5号館を出て

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2005年 11月 17日 ( 1 )

●注意● このエントリーは演習教育用に使われますので、頻繁に内容が変更される可能性があります。あらかじめご了解ください。

 明後日11月19日の午後1時から午後2時30分および午後2時45分から午後4時15分までの予定で、CoSTEP演習科目「ブログ・コミュニケーション」2講分を担当します。演習をやる上で、とくに懇切丁寧に個人指導するなどの予定はありませんので、老若男女を問わす、どなたでもご自由に参加してください。場所は北17条西8丁目3階「スタジオ型多目的中講義室」です。

 ブログ・コミュニケーション演習にあたって、このエントリーを講義専用に利用するという実験をやります。受講生には当日課題を出しますので、ご自分のブログからトラックバック機能を使って、ここにレポートを提出してください。もちろん、コメントでの提出も可能ですが、細切れにしてたくさん書かなければならないのは大変ですので、これを機会に適当な無料サービス・サイトにブログを作ってトラックバックによってレポート提出することをお勧めします。無料サイトでのブログは、たとえ1回限りで使い捨てたとしても誰にも非難されませんし、場合によってはそれがきっかけで新しい世界に開けるかもしれません。もちろん、受講生以外の方でもその課題に参加なさりたい方がいらっしゃいましたら、ご自由にコメントやトラックバックでの参加を歓迎いたします。

 以下のアドレスはこのエントリーが投稿されてから取得されますので、後で記入します。

 固定アドレス:http://shinka3.exblog.jp/3082733/
 トラックバック・アドレス:http://shinka3.exblog.jp/tb/3082733

 受講生以外の方々は適当にご参加していただいて良いのですが、受講生の方は受講の証拠を残していただけなければなりません。ブログで実名を使っている方は問題ありませんが、匿名でブログを運用なさっている方は「何らかの方法」で、私に実名が伝わるような工夫をしてください。コメント欄でレポートを出す場合にも、そこでは匿名でかまいませんが、私にだけは実名が伝わる工夫をしてみてください。

 これをきっかけに、ブログの匿名・実名問題を考えてみるというのもおもしろいかもしれません。

 詳細は、後ほど発表いたします。

11月19日追記:
 正規の受講生の方で、単位取得を希望される方は以下の課題を提出してください。

【ブログではできないこと】
・ 科学技術を伝えようと思う時、こういうコミュニケーションだけは、ブログではできないというエッセイを書いてトラックバックしてください。
 トラックバック・アドレス:http://shinka3.exblog.jp/tb/3082733

・ ブログでできないことなどたくさんありますが、多くの人がそのようなことはブログでできるはずだと思うことなのだが、やはりできないのではないだろうか、あるいは不適切なのではないだろうかというものを題材に挙げてみてください。

・ 「間違いだらけのブログ・コミュニケーション」という題でも良いです。

 どうしてもトラックバックできないという受講生の方は、なんらかの方法で私のメールアドレスを発見し、メールで提出していただいてもかまいません。ただし、メールで提出された課題は、ここに公開されることになることをあらかじめご了解ください。もちろん、名前は伏せます。

