5号館を出て

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2005年 07月 06日 ( 2 )

所得の減少とがまん比べ

 実感通りの調査結果だと思いました。1世帯当たりの平均所得が7年連続で減少(共同)しているとのことです。

 同じ調査の中で国民の半数以上56%が「生活が苦しい」と感じていると報告されています。それなのに、なぜこの国では暴動が起こらないのでしょう。

 冷静に考えると、まだ生きていけないほどには苦しくない、という感覚なのだと思いますが、この我慢強さは日本人の国民性なのでしょうか。あるいは、あきらめが早いのかもしれません。そういう意味では、私は典型的な非国民(感性が違う)だなあ、と感心しています。

 隣の研究室にいるロシア人の大学院生が最初に覚えた大切な日本語が「しかたがない」だという話を思い出しました。しかたがないという言葉と行動を覚えないと日本では生きていけないとも言っていました。

 昔、天皇よりも強大な権力をふるっていた研究室で長いこと助教授をつとめ、ようやく教授になれた先生が、先代教授が在位していた頃に毎日つぶやいていた言葉が「しゃあない」だったと、退職のパーティで告白していました。

 今でも、つらいことがあっても「仕方がない」とか「まあいいや」とか思わずに反逆してしまうと、まわりにいる難の関係もない人たちから、「我慢しろ」とバッシングを受けるというようなことはよくあります。自民党の国会議員の先生方も、解散や懲罰が恐くて意見と違う票を投じていました。

 この調子なら、「サラリーマンにがんばってもらわなければしょうがない」という実に気分の悪い暴言を吐いた税調の親分の言葉どおりに、わが国民はがんばってしまいそうな気もします。

 こんな国では、独裁政治もできるかもしれない、とわくわくして狙っている政治家がいても不思議はないですね。たとえば*****とか、****はそのラインなのではないでしょうか。

 しかたがないので、みんなで行くところまで行ってみますか。
by stochinai | 2005-07-06 21:39 | つぶやき | Comments(2)
 昨夜の道内版テレビニュースでも、見たのですが、女子中学生がネット詐欺で書類送検された(毎日)そうです。

 鎌倉の中学生が、なぜ北海道の片田舎の浦河署に書類送検されたのかというと、ネットオークションで詐欺をしかけて、振り込ませた銀行口座が北海道の浦河にあったということのようです。

 鎌倉の中学生が北海道の浦河の銀行口座をどうやって手に入れたかというと、それもネット上で知り合った道内の18歳の女の子から6000円で買ったのだそうです。

 なかなかあざやかな手口ではありませんか。

 この子は将来、立派なIT関連の詐欺師になるかもしれません。ITリテラシーのある意味であざやかな一つの使われ方だと感心しています。

 問題は、ブランド服の福袋にころりとだまされた方のリテラシーのなさのような気もします。

【追記】書いてから、この「リテラシー」の使い方で良いのかちょっと気になっています。上では皮肉も込めて、単なる使いこなし能力という意味で使っているのですが、単に「技術」や「能力」ではなく「リテラシー」という言葉を使う以上、そこに「正しく使う」というニュアンスを含めても良いかも知れないと感じています。一般的に使われる局面で、倫理までも含んでいるという意識は持ったことが今まではありませんでしたが、そういうふうに使っていくという行き方もありかな、と思っています。
by stochinai | 2005-07-06 13:27 | コンピューター・ネット | Comments(3)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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