5号館を出て

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2006年 01月 13日 ( 2 )

 今日は、もはや札幌紀伊国屋の月例行事となったサイエンス・カフェ札幌の日でした。残念ながら私は最後のところをちょっとのぞき見できただけでしたが、さすがに4回目ともなると運営も手際が良くなってきて、主催者側にも余裕のようなものが出てきたようで、安心して見ていられます。

 いつもとちょっと違うのは本格的なテレビカメラと録音、それにアナウンサーさんという取材クルーが来ていたことでしょうか。カメラにはNHKの文字がありましたので、近いうちにNHKで放映されるかもしれません。

 今日のカフェのテーマは地震と津波でした。実は今日司会をつとめていたCoSTPの特任教授のK本さんは、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)の時に宿泊していたホテルの1階ロビー部分がなくなってしまうという体験を持った方で、NHK時代には地震防災と医療問題を中心に活躍していたということもあり、今日のテーマは自家薬籠中のものです。

 その分、ゲストの人を食ってしまって九州のクマから(人を食う)北海道のクマへと悪名(?)を重ねてしまわないかとちょっと心配していたのですが、杞憂だったようです。最後の30分間だけを見た限りでは、本人は出たい気持ちをぐっと抑えて、控えめにゲストの先生方の説明を補足するコミュニケーターに徹していたようで、さすがと思いました。

 今日は、大切なところを見逃してしまったので、カフェに関するコメントはほとんどできませんが、前から気になっていたことをちょっとだけ書いておきます。

 サイエンス・カフェだけではなく、北大の博物館でやっている市民セミナーを見てもいつも感じることなのですが、お客さんの年齢層が気になります。

 20代や30代の方もいらっしゃるのですが、見たところ60代から70代という方の割合がかなり多いのです。お年を召しているにもかかわらず、勉強したいという意志をもっておられることはとても素晴らしいことだと思いますし、退職されて悠々自適に趣味としての勉学をなされるとい余裕は私も見習いたいと思っています。

 気になるのは、若い年代が少ないということです。特に、若い年代の男性が少ないと感じられます。今、社会を動かしている人、これから社会を動かす中心になる人達にこそ、サイエンス・リテラシーを身につけていただき、今後の社会運営に役立てていただきたいと思うのですが、そういう方々はこのような形での情報収集は好まないということでしょうか。

 小学生を見ていると、男女を問わず理科(科学)好きが多いのですが、やはり中学・高校・大学と進むにつれて科学はめんどくさいと思うようになるのかもしれません。ハイテクジェット機、携帯電話とかインターネット、地上波デジタルなどの科学技術の粋を集めた製品を使いこなす際には、特に基礎的科学知識は必要ないとは言え、そうした科学技術に危険性はないのか、どのように使うべきなのか、どういう時には使うべきではないのか、などといったことに関する意志(政策)決定に必要になるのが科学リテラシーだと思うのですが、それを身につけることのできる場としてのサイエンス・カフェなどに「関係者」を引きつけることができていないことは今後の課題として気にしていこうと思いました。

 それとも、特に心配すべきことでもないのでしょうか。
by stochinai | 2006-01-13 22:21 | CoSTEP | Comments(4)
 今年始めて、JANJAN今週の本棚」に投稿した書評です。

 実を言うと私は学生時代はジャズ青年だったのでありまして、当時は会話することも出来ないほど大音量でレコードを鳴らす、いわゆる「ジャズ喫茶」というところに通い詰めたものです。

 そのころ好んで聞いていたのは、モダンジャズからフリージャズへというハードなものが多く、ボーカルとかウェストコーストジャズとかいう「軟弱」なものに対しては、きわめて否定的な姿勢でいたことを、(今となっては恥ずかしい気持ちとともに)思い出します。若かったです(^^;)。

 この度JANJANで、その頃の私がほとんどまったく聞いていなかったチェット・ベイカーの生涯を記録した本が書評プレゼントで当たりました。

 書評そのものは、「天才児の破滅的で長すぎた生涯」という題でこちらにあります。

 自己批判文みたいなものになったような気もします。
by stochinai | 2006-01-13 13:42 | つぶやき | Comments(13)

日の光今朝や鰯のかしらより            蕪村


by stochinai