【課題レポート・12月19日提出、選科生MH】

「間違いだらけのブログコミュニケーション」

 ブログについて「はてなダイアリー」で調べてみる。「はてなダイアリー」によると、定義には諸説あるとしながらも「継続して更新され続けるWebページ」を概ねブログと呼ぶらしい。
 また、ブログについて知人に尋ねてみる。「ブログってホームページとどう違うの?トラックバックってどういうこと?」あれこれと説明され、私はとりあえずわかったような気になった。ただ私はどうしてももう一つだけ知りたいことがあった。「みんなブログって何のためにやるの?」しかし、知人からは今ひとつ歯切れのよい回答は得られなかった。身も蓋もない疑問ではあるが、私は究極的にこれが知りたかった。
 11月19日の「ブログ・コミュニケーション(1)、(2)」の受講者では、相当割合の人がいわゆる「ブロガー」であった。「引きこもったような気分で、将来の自分に向けて、せっかく思い浮かんだいいアイディアを忘れないようにブログを書いている」と言う人、自分のブログでCOSTEPの授業について誤ったことを書いてしまった場合、そのエントリーがCOSTEPに興味を抱いている人などの読み手に影響を及ぼすことを心配している人など、ブログに関する多様な私見が聞かれた。
 しかし私は釈然としないものを感じていた。
 「ブログを読ませる対象が自分で、さらに備忘録のような使い方をするなら、なぜノートと鉛筆では駄目なのか。『特に他人を意識せず自分に向けて書いている』と言うことは、全国放送で「ここだけの話ですよ」と言うようなものじゃないか。」
「自分のブログの影響力について、それほど心配があるならなぜブログを続けるのか。だれに強制されている訳でもないのに。」
これが授業を聴き終えた直後の私の率直な感想である。
ブログという形式のみならず、Web上で公開されているものの宿命として、不特定多数の人に見られることである心証を与え、また批判を受けたり中傷されたりという可能性は当然に付いて回るに決まっている。だからどうしても「ブロガー」の皆さんの悩みや意見に違和感を覚えざるを得なかった。
しかしながらこの「人はなぜブログをやるのか」という究極的問いを考え続ける中で気づいたのは、私がこのような疑問を持つのは、今のところ私が、そうまでして他者に発信したいメッセージを持たない種類の人間であるためだ、ということである。
当然ながらブログをやる人にはそれなりの動機があり、ブログをやることへの誘因があるのだ。おそらくブログには、様々な問題がある反面、自分の意見・発言に対し、グローバルにリアクションがあり、自らの視野を広げてくれる新しい人や意見や発想、情報との出会いがある。こうした魅力が、ブログに付随する問題への懸念より強く感じられる人がブログをやるのだ。
やりたい人だけやり、やりたくない人はやらない。ブログでやれることとやれないこと、またブログの可能性と限界や問題、これらの両面を常に意識して自分にとって前者が後者に勝つ人はブログをやり、負ける人はやらない。どちらかがよくてどちらかが悪いものではない。ブログコミュニケーションの可能性を探りながらも万能性を盲信しない。
こうしたニュートラルな感覚は「ブロガー燃え尽き症候群」のようにブログに使われることなく、ブログを有効なツールとして使う際に必要であろう。というより、ブログのみならずネット上のコミュニケーションを行う際の案外忘れがちな鉄則であるように思う。

【課題レポート・12月31日提出、選科生KW】

「ブログについてのレポート」

 科学技術に限らず、人と人とがコミュニケーションをはかる場合、直接会うのが望ましいと言う。というのも、手紙やブログ(文章)によるコミュニケーションには、その場で繕うことの出来ないタイムラグがつきまとうから。リアルタイムで進行する会話には、話し方の強弱や目や顔の表情、身振り手振りなど感情の表現に多様性がある。ところが文章だけのやりとりには、活字で必要最低限で多くのことを伝えなければならない制約がある。また、時として文章の上手い下手もあって、感情がもつれた場合は収集がつかなくなる。うまくいっているときはいいが、最悪の場合には一字一句を勝手に解釈し膨らませてしまう危険性をはらんでいる。それに嫌気がさしたという経験は、誰もが一度や二度あるはずである。
 ブログがどうしてこのように急速に発展したか?については、“誰でも簡単に扱えるから”が最大の理由ではないか? この理由を大原則とすれば、どのような利用のされ方が正しいとか間違いとか論ずるのは、あまり意味を持たないような気がする。ブログを重宝に使おうとするユーザーの目的は、それこそ色々あって当然で、皆なが皆なたいそうな目的意識をもって使っているわけでもなく、意識すらすることなく軽く使っている。その重宝さでブログが受けた。
 ブログは日記と違って、少なくとも他人に公開されるものだから、誰かが見る可能性があるから、見せることを意識した文章を書くように…と言うが、それとて有象無象といわれるブログ利用者にとっては、どうでもいいことではないか。見せる、見せない自体を意識することなくブログが使われているのが現実ではないか。こうでなければブログは意味を持たないとか、これは間違ったブログ・コミュニケーションと論ずるのは余計なお世話と映る。言い換えれば“何でもできる”“何でもあり”がブログの最大の価値では。それが、誰にとっても有益なコミュニケーションの手段として確立するのは、有害・無害のブログが淘汰され、いずれ収束するのを待つしかない。要するに、科学技術の分野でも例外なく色々な人がいて、色々な意見があるということ。必要な情報や意見を取捨選択する力を常日頃から養っておけなければならないということだろう。
“科学技術をコミュニケーションする上で”という囲いの中で、「ブログでできないことは?」という質問には、手紙と同様に、「実地でなければ体験できないようなこと」という回答になるのだが。極めて、大学で論ずるブログ論にほど遠い、庶民レベルでのブログ談義になってしまった感があるが、全てひっくるめてご容赦いただきたい。
 “ブログの多くは、単に自己満足の手段”という認識しか待っていない私。こんなことしか書けなくてごめんなさい…。
by stochinai | 2005-11-17 19:54 | CoSTEP | Comments(8)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


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