は正解だったことになります。よかった(^^)V。
by stochinai | 2005-05-31 15:36 | 生物学 | Comments(6)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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