5号館を出て

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2005年 06月 02日 ( 1 )

 仙台2日目です。今日は朝から朝から、どんよりと曇った一日でしたが、夜になると霧とも雨ともつかない天気になりました。明日は、本格的な雨になって、そのまま梅雨になるかもしれないという噂もあります。そうなると、梅雨入りの瞬間を見る初めての経験になります。

 仙台に来ている理由はあくまでも学会ですが、昼間はまじめに学会に参加して1日疲れたら夜は懇親の会。要するに飲み会です。オフィシャルな懇親会は明日です。昨日の懇親の会も20人くらいいましたが、今日も20人くらいいました。結局、毎晩飲んでます。

 昨日もそうでしたが、今日もここのブログを読んでますという方がカミングアウトしくださいました。まあ、ここではいちおう匿名と言ってもstochinaiと名乗っていますし、ちょっとリンクをたどれば私の実名・職業・履歴・顔写真などが続々と出てきますので、表の顔である学会という場で、裏の顔であるブログする私を知っている方に逢うのは何の不思議もないのですが、面と向かって挨拶をされてしまうと、うれしいような照れくさいような、「まあそれはそれとして楽しく飲みましょう」などと、ついつい逃げ腰になってしまいます。挨拶してくださる人がいるということは、挨拶はしないものの実は読んでいるという人もいるんでしょうね。あるいは、まさかこの人があれを書いている人とは思わずにいる人も何人かいるのかもしれません。そう思うと、ついつい人目を意識してしまいます。(自意識過剰で、それも恥ずかしい。)

 学会での研究活動を通したおつきあいだけでも、見知らぬ人に声をかけられることがあり、私はそれはそれでうれしいと思う質なので、人と人のリンクを作る機会をふやしてくれるという意味ではブログの読者の方にお会いするというのも、ありがたく楽しい出会いです。

 ですが、どうも学会で研究者としての表の顔と、学会や研究体制を批判することの多いブログでのつぶやきおやじの顔は、私の気持ちの上ですらすっきりとは重なりません。それが、重ならないままで両方の「人格」を表に出されてしまうとなんとも落ち着かない気持ちになってしまいます。

 しかし、学会というところはさすがに大人のつきあいの場ですから、「ブログ読んでます」ということをおっしゃってくれる方は、オフィシャルな学問の場を離れたことを確認して表の仮面(こう書いて自分でなるほどと思いましたが、ほとんどに人に見せている顔こそが仮面なのかも知れません)を脱いで、私がリラックスしていることを確認した上で声をかけていただけているようです。

 というわけで、匿名と実名というのは必ずしも本人の都合だけで決まっているとは限らず、社会の中におけるつきあいの中で、お互いが了解しあった上で、私はこちらのstさんとつき合うし、あなたはあちらのstochinaiさんとつき合えば、というふうに使い分けられているのかもしれないという気もしてきました。

 そうなると、どちらの私とつき合うのかを決めるのは実は相手なのかも知れないというのも、「匿名と実名考」で見えてきたもうひとつの側面です。
by stochinai | 2005-06-02 23:59 | つぶやき | Comments(0)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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